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#31 犬みたいな彼女と僕の話

第31章 インタールード5

シャワーを浴びて戻ってきた彼女をハグしてベッドに押し倒した。
彼女は突然泣き出してしまった。
泣かせるつもりなんてなかった僕は「ごめんね」と言って頭を撫でて謝った。
その後、何となく疲れてしまいホテルを出て駅まで送ってくれた彼女と分かれ、僕はそのまま電車に乗って家に帰った。

彼女が隠しごとをしているのは分かったけれど、それが一体何なのか結局まったく分からないままだった。僕が見るかぎり、彼女は優しくて芯がありしっかりしていて、かわいい。僕は色々な不満を解消出来ないまま自宅のベッドの上で彼女のやわらかい身体を想像して自慰をした。

もしかしたら彼女は今夜も仕事があるのかもしれない。
そのことを考えると僕の心はざわついてしまう。
彼女はお金が貯めて何をしたいのだろうか。何か高級なモノがほしいのか。海外旅行へ行きたいのか。もしかしたら誰かと結婚するための資金だとか……すでに子どもがいるとか。僕の想像は留まることを知らずに色んな考えが浮かんでくる。
彼女が仕事をしている所に行ってみたら何か分かるかもしれないと思ったが、本人から直接は聞きづらかった。大人しく彼女を応援しよう。
そんな事を思いながら僕は眠ってしまった。

次の日の朝、僕はいつもの時間に起きてパンを焼いてコーヒー淹れて簡単な朝食を取っていた。すると彼女からメッセージがきた。
「Kくんおはよう☀昨日はありがとー楽しかったです。またゆっくり会おうね」と以前までと変わらない内容のメッセージだった。
僕は昨日の彼女からの突然の告白をもんもんと思い出していた。
ダメ元で彼女にメッセージを送った。

「今日少しだけでもいいから会える?」
「会えるけどどうしたの?」
「少し合ってお話したいんだ」
「うん、じゃあ今日はわたしがKくんの所に行くね」

と急遽、僕は彼女に会えることになった。
僕は彼女の事をもっと知りたかった。だけどどこまで聞いていい話なのか分からなかったので、慎重に言葉を選ばなくてはいけないなと考えていた。

もし僕が上手く問題を聞き出すことができて、僕が協力することでその問題を解決出来るのであれば何でもやるつもりでいた。
一応、貯金残高を確認すると 1,168,000円 と表示されていた。去年のボーナスで車を買ってしまったので貯金は少し減っていた。
まとまったお金がかかることって何だろうか。もしかしたら借金とか。
そうしたら今ある貯金では足りないかもしれないなと考えていた。

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