見出し画像

3/26(Thu)プロローグ

日記。
というものでも始めてみようかと思う。

僕が高校生の頃に流行った「デコログ」というブログサービスをご存知だろうか。

当時、同級生はみんなこれをやっていた。それに加えてモバゲーやGREE、mixiといったSNSがまだ台頭していた頃の話。

デコログも今のSNSと同じように「お友達申請」なる機能が付いていて、高校の同級生や当時付き合っていた彼女とも繋がっていた。

その彼女は、何かあると、ことさら「無題」というタイトルの鍵付きブログを公開するような女性だった。

そんな時は、決まって僕に関することが書かれている。彼女のブログとは繋がっているので、更新されたことはわかるものの、ブログを読むにはパスワード入力が必要で内容がわからない。

そのブログについて触れても教えてもらえないし、触れないといつまでも不機嫌なままだった。「SNSは、恋人に教えるべきじゃないなぁ」と、その後何度か似たような経験を経て学んだ。

ブログに関しては、そんな苦い思い出もあるが、もちろん良い思い出だってある。彼女とデートした話、友達と遊んだ話、その日あった何でもない話。そういう日々が確かにあったと、振り返られるのは良いことだと思う。

僕らは、前に進むのが辛くなった時、後ろを振り返るものだから。あの頃の楽しかった思い出とか悲しかった出来事を振り返って、また前に進む。「そんな日もあったね」と、卒業してから懐かしむことだってできる。

今となっては、ブログのページは、ネット上から削除されてしまったし、この目で読むことはできないけれど。それでも当時のブログは、もっと好きな人たちとの繋がりや思い出を残すものだったと思う。

だけど最近じゃ、ブログと聞けば、やれブログ収入だ、やれGoogle AdSenseだ、やれアフィリエイトだと何でもお金に結びつける話ばかり。ライティングとなれば、やれSEOだ、やれ競合調査だとそんなことばかり。

別にそれが悪いこととは思わないし、自分もそれに携わる仕事をしてきた。だけど、たまに「うるせぇよ」と心の中で言いたくなることがある。僕が今、仕事で記事を書いているのは、誰かのためであって自分のためではない。

もちろんお金を得るという点では、自分のためではあるけれど、本当の意味での自分のためではない。だって楽しくないんだもん。周りの人は、「ライティング楽しい」という人ばかりで心底羨ましい。思えば、僕は楽しいと感じながらこの仕事をしてきたのだろうか。

楽しくないことも嫌なことも、楽しむ工夫はしてきたつもり。過程には目を瞑り、結果や数字に目を向けたこともある。だけど何とか日々をこなすだけで、楽しいと思うことはなかった。

だから普通の日記を書きたくなった。ある意味これは、自分にとってのリハビリであり、セラピーだ。

好きなことを書きたい。

もしよかったら、ほんとにもしよかったらでいいんだけど、サポート的なやつしてくれたら嬉しいなーなんて。いただいたサポートは活動費として使わせていただきます!