ボールインプレーとボールデッド

「野球は間のスポーツである」とは故・野村克也氏の言葉ですが、実際の野球の試合時間は、ボールインプレーとボールデッドの2つで区切られることになります。

ボールインプレー
プレイが進行中の状態となります。
球審が「プレイ」を宣告することでボールインプレーが開始されます。審判が「タイム」を宣告するか、ボールデッドの状態になるまでは続けられます。

ボールデッド
試合が停止され、プレイが無効となります。
主なものとして、
・審判がタイムをかけたとき
・ファールが宣告されたとき
・死球となったとき
・プレイフィールドをボールが越えたとき
・各種の妨害が発生したとき
にボールデッドとなります。

プロ野球や高校野球などでは定められた試合時間がありません。対して学童野球はほぼ試合時間が決まっていますが、こちらもプレーは止まりますが、時計は止まりません。そのため、レベルが上がってくるとタイムをかけて時間を使うか?と言う部分ですごく考えることになります。

子どもたちに覚えてほしいのは、ボールインプレーのときはランナーは進塁してもよい、ということです。四球のときはボールインプレーです。四球の場合、安全進塁権が得られますが、一塁を経由して二塁を目指しても良いのです。ただし、ベースから離れている状態でタッチされるとアウトになります。例えばファールフライをキャッチしたときはインプレーのままです。ファースト後方のファールフライでタッチアップまで狙えるくらいに状況判断出来るようになってほしいですね。つまり、攻撃のときは次の塁を目指す、守備のときは例えミスをしてもプレーは止まらないため進塁を防ぐために次のプレーを続けるということが大事です。

ボールデッドについて、投手をやりはじめの子によくあるのがプレイが宣告されていないのに投球してしまうことです。投げても無効になるので慌てず落ち着いてプレイしなければなりません。

野球の間
試合についてはインプレーとボールデッドで切り替わるのですが、それとは違って投手の1球投げるごとに「間」があります。例えば投手が投げたボールが見逃されると捕手がボールを投手に返します。投手はサイン交換してセットポジションに入ります。セットポジションでは厳密には時間は決まっていませんが、完全静止する必要があります。打者が打った場合でも投手にボールが戻されるので、次の投球があるまでに間があります。ここで駆け引きが行われるわけですね。選手は次に何をすべきか考えると言うことになります。

このようにプレーとプレーの間に時間があるところが野球の醍醐味だろうと思います。

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