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“大人の友達”のつくり方。

大人になってから、親しい友達ができない。

これが、わたしのちょっとした悩みでした。

大人と言っても、何歳頃からかな?
20代の頃は、職場に仲良しさんがいて、プライベートでもご飯に行ったりしていたような気がします。

そういった機会が減ってきたのは、30代になってから。

職場はあくまで仕事をする場所。
そういう考えに変化していったのです。

というのも、職場の人間関係って、やっぱり難しいんですよね。
当然、合わない人もいるわけです。

そういったことでいちいち悩まないように、「職場の人間関係に希望をもたない」とブロックをつくってしまったんです。

一方で、学生時代の友達とは少しずつ疎遠になっていきます。20代の頃は、多少環境が変わろうともお互いの近況報告で楽しい時間が過ごせましたが、それも時間が経つにつれて機会が減ってきてしまいました。

仕事に一生懸命な人。
子育てに奮闘している人。
もう一度、学生生活に戻った人。

なかなか、話がかみ合わないのは仕方ないのかもしれません。

そんな理由から、昔の友達とは疎遠になっていくのに、新しい友達はできない・・・。
なんだか寂しさを感じていたんですよね。

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でも、最近ちょっとしたヒントをもらったんです。

先日、わたしは転職したのですが、退職した際に何人かの同僚から個人的にお手紙をいただいたんです。

家に帰ってからお手紙を読んでいて、もちろん「ありがたい」「うれしい」という感情もあったんですが、一方で「同僚に手紙を書けるってすごくない?」と。

お手紙の中には「あなたがいてくれて助かりました」とか「仕事の仕方を尊敬しています」など、こちらが照れてしまうようなことが書かれているんです。

これ、逆の立場だったら・・・。

「わたしが誰かを見送る側だとしたらできるかな?」と想像すると、「いや、こころの中で感謝するだけで、言葉にはしないだろうな」と。

ましてや、プレゼントやお手紙を個人的に用意するなんて・・・。

私自身にも、「この人は尊敬できる」「この人のおかげで助かった」という特別な想いをもっている人はいるんです。

で、チラッと「何かお菓子でも買ってお礼に行こうかな」と考えたりしました。

でも、他にも同僚はたくさんいるし、みんなにお世話になったんだし、こっそり個人的にプレゼントを渡すのもなんだかなぁ・・・と余計なことを考えてしまって、結局、みんなで食べられるお菓子を休憩室に差し入れするという結果に終わってしまったんです。

それなのに、他の人には見つからないようにこっそりとお手紙やプレゼントを渡しに来る同僚を見て、「特別扱いしてもいいんだ!」と。

まわりの人みんなに対して、平等にしなきゃとか思わなくてもいいんだって。

そして、言葉で、お手紙で、LINEやメールなどで、自分の気持ちを伝えるのって、大切なことなんだって。

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きっと、わたしは大人になって、自分の感情や気持ちを表現するのがめんどくさくなってしまったんでしょうね。

表面上うまくやっていれば、物事はスムーズに進みます。それに、私自身が傷つくことからも、逃げられます。人と深く関わるということは、楽しいことを共有できるというメリットの反面、嫌な想いを経験するということもありますからね。

誰とでもそつなく関係を保ち、適度に人間関係を維持するというのは楽な生き方ではあるけれど、ときどき寂しさや物足りなさを感じてしまいます。

そんなわたしに対して、身に余るような温かいお手紙を書いてくれた同僚。
わたしも、恥ずかしがらずにそういった行動を取り入れていきたいなって。

そしたら、きっと、“大人の友達”ができる日が来るんでしょうね。


ステキな一日を★

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