自分以外はすべて「他者」である
今日は、私は菅野仁さんの『友だち幻想 人と人の<つながり>を考える』という本を読み終えた。
題は私がこの本で一番印象に残った言葉である。他者とは、自分とは違う考え方、感じ方をする他の人間のことを意味する。
自分以外はすべて「他者」である。
当たり前の事だが、この言葉が、私が最近悩んでいた人間関係に関する問題をスッキリと解決してくれた。
家族も他者、親友も他者、自分と相性が合わない人も他者。他者は他者でも、自分との距離感が人それぞれ違う。自分以外はすべて「他者」であることを前提に人間関係を築くことで、ある意味冷たいが、諦めに似た心持ちができ、人に応じた、自分との距離を保ちやすくなると思う。
つまり、全員と仲良くする必要はないということだ。合わない人に無理に合わせる必要はない。ただ、仲良くする、仲良くしないの二者択一的な態度ではなく、お互いが嫌な気持ちがしない、トラブルに発展しないくらいの態度は最低限とるべきだと思う。
この本を読んで、私の気持ちは楽になった。そして、相性が合わない人にも心的に余裕をもって接することができるようになった。青年期を生きる人間として、大人に一歩近づけた気分がして嬉しい。
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