ラインやら電話番号やら

Twitterのトレンドを見ていて、知らない人から電話番号でラインの友達追加される、という出来事が相次いでいる事を知った。そういえば、確かにわたしも昨日知らない人から友達追加されていた、まあ、そんな事もあるだろうくらいに思って気にも留めていなかったのだが。その事自体はどうでも良いのだけれど、トレンドから関連のツイートを流し読みしていたら、

「友達にも誰にも電話番号教えていないのに」

という発言が多々あって心底驚いた。つまり、最近の若い子たちはラインでしか繋がっていないのが当たり前、という事なのだろうか。これで驚いてしまうのって、わたしが古いのかな。


確かにスマホになって、人と連絡を取る手段といえばほぼほぼラインになってしまったけれど、それでも、わたしは出来るだけ親しい人には電話番号を教えてもらうようにしている。もう何年も前の事だけれど、ラインの調子が悪くなって当時の恋人と連絡がとれない(しかも遠恋中)という事態を経験した。その時に驚いたんだ、わたしは恋人の電話番号も知らなかったのかと。このアプリ1つの不具合で、さっぱり連絡がとれなくなってしまう人ばかりなのかと。例えば、いきなりこのアプリが今日からサービス停止しますと言ったらどうなってしまうのかと。それ以降、自ら進んで電話番号を教えてもらうようになったのだけど、言ってしまえばそれだって不確かなものだよね。


わたしは夜職を辞めた時、携帯の電話番号とメールアドレスとラインのアカウントを変えた。お客さんや夜職関連の友人、知り合いときっぱり縁を切ろうと思ったから。誰がどこまでわたしの連絡先を知っているのかも、自分のラインの”友だち”に入っている人たちも、把握しきれていないのが怖かったから。そうでもしないと、夜職から抜け出しきれないと思ったから。逆に言えば、それさえ変えてしまえば、大抵の人間関係はリセット出来るという事だけれど、それもそれで恐ろしい事だよな。

今わたしの連絡先リストに入っているのは、基本的には直接逢った人か、ライン以外のSNSで連絡をとって新しい連絡先を教えた人か、という事になる。あとはわたしがずっと電話帳に入れっぱなしにしている人が電話番号を変えていなければ、ラインの”友だちかも?”に出てきたりしているのか?とにかくめちゃくちゃ限られた人だけになって、何度か「あーあの人とは連絡とれるようにしておけばよかった…」と思ったり、ちょっと寂しくなったりしたけれど、それくらいで切れてしまう縁ならそこまででしかないんだ、と割り切るようにしている。住所まで知っている人なんてそうそういないし、それだって引っ越して何も教えてもらえなければそれまでなんだろうし、人との繋がりって不思議だ。というかラインの”友だち”という響きもあんまり好きじゃないけれど。


”友だち”ってどこからなのか良く解らない。”友だち”って呼んで許される人がわたしにいったいどれくらいいるのだろうと思う。それはこちらに引っ越してきてから尚更そう思うようになった。「友だちに逢いたいなあ」と思うけど、今「逢いたいなあ」と思っている相手は果たして”友だち”と呼んで許してくれるのか?といちいち思ってしまう。面倒だね。絶対に向こうも”友だち”と言ってくれる!と自信を持って言える人って、色々あった結果、今のわたしにはとても少ない。ので、その人たちには尚の事逢いたい。

こちらに友だちが欲しくて仕方ないけれど、1年半経った今出来る気がまったくしない。どこに行っても、大抵わたしは「〇〇くんの彼女」でしかないから。パート先では「はるさん」だけど、プライベートでの付き合いをあまり良しとしない社風だし、そうでなくてもと言った感じ。通っていた職業訓練校のクラスメイトたちは、いちばん”友だち”に近い気がするけれど、結局そこまでは踏み込めていないというか。結局わたしはこちらの土地の人とうまく馴染めないのでは、と感じている。

東京にいた時だってそんなにしょっちゅう友だちと逢っていたかというと、そうでもないし、どちらかと言えば1人でいるのはすきな方だった。どこへ行くのも1人で平気なタイプ。なのに、ただのわたし個人、「はる」として話せる相手がすぐ逢える距離にいないのって、こんなにしんどいんだな。出張とか、色んな事情で1人で知らない土地にいる人たちを尊敬する。こんな弱音吐いてずっとぐだぐだ言っているのってわたしくらいなんじゃなかろうか。みんなどうやって折り合いを付けているんだろう。そういう人たちはちゃんと仕事に責任もしくはやりがい、どちらも?持っているから平気なのかな。わたしにはそれもないしな。


話が逸れた、つまり、わたしが誰かにラインだけでなく電話番号を聞く時は、少なくともその相手とちゃんと繋がっていたいと思っている証拠なんだろうな。もし、あなたにそんな事があったら、よかったら快く教えてあげてください。そして今後ともどうぞよろしくお願いします。おわり

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