だらだらバックパッカー代表わたし、旅っぽさを忘れる幸せ(トゥルム/メキシコ)
メキシコ最大のリゾート地、カンクン付近に位置するトゥルムという街に3週間滞在した。
目的はセノーテ。
セノーテとは、このあたりにある神秘なまでに美しい湖。
そこで泳ぐことが私たちの夢の一つだった。
そんな夢が叶った瞬間の記事はこちら。
もちろん3週間毎日セノーテに行っていたわけではない。
なんなら、ほぼだらだら過ごしていた。
毎日アクティブに動くのも疲れるし。
だらだらバックパッカー代表に名乗り出てもいいと思っている私の、
“観光地に滞在しているが、観光してない日の過ごし方”をここに記そうと思う。
基本、朝は起きてすぐヨガをする。
ちょっと仕事をしたら、その後ランニング。
滞在したエリアは道路が広く、その割に車通りが少ないのでランニングができる。
滞在していたエアビーのマンションの下にプールがあり、
灼熱の中走って汗だく、そのままプールに飛び込む!という極楽ルートを辿れた。
最高だった。
プールでホゲ〜、とアホ面していると、
柵の向こうに目出し帽を被った明らかにギャングって感じの人たちが見えた。
5人くらいで、茂みでスコップとゴミ袋持ってなんか収穫してるような、隠してるような。
パートナーがゴミ拾いかな?って言ってて可愛い。
そんなわけなさすぎる。
真昼間に目出し帽はシュールで写真でも撮りたかったけど、
目をつけられるわけにはいかないから見て見ぬふりした。
結局なになのか分からなかった。
薬物でも隠していたのかもしれない。
プールの後はなんとなく映画を見たり本を読んだり、ゲーム実況を見て過ごす。
お昼すぎはカフェに行ったりすることが多い。
カフェではおしゃべりしたり、記事を書いたり。
あとはこれからの旅の作戦を立てたりする。
バックパッカーならわかると思うけれど、これが案外時間がかかる。
次の街はどこに行くか、なにがしたいか。
そして安全で比較的安い移動方法は何か、宿はどこにするか。
情報を探して、確認できたら予約。
この流れが3時間くらいかかることもある。
バックパッカーの時間の使い方って、移動時間が一番長くて、
その次にリサーチや予約の時間、そして最後に観光の時間なのでは?と思う。
はっきり言って面倒だけど、これをやらないとなにも始まらないし終わりもしないから仕方ない。
ところで、セノーテでは日本人女性とメキシコ人男性のご夫婦が経営するツアーに参加していた。
滞在しているエアビーから徒歩圏内にふたりのお家があった。
おふたりとは私が宮古島に住んでいた頃からの仲で、この旅でもありえないぐらいお世話になった。
ある日、ランニングしていると電話がかかってきて、
トゥルム遺跡に行かないかというお誘いがあった。
行く行く!いきます!
帰ってシャワー浴びてご飯食べて、迎えにきてくれた。
施設内はすごく綺麗に整えられてた。
他の遺跡とは全然違う感じだ。
トイレとかエントランスも綺麗、周りのジャングルも整頓されていた。
道も舗装されているし。
歩きやすい。
ということは、当時の面影はあまり残っていないのかな?と思ったけれど、
なんとも観光のしやすい遺跡だった。
メキシコには多くの遺跡があるけれど、ここは海の目の前の遺跡。
同じマヤ文明でも、グアテマラで見たティカル遺跡とは雰囲気が全く違う。
当時の暮らしも違っただろうと思う。
ティカル遺跡はジャングルの中にあり、近くに川や海がないため、貯水池を作って発展を遂げたらしい。
ここトゥルム遺跡では農耕と、海での狩りで生活をしていたという。
成熟した現代の日本でも、内陸の都会と沖縄の離島とでは結構違いがあるもんなあ、と思う。
育つものや獲れるものが違うと、生活スタイルもかなり違う。
マヤ文明がこんなにも多様な環境で広がっていったのかと思うと、その巨大さに驚く。
現在メキシコは日本と同じ、夏。
暑い。
これでもかというほど汗だくになった。
遺跡散策の後は目の前の海で泳いだ。
ランニングからのプール同様、極楽。
これこれー!といったかんじ。
汗だくの時の海は気持ちいいし、暑いところからエアコンがんがんの部屋に入るのも気持ちいい。
やっぱり夏が好きだな、と思う。
3週間のトゥルムでの日々。
たくさん4人で遊んだ。
パーティをしたり、映画を見たり、遅くまでふたりのお家に居座ったりした。
全てがとてもありがたい。
世界旅行にでて半年以上経つ。
この旅で知り合いに会えるのは初めてだった。
安心感に包まれたまま、夜まで遊んだのも久しぶりだった。
ものすごくくつろいじゃって、
いい意味で、ここがメキシコということを忘れかけた。
旅の中で、気を張って歩く道、慣れない食事、知らない部屋で眠る夜。
これって旅の醍醐味であり、旅のストレスでもある。
目いっぱい遊んだ日の夜、
そんな気持ちはどこかに消えた。
旅の実感がなくなる日が、たまにはあってもいいんだ。
なんならその瞬間の方が幸せを感じるかもしれない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?