お父さんおめでとう。
今日は父の誕生日だった。
60歳。
定年退職だ。
普段会話を交わすことなんてあまりないが、感謝の気持ちを込めて手紙を書いた。
最初は何を書いていいのかわからず、
Google先生に頼った。
「退職祝い 父 メッセージ」
で検索すると参考になる文がたくさん出てきた。
とりあえず、これいいなと思った文をそのまま写した。でも、写していくうちに父へ伝えたいことが自然と浮かんでくるようになった。
ありきたりなんてだめだ。
自分の気持ちを伝えなきゃ。
ひとつ書き始めたら、もう伝えたいことがぽんぽんでてくるようになった。
手が止まらなくなって気づいたら長文になってた。
見返して読んでみると、なんだか照れくさくなった。
手紙だけでは渡しにくいと思い、プレゼントを買いに行った。
父はお酒が好きだ。よし、タンブラーを買おう。そう思って近くのお店に駆け込んだ。
色んな種類があったが、ヒゲマークの入ったステンレス製の物が目に入った。
迷わずこれを選んだ。
100均で紙袋を買い、手紙とプレゼントを入れた。
夕食時、母があらかじめ頼んでおいたお寿司とピザが届いた。
父は知らなかったため驚いていた。
兄が買ってきた赤いちゃんちゃんこを渡した。
そして私がプレゼントと手紙を渡した。
父は喜んだ様子で受け取って、ちゃんちゃんこを羽織った。
家族全員で写真を撮った。
父の携帯で撮った。
古い機種なので画質が悪い。
でもなんだかそれがいい味をだしている。笑
写真を撮ったあとすぐに私の手紙を読んでいた。
私は照れくさくて父の方を見てなかったけど、あとで母から、父は泣きそうになってたと聞いた。
気持ちが伝わったと知って嬉しく思った。
冷静に考えたら父は18歳から60歳まで働いている。
42年間。
対して私は16歳。
働いた経験なし。
まだ16年間しか生きていない。なんだか自分が人生のスタート地点にすら立てていない気分だ。
それなのに、「人生疲れた」とか中学生くらいの時にボヤいてた自分がバカみたいだ。💁♀️
42年も働き続けるって16歳の私からしたら想像もできないけど、すごいことだってことはわかる。
毎日朝早く夜遅くまで一生懸命働いている。
小さい頃から父の背中を見てきて、
私も働くようになったら父を目標にして頑張ろうと思った。
私が進路に悩んでいる時気にかけてくれた。
仕事でも家庭でも頼もしい父だ。
本当に尊敬している。私の自慢の父だ。
お父さんの子供で良かった。
家族のために働いてくれてありがとう。
今までお仕事お疲れ様。
頑張ってきた分、第2の人生楽しんでね。
でもお酒はほどほどにして、
いつまでも健康でいてね。
長生きして欲しいから。
あ、あとお母さんともずっと仲良しでいてね。
お父さん大好きだよ。
娘より
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