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日記・雑記

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記事一覧

【雑記】スクールフォトの行く末

【雑記】スクールフォトの行く末

先日、こどもの卒園式があった際、園の提携先のカメラマンが撮影に来ていた。

こどもが通っている保育園では今年度から提携業者が変わったそうで、写真のクオリティがかなり下がり、ママたちには不評とのことを小耳にはさんだ。

そんな事情もあってか、式後に催された謝恩会での撮影依頼が私に回ってきた。(もちろん、ボランティアである。)

おおよそ10年ほど前、私も学校写真、いわゆるスクールフォトに携わっていた

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【雑記】写真のこれから

【雑記】写真のこれから

Stable Diffusionによる画像生成技術によって、テキストを用いてイメージへと変換することが容易となった。

さらにはphotoshopの生成拡張機能によって、既存のイメージから周囲を補完したり新たなイメージがいとも簡単に生成できるようになった。

こうした技術が追い求める最終的な到達点とは、実世界に存在しそうなイメージを生成することにある。つまり違和感のない「写真になる」ことに意味があ

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【雑記】制作のモチベーション

【雑記】制作のモチベーション

気付けば初めて新作を制作しなかった2023年。

毎年なんらかの形で新作を制作していたにも関わらず、今年はそのモチベーションも湧き上がりきることなく新たな年を迎えようとしています。

制作におけるモチベーションは何だろうと考えたとき、現状の閉塞感からの脱却であったかと思います。

では、今年はというと全くなかった訳ではないですが、制作よりも日常生活の方がタイトであったような気がします。

引越して

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【雑記】AIテスト

【雑記】AIテスト

前々からやってみたいとは思っていた、AIアシスト機能。どんな回答が返ってくるのか気にはなっていたので、試しにやってみた。

Q:一般社会におけるアートの役割とは何か

個人の感性を刺激し、豊かな表現を通じて社会的な問題を提起する手段としてのアートの役割を考えることができる。

定型化された社会的な枠組みからの脱却を促し、個人の自由な発想や感情表現を引き出すことができる。

アートを通じて人々が異な

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【雑記】感覚的なものの言語化

【雑記】感覚的なものの言語化

現在、自転車の練習中である娘。まだうまくこげないため、練習に付き合ってみるものの、これが意外と難しい。

まず第一に、私自身がどうやって乗れるようになったのか覚えていない=乗れていないときの記憶がない。

そして、普段自転車を乗るのに、あえて意識することはしない。頭の位置はどこ、腕はどのように、足の置く場所はここで、といった具合に。「当たり前」にできてしまうことに対して、意識せずとも体(=感覚)が

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【雑記】現代写真の市場価格

【雑記】現代写真の市場価格

現代写真における市場価格が軒並み下落しているとの記事を目にした。

アンドレアス・グルスキー、トーマス・シュトゥルート、杉本博司など、2010年頃をピークに下落の一途を辿っているという。

上記の記事ではスマホによる写真のコモディティ化=一般化を指摘しているような書きっぷりではあるが、そういう訳ではない気はする。

記事で指摘があるように、写真作品=エディション制、版画におけるエディションを写真に

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【雑記】ポートレート写真

先日、台東区蔵前にあるギャラリー「空蓮房」で催されている展示を観に行った。

兼子は撮影の際、被写体に歌ってもらいながら撮影したという、男性と女性のスナップ的ポートレート。横位置2組。

横山は吃音のため、うまくは伝えられないながらもその被写体を撮影したいという思いをもちながら撮影した、椅子に腰掛けるスタイルで撮影したスクエアフォーマットの男性と、仕事着か作業着を想起させる装いの、真っ直ぐと見つめ

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【雑記】AI画像

【雑記】AI画像

集英社『週刊プレイボーイ』発行のAIによるデジタル写真集「AIグラビアアイドル・さつきあい」が販売終了となった記事を目にした。

学習素材、権利、法整備などなど、課題はまだ山積しているであろうが、ここ最近の「写真」にたいする私なりの考えを整理するためにも、一度書いておこうと思う。

①なぜAIによって生成されるイメージはリアリティを求めるのか
AIだからこそ生成可能な画像(指がバグっているのは、あ

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【雑記】価値の再評価

【雑記】価値の再評価

先日、ある記事に目が止まった。

キュビスムの創始者のひとりであり、生涯でおおよそ15万点を制作したパブロ・ピカソ(1881-1973)。没後50年を迎える今年は改めてその作品の価値を高めようという思惑があったに違いない。

しかしながら、着目されたのはピカソの女性遍歴である。

性的虐待や浮気癖など、昔であれば「芸の肥やし」といわれ、純粋に作品に対して価値付けがなされてきた。言ってみれば、作品の

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【考察】AIによる「写真」

【考察】AIによる「写真」

世界最高峰、かどうかはさておき、Sony World Photography AwardsでAIによって生成されたイメージが入賞したことが何かと話題になっている。

なぜこの作品が問題視されているのかというと、『写真=撮影によって獲得するイメージ(画像)』という、ステレオタイプな「写真」の概念から逸脱しているとみなされているからにほかならない。つまり、自分で撮影したものしか「写真」として扱われてい

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【雑記】アート鑑賞

【雑記】アート鑑賞

久しぶりに朝からアート鑑賞に足を運んでみた。

なぜこれがこのような形式で提示されているのか。見てはモヤモヤするケースが非常に多い。

わかりすぎるとつまらない。かと言って突き放しすぎると解釈のしようもない。ましてやパーソナルな内容には興味はない。

おそらく理由は明確で、私も制作をするからこそ、作品vs鑑賞者の構図ではなく、自分であればどのような提示をするか、このセレクトは本当に正しかったのかと

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ChatGPTにみる、AIの特性

ChatGPTにみる、AIの特性

最近話題のChatGPT。

即時に回答してくれ、対話の精度も高い。ChatGPTはどのような理念(アルゴリズム)に基づいて回答しているのか気になり、いくつかブラックボックスを覗いてみることにした。

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ChatGPTの存在意義は人間が利用することによって、有益となったり、解決する手助けをする点にある。あくまで「人間」のための「ツール」であることを強調する

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POST/PHOTOGRAPHY3

POST/PHOTOGRAPHY3

昨年に引き続き、第3回目となる「POST/PHOTOGRAPHY」展が京都芸術大学で催されます。

https://www.instagram.com/postphotography3/

今年の副題は「INTERPLAY」=相互作用。東京工芸大学との共同展示とのこと。

本展は第1回目より、これからの写真を提唱するひとつの呼称として「POST/PHOTOGRAPHY」を掲げている。しかし、提示す

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AIと人間

AIと人間

Yahoo!ニュースで以下の記事を目にした。

米医師試験の問題提示方法がどのような内容かは知らないが、たとえば知識を問うような内容であれば、当然ながらAIの方が優位であろう。

問題を解いたのは対話型AIである「ChatGPT」。

対話型、すなわち質問に対して回答するタイプのAI。

なお、現在でも画像診断の分野ではAIがメインで解析を行っている。しかし、最終的な病理判断は医師が行っている。そ

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