なぜ老いに恐怖を感じないか
私を教育してくれたのは、最初は小説だった。
その後に、映画、漫画、雑誌、テレビ、音楽、アート、インターネットの順だったかと思う。
いずれにしても、クリエイションが私を教育してくれた。
私は、人にもっとも大切なのは教育だと思う。
何かを知れば、誰かの立場や考え方が想像できるようになる。
ものごとを多面的に捉えられるようになるし、誰かにとっての悪が善であることも知れる。
絶対的な悪も、絶対的な善も無いことを知れる。
すべての教育は、情操教育に帰結する。
私にそのことを教えてくれたクリエイターたち、大人たちは、いくつになっても瑞々しい感性を持っている。
自分を年配者だと卑下し、成長と挑戦を諦めることはない。
若者が熱狂するコンテンツも、生み出しているのは寿命を半分折り返しているひとたち、なんてことは、よく知られていると思う。
30代も40代も、ほんとうに、まだひよっこなのだ。
どうしても、世の中は老いをネガティブにラベリングしたがるから、私は自分の年齢を20歳は若いと思い込んで動くように努めることになる。
もちろん、若いことは素晴らしく、可能性に溢れている。
だからと言って、年齢を重ねることはネガティブなことじゃない。
私は、赤ちゃんには赤ちゃんの美しさがあり、年配者には年配者の美しさがあると思う。
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