見出し画像

情勢を現実に感じる日

ウクライナ情勢のニュースは日本でどれくらい報道されているでしょうか。
日本のネットニュース等でもよく目にしますが、ヨーロッパではどこへ行っても自分ごとのように考えられているこの風潮が僕は好きです。

Compassion.
店の外看板が倒れてたら直してあげる、乗り込もうとしたトラムが出発してしまいそうな時に乗車ボタンを押してあげるなど、個人主義の色が日本よりも明らかに強いと思い込んでいた自分に刺さるような場面を何度も見てきました。

自分の国ではないけども、自分がウクライナの旗を持って、メッセージを書いたカードボードを掲げて少しでもウクライナのために動きたいという人たちはここドイツでも他の国でもたくさん見られます。僕のようなZ世代の若者はおそらくほとんどが生まれてからの時代に戦争を感じるような場面に遭遇したことがない人が多いはず。同じ世代から下の世代、高齢の方まで戦争に巻き込まれてるのは国家とか関係なく同じ人間として助け合っていくべき。
誰もがまさか、この21世紀に入っても戦争が起きるとは思うはずもないし戦争なんか時代遅れという考えがあるから、そんなものは早く終わらようという気持ち、政治への関心度の高さから外に出向いてみんなでアクションをとるムーブメントがとても大きなものになっています

ドイツの駅の有料トイレも、ウクライナから難民としてきた人たちのために無料開放していたり、駅構内には黄色いビブスを着た難民の人たちのためのサポートをする人たちで溢れていて、ニコニコ話している彼らを見ると安心感だったり、これからの生活に向けての前向きな気持ちが伝わってくるような場面に立ち会えたのも心に残った。

オーストリアのウィーンからバスに乗ってクロアチアのドゥブロブニクに向かうバスに乗る際の話。
バス停の乗り場の番号がわかりにくく、その時に乗り場を訪ねたのがウクライナ系アメリカ人の男性。話を続けていくと、隣にいる3人のグループは彼の父親・母親・妹の家族であり、家族をウクライナから避難させるためにクロアチアまで一緒に渡航とのことでした。アメリカに住んでいるものの戦争の件でヨーロッパに戻ってきたという状況を初対面の僕に話してくれ、メディアで報じられていることよりも直接的に事態を感じました。自分も本当に辛いはずなのに、優しく話を続けてくれた彼を見ているとウクライナの人たちは本当に強い人なんだなと。

戦争に関係ないロシアの若者に批判の目を向けるのも終わってほしい。
抽象的に見ると国家と国民で一括りにされてしまうけども、本質的にはどこに彼らがいても政治とは関係のない普通の暮らしを楽しんでいるロシア人。
今こそ、「思いやり」の重さに気づけるタイミングですね。

少し重い話になってしまいましたが、この話をシェアさせてもらいました!
ではまた!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?