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何故1on1をするのか

私の会社では1on1を毎週実施している。
前職では、決められた1on1は月に1回あるかないか程度。
(私は上長と仲が良かったから週次で話していたけど)

最初は、1on1を必須で毎週実施することに違和感と、無駄を感じていた。けど、週次で1on1を初めて約半年。少しずつ気持ちが変わってきたのでまとめたいと思う。


1on1とは

1on1とは、上司と部下が1対1で対話を行うこと

1on1のポイントは、「短い頻度で定期的に実施すること

私の会社では、30分の1on1を毎週1回実施している。一般的に週1回〜月1回の実施が多いみたい。


1on1の実施目的

1on1の大きな目的は、部下の成長を促進すること

ここが一番理解するのに苦労した部分。

部下の本来の能力を引き出すことを目的としているので、現状の悩みに寄り添ったり、目標達成に向けて何ができるかという考えを導き出すための時間、とのこと。

ひねくれ者の私からしたら、話をしてどうに解決されるのか分からなかったし、能力を引き出すことができるの?と思ってた。


1on1が始まった背景

そもそも、1on1が始まった背景は上司と部下の一方通行のコミュニケーションを避けるため。
上司と部下のコミュニケーションは、比較的一方通行で、双方向は少ないらしい。
(私が意見を言う方だから気が付かなかったのか)

< 一方通行な従来のコミュニケーション >
・評価面談
・上司からの一方的な指摘・注意の面談
・業務報告・管理のための面談

個人的な見解なので正解はわからないが、
アメリカ・シリコンバレーのベンチャー企業の間では、
・良い意見はトップダウンばかりではないということ
・苦手を補完し強みを伸ばすことでより良いサービスが出来ること
・自由に意見を言える場を意識的に設けること

これによって、会社の雰囲気も提供するサービスも、物事を進めるスピードも改善されたのかなと思った。

1on1で話す内容

1on1の目的は、悩みを話しながら、自分自身での学びや気付きを導き出す時間


私の会社で実施する1on1では、こんなことを話している。


今週実施して達成したこと
 (特に、達成した事象に対して何が原因だったのか、何を工夫したから達成できたのか)
今週出来なかったこと
 (特に、出来なかった理由はなにか、どうすればできるようになるのか)
チャレンジしたいこと
 (なぜチャレンジしたいのか、チャレンジすることでどのような効果があるのか)

上長は答えを言わない。
ずっと「何でそう思うの?」「何がダメだったの?」を聴き続ける。
こんないいこと、悪いことがあった!という事象だけでなく、「何が原因だったのか」に重点をおき、それを部下の口から聞き出す。

私は事象ばかり話すので、いつも深掘りして、「もしかしたら、私がこれをしたのが良かったのかも」「もしかしたら今週いつもと違うこれをしたのがよくなかったかも」を導いてくれる。

そして必ず最後に聞かれること
「で、どうするの?」

上司は具体的なアドバイスをくれないから、自分でアクションまで落とし込んで考える。

1on1はなぜ重要なのか

1on1を半年続けて、
考えの深掘りが足りていないということに気がついた。

深掘りは、多方面での考えと、事象の深掘りの縦横両方での深掘りが必要そうだった。

横の深掘り

思考は、今までの経験をもとに形成する。私は昔から直感を信じるタイプだったから、多方面からの視点が見えていないことが多い。
お客さん視点では?企業視点では?取引先視点では?色々な立場で物事を捉えると見える視点が違うと気がついた

縦の深掘り

例えば、こんな相談をしたことがある。
「今週あまり良くできなかったと思うことは?」と聞かれて、

・メールの開封率が下がった
・ミーティングばかりで時間がない
と答えた。

上司はそれぞれを「〜だから」で理由を言うように言った。

メールの開封率が下がったのは、メールの件名が先週と同じだから
メールの件名が同じなのは、考える時間がないから
考える時間がないのは、時間を作れていないから
時間を作れていないのは一日6時間は会議があるから
会議があるのは、アジェンダの決まっていないディスカッションベースの会議が多いから一つの会議時間が長くなるから.....

結論、深掘りして自分に足りないと思ったのは、
・自分の作業の棚卸
・決める会議か、共有の会議か、ディスカッションの会議か明確にしていなかった
・ディスカッションの会議では、事前に仮案を持っていなかった

などが原因にあると思った。

こうやって考えると自分の思考が浅かったことにも気がつけたし、毎週1on1で深掘りすることで、自分でも考える癖がついてきた。

まだ、1on1の必要性は十分理解できていない。
でも、少しずつゆっくり自分なりに理解していきたい。

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