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ラガービールとの出逢い

 私が初めて飲んだビールは、キリンラガービールだ。

 思えば、私の両親が昔から愛飲していたビールは、麒麟の絵が描かれた瓶ビールだった。両親共に酒好きで、毎日瓶ビールを二人で仲良く飲んでいたのを今でも憶えている。
 
 母は白ご飯の代わりに、キリンラガービールを飲みながらおかずを食べていた。当時は、なぜ白ご飯の代わりに飲んでいたのか、全く理解出来なかった。だが、大人になった今では、身に染みてわかるとともに、時の流れを感じる。
 
 暑い夏の夜は、家の畑で採れた新鮮なキュウリをスティック状にカットして、氷水に漬ける。キンキンに冷えたところで、キュウリにほんの少しだけマヨネーズを付け、キリンラガービールと一緒に愉しむ。それが、我が家のシンプルだが至福の時間を過ごせる飲み方だった。
 
 当時、キュウリのスティックバーと一緒に美味そうに飲む母親の姿を見て「少しだけ」とよくせがんだものだ。当然「あんたはまだ子供なんやけん、あかん」と言われ、私はしぶしぶキュウリを齧るだけだった。
 
 私が成人してやっとお酒が飲めるようになった時、母が一番最初に作ってくれたつまみもキュウリのスティックバーだった。あの時のキリンラガービールとキュウリのスティックバーは、今でも忘れられない大切な思い出として心に根付いている。
 
 成人してからは、大学の飲み会や友人との宅飲み等、キリンラガービールが徐々に私の日常生活の一部になっていった。
 
 今では様々な酒を飲むようになったが、それでも一番最初に頼むのはキリンラガービールだ。キリンラガービールが私の酒道のベースとなり、そこからワインやテキーラといった、別の酒にシフトしていくというのが定石となっている。
 
 仕事終わりで疲れた時に飲むキリンラガービールは、まさにこの世の安息所だといっても良い。とてつもなく美味いのだ。身体全体に染み渡る。酒飲みで良かったと思える瞬間でもある。
 
 ちなみに、現在のおともは専ら燻製ベーコンである。
 
 スーパーで角切りベーコンを買ってきて、キッチン用の燻製鍋にチップを少しだけ入れて網をセットする。そこに水気を切った角切りベーコンを、煙が通れるように少しだけ隙間を空けながら並べていく。そして蓋をしてから弱火で燻製するのだ。
 
 そうやって出来た自家製燻製ベーコンを、キリンラガービールのおともにして食べた時の美味さは、語るまでもないだろう。

 現在、キリンラガービールを片手にこのコラムを執筆しているが、また腹が減ってきてしまった。キリンラガービール、やっぱり美味い

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エンジニア兼作家です。 詩や小説やコラム等を書いています。 ご連絡先はこちら: lemonwrite83@gmail.com

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