WordPressのフォルダ構成
なぜ書こうと思ったか?
WordPressを独学で勉強していて、とりあえずテーマをそのまま使い、触ってみるところから、テーマをカスタマイズしたいとか、プラグインを触りたい、ローカルにWordPressの環境を2つ作りたいなど、応用的なことをしようとするとWordPressのフォルダ構造はどうなっていてどこに何があるのかわかっていないとできない壁にぶつかりました。
まずはこのWordPressのフォルダ構造という全体を抑えることで何をどのように変えればいいか?という仮説がたてられる気がしたので、まとめます。
どういう時に役立ちそうか?
・バックアップで何をとったらいいか迷ったとき
・エラーが起きた時の原因ファイルの特定
・バックアップから復元するとき
ざっくりWordPressとは?
ファイルとデーターベースで構成されています。
・ファイル
パソコンの中にもあるファイルと同じようなテキストファイルにプログラムなどの情報が書いてあるもので、FTPというサーバからファイルを取得するツールを使ってダウンロードが可能なもの
・データベース
ファイルと違って、MySQLというデータを管理するシステムによって管理されている投稿データなどのデータの固まりで、FTPというツールではダウンロードできない特殊な形式のデータ
(参考:WordPress初心者向け フォルダ構成・データベース構成解説)
よって、通常のHTMLとの違いは、HTMLの場合は静的でデーターベースから値を取得するということはしませんが、WordPressの場合は、WordPressを仲介して、データベースから値を取得するので動的なサイトとなります。
ファイルの3つの分類
WordPressのファイルは以下3つに分類されます。
コア(本体)
|_WordPressのプログラム本体
|_設定情報(データベースの接続情報、インストール場所のパス情報など)
テーマ(見栄え)
|_プログラムが組み込まれた HTMLファイル、CSS
プラグイン(機能、拡張)
|_ プラグインのプログラム
|_ アップロードした画像
データベースの4つの分類
・投稿データ
・投稿データに付随するデータ
・WordPressの設定情報(「設定」の画面で設定する情報など)
・プラグインなどの設定情報
設定情報についてはファイル、データベース両方にあり、不思議に思ったかもしれませんが、以下のような分類となっています。
ファイルとして保存されている情報は、データベースに接続するための情報(そもそもこれがないとデータベースに接続できないから)、インストールされているファイルのパス情報(その都度データベースにアクセスに行くと速度が犠牲になる可能性がある情報)など、主にインストール時に入力、決定する情報がファイルに保存されています。
また、データベースには、管理画面の「設定」から保存する情報など、後からでも管理画面から設定変更出来るような設定の情報が保存されています。
フォルダの中身
どこに何があるのか?知っていると色々な作業がスムーズなのでここにまとめます。
(※WordPressのルートフォルダを「/」(ドキュメントルート)として表現)
▼WordPressの基本処理をつかさどるプログラム群
/index.php
/wp-blog-header.php
/wp-load.php
/wp-settings.php
▼設定ファイル
/wp-config.php
データベースへの接続情報などを記述
※外部に開示されないよう、特にパーミッションの設定をしっかり行っておく必要あり
▼管理画面にログインするためのファイル
/wp-login.php
※このファイルにベーシック認証を設定しておくと、二重の認証を設けること可
▪️管理画面のプログラムが入っているフォルダ
/wp-admin/
▪️WordPressのベースとこなるプログラムが入っているフォルダ
/wp-includes/
バージョンアップの際に自動更新
※基本的に触らない
以下記載「wp-content」フォルダの中にあるプラグインやテーマ、プログラムによってそのサイトがオリジナルのものとして構築されます。なのでここが一番大事で更新回数も多いフォルダとなります。
▪️コンテンツが入っているフォルダ
/wp-content/
▼日本語対応のファイルが入っているフォルダ
/wp-content/languages/
▼WordPressのアップグレードをする際に利用されるフォルダ
/wp-content/upgrade/
→アップグレードを実施する際に生成され、アップグレードが終了するとフォルダの中身は削除される。
バックアップ対象にする必要なし
▼プラグインが入っていうフォルダ
/wp-content/plugins/
→基本的に、プラグインをインストールするとこのフォルダの中にプラグインごとにフォルダが作成される。
プラグインをインストールした際に、そのプラグインが原因でログインすらできなくなったら、
このフォルダの中にある該当プラグインのフォルダごと削除するとトラブルが解消する可能性が高い。
▼テーマが入っているフォルダ
/wp-content/themes/
→テーマごとにフォルダが作成。
管理画面のメニューの「外観」-「テーマ編集」をクリックして表示されるファイル、および、
ファイル一覧はこの中に入っているファイルが表示されている。
▼メディアからアップロードされたファイルが入れてあるフォルダ
/wp-content/uploads/
→インストール直後は存在しない。
「メディア」からファイルをアップロードすると生成。
その他、プラグインなども利用。
BackWPupでバックアップするファイルもここに保存されるが、BackWPupで保存するファイルは、
バックアップ対象にしない。
まとめ
ひとまずこの概要を把握することで、どこに何があるかの勘所が掴めます。管理画面上からだけではなく、直接ファイルへのアクセスし、修正できるようになります!
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