見出し画像

人生初、独立記念日という祝祭(トゥルム/メキシコ)

2023年11月14日、世界一周旅行の幕が上がる。
南米に始まりじわじわと日本に近づいていく魂胆。
パートナーと共にだいたい3年ほどかけて巡るつもり。
旅情80%ぐらいのかんじで緩く書いてまいります。

9月16日、メキシコの独立記念日。
国中がお祭り騒ぎになる日だ。

独立記念日にお祝いするという感覚は、私たちにはない。
日本には建国記念の日というのがあるけど、ごく普通のシンプルなお休みの日だ。
ちょっと飲みすぎたり夜更かしすることがあるくらいで、「おめでとー!!」みたいな雰囲気は皆無。
そもそも何月何日だったか覚えていない。

メキシコでは独立記念日は盛大に祝われる。
前日から全ての街がお祭りムードに包まれ、日付が変わる瞬間はカウントダウン。
そして朝まではしゃぎまくるという。

独立記念日当日は、二日酔いでみんなダラダラ過ごすことが多いらしい。

正直旅行者には関係ない日だし、独立の喜びもわからないけど、まあ流れに沿って私らもはしゃぐぞ!
ということで、はしゃいだ。



今、カンクンから程近いトゥルムという街に滞在している。
6ヶ月を予定しているメキシコ旅。
内、約2ヶ月近くはトゥルムに居座っている。

どう考えても居すぎなんだけど、仲良しのフリーダイビングのインストラクターご夫婦がいるので楽しいし、居心地もいい。

日本人とメキシコ人のご夫婦で、メキシコの文化をたくさん教えてくれるのも面白い。
みんなで過ごした日々は間違いなく旅のハイライトだ。

独立記念日前夜も、このお2人とパートナーと私の4人で遊んだ。



夕方、まずは街の中心の公園へ。
中南米の各街に必ずと言っていいほど存在する中央公園。

普段から平和なムードが漂っているし、お祭りの時は何かしらのイベントがある。

大人になってからはしゃぐといえば、やっぱり暴飲暴食である。
公園に着き、すぐに怒涛の暴食がはじまる。

まず、マルケシータ。
サクサクとした薄い生地にヌテラとチーズが入っている。
甘塩っぱくて美味しい。

屋台の写真しか撮っていないというミス。
看板に写っている細長いやつです。

お分かりの通り、夕食前に甘いもの食べちゃう時点で気分は盛り上がっている。

その後、他の屋台も気になるけれどとりあえず一杯ということで近くのシーフードのお店に訪れた。

ここで食べたエビのアグアチレがめちゃくちゃ美味しかった。
この旅で、美味しかったメキシコ料理ランキング上位に食い込む。

アグアチレは酸味のあるソースで海鮮をマリネしたもの。
チリがふんだんに使われていて、辛い。
ここのアグアチレは辛さはちょうどよかった。

奥がアグアチレ、
手前がトスターダ。

アボカド、サーモン、クズ芋、パインのトスターダも食べた。
こっちはまあまあ。

かなり美味しいけど、メキシコ料理は基本的にどれも美味しすぎて、感動的レベルじゃないとまあまあと思ってしまう。

これはメキシコ旅あるある。
期待値が高まっているだけ。

クズ芋は初めて食べた。
本葛とか、葛切りとかしか知らない。
クズ芋は食物繊維の塊って感じで、フォークに刺したらもう2度と抜けないのでは?という感じだった。
前歯でグッとフォークから抜いて食べるしかなかった。
食べてみると、シャキシャキしていて意外にも食べやすい。


