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朝帰りも無問題!思い切って任せ、そして許す。幸福度を維持する子育て

どうも、おーちゃん(@omomomy)と呼ばれて、プライベートでは保育園3児の母親業やっております。

タイトルにあるままですが、先日夫が久々に朝帰り。帰ってくる時間も聞きもせず、大体先に寝るので、朝帰りしてたと聞いて笑ってしまいました。
普段子育てに仕事に頑張ってる分、幸福度を維持する上でもストレス解放タイムは大事なので、楽しく過ごしてよかったね、という話。

男性版育休制度が開始された今年、とった・とらないの議論ではなく、「持続的・サスティナブル」な子育て体制をどう築いていくかを考えていきたいものです。育児、子育て、そして教育。親としてずっと続く関わりに対して夫・パートナー間で“同じ船を漕ぐ覚悟”と”許しあう心”、その大切さを感じる最近。そんなことを書きます。

寛容な夫が怒りあらわに

子どもに怒ってる…!!?
夫婦喧嘩しても私の一人劇場で、基本的にいつも寛容な夫。その夫が怒っている姿に驚きました。2人目が1歳、上の子3歳前後くらいの時だったかな、と。2児の育休を国外で過ごし、私自身久々の職場復帰にこぎつけ、夫の育児参加率も少し上がってきた頃だったと思います。
「イライラ」ではなく怒る。それって、きちんと子どもと向き合っているからこそ。大きな変化を感じました。夫も人間だったんだ(人間なんだけどね)。あ〜(やっと戦力なったんやな)ようやく同じ船を漕ぎ出したんだなー、と嬉しい感覚をもっています。

女性ホルモンの影響と授乳期の寝不足によるイライラや鬱症状(マタニティーブルーとか産後クライシスとか言いますが)とは違うものの、アンコントロールで自分のリズム乱されまくる育児・子育てにかかるストレスって、等しくみんなあるんじゃないかと思います。寛容な人だったのに、子育て参加率が増えると子供にイライラしたり怒ってしまう、そんな見た目にはわからないギャップがごく日常。自分の家族だけでなく周囲でもよく聞かれる話です。保育園の送迎頻度の高いお父さんのイライラがあらわになる瞬間を目撃すると、なんだか変に安堵してしまうことも。

もはや常識、男性の育児

参加率低い時代

私たちの場合、長男が生まれた前後は夫と別世帯で暮らしていたので、余計に親になる感覚にギャップが生まれ、一緒に暮らすようになっても息子が起きる前に出勤、寝た後に帰宅の生活だったのでほぼノータッチ。息子にとっては常にパパ不在の状況が当たり前だった時代があります。
当時の育児レベルはというと、文字通りに「お風呂入れる」=「浸からせる」。浸からせたら私が迎えに行って着替えさせる、という具合のスタートラインだったこと、当人・私も忘れかけています。

それなりに色々あって談義を繰り返し、生後10-11ヶ月くらいから朝ごはんは一緒に食べるリズムに変わり、息子が歩き出すと「遊ぶ」楽しさが出てきたのか、週末過ごす時間も少し増えていって・・・という感じ。

息子の話せるようになった単語を写メってシェアしていた時代(同居なのに)

私自身はキャリアをストップし、知人ゼロの環境へ引っ越しもして、物理的距離のせいで友人の祝い事にも駆けつけることができない、果てしなく続く子育ての不安と自分のリズムを失い続けているそのストレスに押しつぶされて、爆発したことも一度や二度ではなかったです。

ただ「何が夫をその低い育児参加率にさせてしまっていたのか」ということを振り返ると、本人の意志など働いていないんですよね。仕事内容や働き方、職場の理解や環境、それが全て。無理難題を勝手に押し付けるコミュニケーションで解決しないのです。自分たちがどんな子育てをしたいか、家族像を形にする工夫、その主体は自分たちでしかない。時間をかけて話し合って少しずつリズムを作っていきました。

私のようにデフォルトでのワンオペ育児・子育て状態を脱し、家族で協力・連携体制を築けた人もいればそうでない人もいて、かたや「夫・パートナーの子育」=常識として疑うことなく親業スタートした人もいると思います。現役世代においては後者が常識になりつつあるな、と。世代による価値観の影響もあると思いますが。

変わったタイミング

次男が生後半年くらいの頃。日本にいるし、友人の結婚式2日連続参列プランを決行しました。授乳中でしたが、これを機に断乳でもいいやと覚悟し、搾乳器持ち込んで単独大阪2泊の旅へ。(もう本当に最高だった)
流石に泊まりで留守にするのはこれが産後初めてだったのですが、まぁもう半年過ぎてるし、離乳食も始まってるし、色んな意味で大事に至る可能性は低いので、不安な気持ちを押さえて「任せるわ!」っていう気持ちでGOしました。

