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デジタルトランスフォーメーションとは - デジタルトランスフォーメーション時代のソフトウェア開発 1

世界中の"むずかしい"を簡単にする株式会社diffeasy取締役CTO西です。
この記事はアドベントカレンダー「diffeasyCTO西の24(にし)日連続投稿チャレンジ Advent Calendar 2019」の11日目の記事です。

「デジタルトランスフォーメーション時代のソフトウェア開発」というテーマで、ソフトウェア開発について最近考えていることを連載していきます。

対象読者

・ソフトウェアの受託開発を請け負っている企業のPM、エンジニア
・ソフトウェアの開発を依頼したい企業の方
・非IT企業のシステム部門担当者
・非ITエンジニアでITを活用して起業している経営者

簡単な自己紹介と自己紹介

弊社diffeasyは大会運営向上心などの自社サービスの開発運営と、オーダーメイドの受託開発をやっているシステム会社です。

私の経歴を簡単に紹介すると、社会人になってから約9年間SIerでプログラマー・システムエンジニアとして主に業務システムの受託開発をやっていました。

その後独立し、約5年間フリーランスのエンジニアとして働き、ベンチャー企業の立ち上げや、新規サービスの立ち上げなどに複数携わり、その後現在のdiffeasyにジョインして今に至ります。

デジタルトランスフォーメーションとは?

デジタルトランスフォーメーションとは、スウェーデンのエリック・ストルターマン教授が提唱した概念で、簡単にいうと、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念です。

日本で現在言われている「デジタルトランスフォーメーション」という言葉は、
「企業において業務全体を、ITによって戦略的に変革していく」
というような意味で使われています。

デジタルトランスメーションはDXと略して表記されます。

デジタルトランスフォーメーションのガイドライン

経済産業省よりデジタルトランスフォーメーションのガイドラインが示されています。

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経済産業省ホームページより

経営戦略・ビジョンとIT

こちらのガイドラインを見るとわかる通り、DXにおけるITシステムは経営のあり方や仕組みと密接に関わるものである、という位置付けであることが読み取れます。

従来のITシステムに対する投資は、業務の一部を楽にする、ミスが多い手作業や人手がかかる作業を自動化したいと言うものでした。
これは単に守りのIT活用であり、デジタルトランスフォーメーションにおけるITとは意味が異なります。

経営戦略やビジョンと密接に関わるということは、経営戦略、ビジョンに基づき、長期的な目線で、今後数年にわたって、ITによってどのような価値を産み出したいか、攻めのIT活用を考える必要があります。

もう1点、考えなければいけない点は、会社だけでなく社会も絶えず変化し続けているという点です。

パソコン、インターネットという時代から、スマホなどモバイル端末の時代、そしてIoTで全てのものがインターネットにつながり、AI、量子コンピューター、ブロックチェーンなどの登場により今後もITが担う役割はどんどん変化していきます。

そういった状況の中で、単純にITを導入したら終わりということではなく、長期的な経営戦略とビジョンからIT戦略を打ち出し、ITも常に変化していく必要があり、変化していくという前提でIT導入を考える必要があります。

IT投資への意思決定と経営陣

変化が激しい社会の中、経営陣が「ソフトウェアは特別なもの」「ソフトウェアは魔法の杖」という見方をしていては、スピーディにIT投資への適切な意思決定をしていくことはできません。
経営陣が現在のITのトレンドや状況について常にアンテナを張って、日常から新しいアプリに触れるなど、積極的に関わっておかないと、IT時代の波に乗り遅れてしまうことは必至です。

長期的な経営戦略とビジョンからIT戦略を打ち出すには、経営の意思決定をくだせる立場に、ITに詳しい役員が必要になります。

もはやCIO / CTOという役職はシステム会社だけに必要な役職ではありません。

DX時代のソフトウェア開発について考える

今回はデジタルトランスフォーメーションについて書きました。

今後「DX時代のソフトウェア開発」シリーズとして、以下のようなタイトルで記事を書いていきます。

・パッケージとしてのソフトウェアとサービスとしてのソフトウェア
・DX時代のソフトウェア開発と保守運用
・終わりのないシステム開発に対する見積もりと顧客の不安
・ソフトウェアの内製化とエンジニア組織の立ち上げ

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