ある程度お腹が膨れたら、近くのバーに移動して一杯だけ飲んだ。

マルガリータ、大好きだ。
マルガリータはテキーラベースにリキュールとライムが入ったカクテル。

お酒はテキーラが一番好きかもしれない。
メキシコで美味しいテキーラに出会いすぎているからかもしれない。

店内は木造でちょっとレトロ、クラフト感があって可愛い空間だった。

ここでボードゲームしたんだけど、雰囲気ある暗めの照明のせいで自分のコマの色がほぼ見えていなかった。

内装が好み、可愛い。
おしゃれなだけあって照明が暗い。


ちょっぴり、ほろ酔いくらいだろうか。
再び公園へ。

メキシコの伝統的な音楽隊、マリアッチのコンサートが行われていた。

メキシコらしい音楽がお祭りの夜に響く。

メキシコの伝統の音楽は明るくて、古めかしさを感じない。
実際、若い人たちも楽しそうに聴いたり踊ったりしていた。

対して日本の伝統音楽は、ちょっと退屈と思ってしまうのが正気なところ。
地味だしなんか暗いよなあ、盛り上がるとかじゃないよなあ。と思う。

そこにほのかに香る美しさや、侘び寂びってものがあるんだろうけど。
無知なので、“お年寄り向け“ってイメージから抜け出せない。

メキシコでは古くからある音楽や踊りが、世代を超えて楽しまれている。
素敵だ。


音楽を聞いた後も、再び食べる。

屋台に吸い寄せられた。

エローテを食べた。
焼いたコーンにマヨ、チーズ、チリがかかったもの。
食べる前の写真を撮るのをまたもや忘れている。

コーン、ちょっともちっとしている。
一粒一粒が肉厚だ。
焼きより茹でのがいいんじゃない?と思った。

とうもろこしを夜空の下でしがんでいると、日本の屋台が恋しくなる。
夏祭り、焦げた醤油の香りを野外で感じたいよ。

お腹いっぱいだなーと思いつつ、タマレスも食べた。
コーンの粉で生地を形成して、中には味のついた肉などが入っている。

私は緑のおっきいチリ(なんて名前だっけ)とチーズのタマレスにした。

グアテマラでホームステイしていた頃もよく出してくれていたけど、このタマレス、格段に美味しい。

チーズたっぷりでジャンクさがある。
トマトっぽいサルサをかけるんだけど、これが辛すぎる。
しかしうますぎる。

ヒリヒリ、涙目。でも止まんない。
これぞメキシカン。

屋台に満足したあとは、そのままお友達のお家にお邪魔した。

そこからテーブルに出ている食べ物をパクパク。
お酒も謎に無限に飲めるゾーンに入った。

お腹いっぱいなのに食べる、というのがパーティである。

作ったおつまみと、
作ってもらったおつまみ。


テーブルゲームをして遊んだ。
メキシコの古くからあるゲーム「ロッテリア」

この写真、今見ると
人のお家とは思えないほど机を汚している。

レトロな絵柄がなんだか可愛い。

ビンゴとカルタを掛け合わせたようなゲームだった。

それぞれにカードが配られる。
親が絵の名前を読み上げて、自分のカードにあったら印をする。
本来は豆を置いて印にするらしいんだけど、ないのでお米で代用。
いち早く全ての絵が埋まった人が勝ち。

シンプルだけど楽しい。
スペイン語の勉強にもなる。

こうゆうちょっとした旅じゃ出会えないような、ローカルな遊びを知れるってすごく嬉しい。
“ダラダラと旅をする”というのが私のモットー。
このこだわりはぶらさずに歩を進めていきたい。

他にもたくさんゲームをした。
そしてその間ずっと何かしら食べていた。
もはや無意識で食べ物を口に入れていたと思う。

気づけば時刻は3時。

学生か?
自分の体力と一緒に楽しんでくれる仲間に大感謝。

独立記念日に対しておめでとうという気持ちは最後までわからなかったけど、こんなに楽しい夜がそれそれにあるんだと思うと、紛れもなくいい日だ。

最高の夜だった!


プロフィール:

1996年、サブカルインドア人間として大阪にて誕生。
服飾専門学校卒業後テキスタイルデザイナーを務めるが都会的な暮らしや流行に嫌気がさし退職。
2021年、沖縄県の宮古島に移住。
趣味だったハンドメイドウィービングや料理の仕事に就く傍ら、フリーダビングにはまり毎日海で泳ぐ。
さらなる自然への興味と世界を深く解釈したい欲が矢を放ち、世界を駆ける。
ラジオとゲーム実況が好き。

情報記事はこちら。
https://maryojourney.com
良ければインスタグラムも覗いてみてください。
https://www.instagram.com/_maryo.san_


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?