で、意外と頑張れたみたいなんですよね。0&2歳boysの連夜ワンオペも。
そこから私も

・授乳は私の仕事
・夜の外出はNG
・パパに寝かしつけはできない

といった自分の中の常識を全て忘れて任せる頻度を増やしました。

夫がダメだったというより、自分が決めつけて機会を奪っていたことに気づけたことが大きかったように思います。口を出すから考える機会を奪ってしまっていたのだと。

パパっ娘の長女

こうして子育てによって成長させてもらい、2021年に3人目・長女が誕生。世話担当はおよそ7ヶ月(保育園入園前まで)の間、夜間授乳以外のほとんど全て夫担当でした。育休は取っておらず、会社所定の産後休暇と有給(前日・半日)+在宅勤務、2人の息子を私の産休期間を除く期間、フルで保育園に預け(これが大原則)たことで平日日中は娘の世話だけすればいい、という状況が作れたためです。娘と散歩して朝寝モードオンにして朝の会議に参加し、休憩時間にミルクor離乳食・・・という感じで”ながら”ではありましたが、娘のリズムに逆らうことなく仕事と両立できたようです。

今回ばかりはキャリアを中断したくない私はおかげさまで育休を取得せずに復帰。(フルリモート・時短という条件で会社が相談に乗ってくれたことも大きいです)私が留守にするより、夫が留守にしていたときの方が泣きが強い娘ですが、それを憂うことはありません(笑)

産休直後の復帰、同じ選択をするかは迷うところですが、3人目にして初めて得られた赤ちゃんとのまったり時間もそこそこに過ごすことができたし、長男・次男でできなかった夫との「スタートラインを揃える」時間がもてたのが何よりよかったです。
詳細は1年前の記事に。

参考:実際どうなの?日本の現状

ところで、日本における育児の状況について、実際はどうなのよ?ってところを見てみます。まずは話題の男性育休の取得率。数値そのものを見れば、少しずつですが上がってきているみたいですね。目標からは非常に遠いですが・・・

続いて取得率に対する実態は・・・どうなのでしょう。育休を取得した期間を見ると開けてびっくり、2週間未満が5割という。

5日~2週間未満 26.5%
5日未満 25.0%
1ヵ月~3ヵ月未満 24.5%
2週間未満 5割

令和3年度雇用等均等基本調査

日本の育休制度の充実度(取得可能期間・給付額)は実は先進国トップだそう(法改正前・2018年OECDの調査)なのですが、取得率は最下層。なぜなんだ・・・。
例えば、育休取得を促す「取らないと損するルール」が効いているとされるスウェーデンの事例など、実態に即した施策がないと、目標には遠いままなのかな、と。参考までに以下記事。

育児家事の参加状況の男女差を見ると、週全体における1日あたりの平均時間は5時間。1日5時間のうち半分でも余裕が生まれたらキャリアの選択だって変わってくるよなーと思ってなりません。

各調査から、女性への偏り、それを解消する制度も「あるだけ」状態だったこれまでが見えました。改善傾向にある育休の取得割合だけでは本質的な課題は解決しなさそう、ということも。

まずはスタートラインを揃える、という意味では育休取得も大きなきっかけだと思いますし、取得期間が仮に少なくとも・取らない選択があっても、継続的な育児・子育てへのコミット次第ではあると思います。少なくとも、私自身は男性育休「マスト」推しではないです。子どもの成長度合いや家庭を取り巻く環境・状況によって、都度修正しながら夫婦・パートナー間で乗り切る、その「同じ船を漕ぐ覚悟」にそった連携・体制づくりができることが重要だと思っています。

まとめると、実態からはまだ未来の「常識」に過ぎず、社会的には改革の道最中というのが、日本の現状です。

思い切って任す、そして許す

そんなこんなで、我が家の現在の子育て状況は・・・というと、平日を曜日別分担に変えて、ちょっとずつうまくいっています。

<平日=曜日別>
月・木・金 = 私 送迎・家事・食事〜寝かしつけ・保育園準備
火・水 = 夫 送迎・家事・育児〜寝かしつけ・保育園準備
※朝ご飯 ・仕込み = 私
※家事は全自動洗濯機で1回回すだけ

