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みえないこいぬぽっち

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新刊が発売になりました。今年、最後の新刊です。

みえないこいぬぽっち
ワンダ・ガアグ /作
こみやゆう /訳
好学社
5歳ぐらいから

あるところに、3びきの子犬がいました。耳がとんがったポインティと、耳の毛がくるくるしたカーリー、それと姿が見えない子犬です。その子犬は、これっぽっちも見えないから、ぽっちとよばれていました。

ある日、ポインティとカーリーは、やさしそうな男の子と女の子にひろわれていきます。でも、ぽっちは、姿が見えないので、気づいてもらえませんでした! 自分も姿が見えるようになりたいぽっち。そこへ、コクマルガラスが現れて、ぽっちの手助けをしてくれることに。ぽっちは、見える子犬になれるのでしょうか…?

アメリカを代表する絵本作家ワンダ・ガアグの絵本です。この本には、繰り返しおかしな「呪文」が出てきます。子どもたちに読んでいると、そのうち、子どもたちもいっしょになって呪文を唱え出したりします。ガアグも、きっとそれがわかっていて、そんなテキストにしたんじゃないかなぁ。きっと親子で楽しめると思います。ちなみにこの作品は、コルデコット賞のオナー賞を受賞しています。

ガアグと言えば『100まんびきのねこ』が有名ですね。最近では、松岡享子先生の訳で、ガアグの挿絵の『グリムのむかしばなし』も出ています。ガアグについては、その本の松岡先生のあとがきに詳しく書いてありますので、興味があったら読んでみて下さい。

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