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加速する気候変動、あなたは何をする?

今冬の北海道は、記録的な雪不足だ。気温も高い。
先週は寒波のお陰で、ドカ雪が降った地域はあったものの、
例年にない降り方だった。
周囲からは「今年は変だ。」「今回は異常だ。」そんな声が聞こえてくるが、私としては「あぁ、またか。」という感想だ。
記録的な暑さや乾燥、豪雨、そんなことは随時どっかこっかで起こっている。今年、あるいは今回がおかしいなんて思わない。今年もおかしいのだ。

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2019年5月26日には、北海道の佐呂間で39.5℃と史上初記録を更新した。この日は全国的に気温が上がり、5月に真夏日!と騒がれたのが記憶に新しいはずだ。

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2020年2月12日の北海道・室蘭はこれだけ気温が上がった。
道内各地で3~4月の初春並の気温になった。
こうして「異常だ。」「おかしい。」と季節毎に言われる時代が近くやってくるだろうと、自然環境系の大学にいた十数年も前から想像していた。
もっと遡ると、小学生の頃から薄々気づいていた。当時授業で習ったのは、酸性雨やオゾン層破壊、森林破壊、温暖化。はたまた、人口ピラミッドの崩壊。ぼーっとした子供だったけど、長い目で見てこのままではダメなの分かってるのに、世の中は変わろうとしていないように見え、大人は何してんの?と不信感を抱いた。人間は地球のために絶滅したら良いんじゃないかと、極論かつ攻撃的な思いさえ抱いた。
中学生の時は、「将来は自然環境を守るような職に就きたいから、少しでもそういうことが出来る高校に進学したい。」と担任に言ったら「志は素晴らしいが、お前の考えは・・・時代がまだ早い。職も厳しいだろう。」と言われ、目の前の担任含む社会全体に対して軽く絶望した。早いって何だ?遅いくらいじゃないの?臆病者だったので、決して口には出さなかったけど、ぼーっとした私でさえそう感じたのだから、同じように感じる友人はきっといただろう。まして、情報が簡単に手に入る今の時代の子供は、もっと強く感じているんじゃないか?

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あれから、世界は急速に変わったと思う。この流れはもっと加速しそうだ。気候はもちろん、経済、人口、全てのことが絡み合って。
変わっていく流れの中で、今まで通りのやり方にしがみついていてはダメじゃないか?私は私ができる範囲のことをできるだけやっていこう。そのために、やり方を大きく変化させる考えを3年前から巡らせ、自分のやってきたことも、これからやりたいことも、自然ガイドという枠にとらわれない形で出来ると確信し、1年前に決断した。
経済的な問題が立ちはだかり、具体的な行動はこれからだが、森の中に家と小屋を建て、森を生かしてエネルギーをある程度は自活し、森のある空間を思い切り楽しむ。それを一緒に楽しめる人は、もと自然ガイドの私が、いい意味で巻き込む(詳しくは→こちら)。そして、その空間は、自然関連の職を志す若手にいつか譲りたい。それが、いまの私にできる最大の行動だ。今年で38歳、世間ではまだ若い方だが、時間は無限ではない。ぼーっとしていると詰むぞ。

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