<土日=タスク別>
習い事送迎 = 夫
掃除機 ・洗濯 =  夫
買い物・夕食  =  私
朝昼ご飯 = 夫

<そのほか>
・担当曜日に実施される子供の行事・懇親会参加 = 各々の曜日担当
・曜日交代は適宜相談・交渉
・子供の体調不良・欠席時も曜日担当は踏襲しつつ、ケースバイケース

曜日別担当制なので、お互いの予定・飲み会なども組みやすくなりました。なので、担当曜日でなければ朝帰りでもOKです。こういうご時世なのでレア頻度ですが。飲み会の翌朝が当番だったとして、当人が寝坊している・・・そしたら他の当番と変わればいい、というような”許す”心を意識しています。飲んだ翌日は体にくる年齢にもなってきたし、なんせ少しでも体力充電できないと、3児の相手はできないことはお互いよくわかっているので。

家事では自分の常識で指摘しがちで、育児だって「私の方が知っている」先輩ヅラもしがち。料理を作るタスクでも10のサブタスクが浮かぶ私と、文字通り作って終わりの夫と、ただ前提が違うだけなんですね。想像力の話じゃなくて、お互いの定義を揃えないと片方だけストレスがかかる。そうやって噛み砕いていけば、自ずと許せるようになってきました。だいぶ、です。

自分が幸福度高い状態ではないと、子どもにも家族を幸せにできないというのが私たちの考え。ここはお互い息抜きというより、持続的な育児・子育てを乗り切る術と位置付けて、適度なリフレッシュ・ストレス解放ルールを設定しています。

今年は週末に子ども見てもらって京都へ行った

自分の幸福度・充実度、そしてチャレンジングな環境を求めて選択したiCARE転職、一方で家族は増えコロナ禍以降の働き方の課題もある。プライベートとのバランスの取り方は試行錯誤中で、2年目終盤になってようやくこの役割が安定的に機能し始めたな、という感じです。

保育園の先生への連絡帳の枚数にも変化は現れていて、長男の保育園の連絡帳記載は私一択でしたが、長女は夫が8割。平日5日×52週-2週(盆休み、正月休み分)=1年で250枚/人がフルカウントだとすると、200枚の手紙。そんだけのネタが、今はごく自然に浮かび、しっかりした文章量で日々のことや体調変化などを連絡してくれるまでに。

母親たちも変わらなければならない

病気で休んだりしたらママっ子になる男子たち、だからって休んで面倒みるのは母親って決めてはならない。当たり前にお母さんに電話してくる保育園の先生たちに、「今日は夫当番なので、何かあったら夫に電話お願いします」
と言えるかどうか。

保護者懇親会の参加も母親だけの役割にせず、スケジュール相談の上で参加者を決める。2人で参加したっていい。予防接種だってなんだって…片方だけか対応していたら、有給なんてどれだけあろうとも足りないし、仕事だって回りません。
仕事もして、子どもの面倒も見て、行事もこなして、お母さんは偉い!っていう偉いお母さんの基準を変えていかねば。その他者からの視線で自分を縛って、あるべき姿とのギャップから罪悪感抱え、マミートラックとかにはまってしまうんです。

怒りあらわにするほどに、男性の育児・子育て機会も増えてきた。ということは、保護者の連絡網やLINEグループに男性が入ったっていいと思うんです。(次に役員入ったら絶対にそこは変える!)

片方しか知らない・できないってことはなく、知る機会やできるようになる機会を創る、それだけ。
罪悪感は確かにある、でもそれは最初のうち。リフレッシュタイムとったり、任せられる時は割り切って任せる。その時間があるからこそ、夫・パートナーのリフレッシュに口出さない。土曜日の当番なのに朝帰りして、って怒らず日曜当番と変われば良い、そんなバランスとりながらうまく航海していけたらな、と思います。

おまけ:次世代とのギャップを埋める中間管理職パパの健闘

本当に今日やらないとまずいんだっけ?っていう仕事の今日中対応。誰もお願いしていないにも関わらず、無意識に強制されてしまっている過分な仕事。未だある管理職のロイヤリティを測る暗黙の前提=いつでも対応・残業対応。だから皆なりたくない。プライベートと両立できない、子どもとの時間がとれない。っていう次世代の声。

昨今の社会的動きに相まって聞かされる上司の子育て(不参加)武勇伝&アドバイスをうんうん聞きつつ、しかし既にそのレベルを超えてガッツリ参加してることは部下にはみせる。次世代とのギャップを埋める大事な、しかしきつい役目を担ってるパパたちがいる。家族と未来の親たちのために身体張ってる彼らに敬意を覚えます。





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