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食の楽しみは暮らしの充実に


2人で暮らして気づいたら1か月が経った。
慣れてきたと言えば慣れてきたけれど、未だ自分のリズムを掴み切れていない。そうこうしているうちにnoteの毎週連続投稿80週くらいで途絶えてしまった。悲しい。

ただ、一緒に暮らしたからと言って2人の関係はそうは変わっていない。
「同棲して何か変わった?」と友人に聞かれたけれども、即答はできず、結局「あんまり変わっていないかな」と答えた。

恋人と住むと、きっと何もかもが新鮮でドラマで見るような「きらきらの新婚生活」的な何でも楽しいイメージがあるが、現実はそうはいかない。

お互い夜勤ありのフルタイムの仕事をしている私たちはまず生活のリズムが合わない。
気づいたら相手は出勤していたり、どちらかのお昼寝タイムがあることもある。1食もごはんが一緒に食べれない日もあれば、食べれても一緒には寝れない日だってある。「寝るタイミングは一緒がいい」と言っていた友人はどんな生活をしているのか不思議そうな顔をしていたし、大体の人はこの生活を説明すると戸惑う。

故に、あまり一人暮らし時代と変わらないような気がするのかもしれない。


その中でも、変化したことと言えば食の楽しみが増えたことだと思う。

「暮らし」を中心に発信しているけれど、衣食住の全てに注力するのはなかなか一人暮らしでは大変だ。
「衣」は私のアイデンティティで譲れない、「住」は私の心の安定でお気に入りの空間であってほしい、「食」は… 正直食べれたらなんでもいい。
器は好きだし、彩りあるごはんを食べたい。でも、忙しい一人暮らしで毎食手の込んだ料理を作るくらいなら休みたいというのが本音。

こういう私のいろいろな事情があり、仕事のある日は朝は食べたか食べてないかわからないくらい軽め、昼は持参のお弁当、夜は豆腐とキムチと納豆みたいな質素な生活を送ることが多かった。
料理は休みの日に作り置きしておくことで、仕事の日に楽をするという手段であり、「暮らしを楽しむ」という視点ではなかったように思う。

あとは、一人暮らしの冷蔵庫と私の胃袋に作りたい料理や買いたい食材たちが入らないことも「適当でいいや」という要因になっていた。


それがふたりになると冷蔵庫はそれなりの大きさにグレードアップ、胃袋は2倍、器の種類も豊富になった。そうなると、想像以上に料理をするのは楽しい。

「ちょっと多めかも…」と思ってもすぐに消費してしまうので、思い切った買い物ができる。白菜1玉も冷凍という手段を使えば怖くないし、まとめ買いによって多少節約できて買い物の手間も減らせる。
そして、自分以外の誰かのためにごはんをつくり、そのときのおかずに似合う器を選ぶというのは、かなり満足度が高い。

ひとりであれば、あれだけ質素に暮らしていた私だけども、3食きっちり食べるパーソナーがいれば「ふたりで過ごすときくらいは」と少しだったとしても椅子に座って食事を楽しむことが増えた。

「衣」と「住」はほぼほぼ固定化されてきたので多少マンネリ化を感じる場合もあるかもしれないけども、「食」は日々ある程度は変化するし、旬なものを使えば季節の楽しみになる。食べるものというのは、変わらない毎日の唯一の変化することかもしれない。

一人暮らし時代に比べ自由度があり、食べる人が増えて作り甲斐もあれば、今まで優先順位が低かった「食」における比重はぐんと上がり、今の暮らしの充実度に大きく影響を与えている。

衣食住のバランスが長年変わらなかった私にとって、大きな発見だ。



今、この記事を書いている今も「今日のごはんは何にしようかな」と考えている。

食べなければという気持ちからごはんをつくるのは面倒になりがちであるが、食卓を囲む時間がふたりの時間を共有できる数少ない時間だからこそ、その時間を彩あるものにしたいし喜んでもらいたいという気持ちがあるんだろうなぁ。

とはいえ、今日はやる気が起こらず、既に外は真っ暗になってしまった。
そろそろ重い腰を上げて、キッチンに向かおうかな。

寒さが厳しくなってきたので、今日は鍋にします。
たまには自分を労わるためにも簡単料理もはさむことにします。

季節の変わり目、急に寒くなってきましたので、みなさまもどうぞご自愛くださいね🧣

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