偶然

都内のどこかにいる20代男性。どうか優しくしてください。※僕の発言はすべてフィクション…

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都内のどこかにいる20代男性。どうか優しくしてください。※僕の発言はすべてフィクションです。https://mobile.twitter.com/_guuzen

最近の記事

あとがきにかえて〜2020年のおわりに〜

 昔から自転車が好きだった。自身で覚えている一番古い自転車に乗っている記憶は、近所の空き地で祖父に習って補助輪なしでの運転練習の記憶。練習した後に、空き地の横にあったパン屋でミックスジュースを買ってもらったことをよく覚えている。そのジュースには確か、好きだったアニメのキャラクターの刻印されたコインがついていた気がする。沢山集めたコインは、今どこにやってしまったのかも思い出せない。  今までの毎日が一変してから、もうそれなりの時間が経った。どのタイミングが”変化”の瞬間だった

    • トロピカル道中

      言いたいことが、何かあったような。そんな気もしますが。みんな何してる? 「元気してんの?」なんて聞きたくもなるようなご無沙汰感。 こちらは変わらず。いや、いろいろ変わったんだけど相変わらずな感じでやってます。 世間の『色々』は嫌と言うほど毎日毎日垂れ流されている中で、あなたの生活も何か変化があったり、なかったりしたんでしょうか。少し前を向けるようになったり、どうにも気持ちが疲れきったり。どうしてたって良いのだけど、どうかそこそこに楽しくやってくれていたら嬉しいなと思う。

      • 第2回「ごはん」のハナシ

        どうもこんにちは。ぼくです。不定期連載気取りの「のハナシ」第2回です。 これを見てくれているあなたが暮らすのは朝なのか、昼なのか、夜なのか。わからないから、間をとってこんにちは。 どうにもここ最近は毎日自分でも気がつかないくらい少しづつ、こころが疲れていくようなそんな気にもなったり。いつもと変わらない日常をすごそうとしても、実際のところぼくらが今いる場所は、非日常であることをそろそろ認めてあげないといけないのかなと思います。はい、唐突に自分語りしてみました。 そんな毎日だけ

        • 「ぼくの考えだけど・・・」のハナシ

          「なんでわかってくれないんだろう?」 誰でも感じたことのある感覚じゃないだろうか。みんな自分のことを理解されたい。でも、ひとのことを理解するって本当に難しい。ぼくにはわからないことが沢山ある。 よくある男女の話、昔から相談を持ちかけられたりする。その度に「ぼくの考えだけど・・・」と前置きをして、その時々の思ったことを素直に話す。 「そんなに他人様に話せるようなドラマチックな経験をしたこともないんだけどなぁ」と毎回思う。でもひとの話を聞いたり、自分が話をしていると「あまり他人

        あとがきにかえて〜2020年のおわりに〜

          私以外私じゃないの

          先日、友人と食事に出かけた。彼女とは趣味を通じて知り合って、もうしばらく経つ。彼女は世間一般、いや個人的に見てもすごく可愛い。初めて会った時には「あぁ、僕はこれからきっとル◯アールかどこかに連れていかれて、何やら怪しい情報商材やら壺を買わされるんだな・・・」と覚悟したほどだった。まぁ買わされなかったので、これまで関係が続いている。 今では大抵のことを話しあえる仲なのだが、そんな彼女から何気ない会話の中で「実は言ってなかったんだけど・・・」と何かを切り出すような言い方をされた

          私以外私じゃないの

          知らない

          最近、ひとから「実は・・・」と話を切り出されることが多くなった気がする。 その「実は・・・」はまだ年齢的な要因もあってか、基本的には喜ばしいことであったり、少なくとも悲しみは含まれないものが多い。 実は恋人ができたり、実は婚約が決まったり、実は仕事の都合で引っ越すことになったり。「実は・・・」は大概突然やってくる。驚き、それから自分の頭の中でだけ、ちょっとした逡巡を経て「おめでとう」や「そうだったんだね」と言葉を捻り出す。 秘密の共有は、ある種の親密度のバロメーターだと思う

          知らない

          マシマロ

            明るい話をしたい。 そう思うけれど、閉塞的な空気が漂っている。社会について語るような知識も、見聞もないから何かを具体的に話せるわけではないけれど。何もかもが「自粛」「中止」「延期」、妥当な判断であると思うのと同時に、遣る瀬無さを感じてしまう時がある。みんながちょっとしたイライラと向き合いながら、生活をしているように思う。 個人的によくやるイライラの解消法はひたすらに歩くこと。最短距離を選んでも良いし、遠回りをしても良い。気の向いたままに歩き続ける。予想外な場所に行き

          マシマロ

          そして生活はつづく。

          いつも何かに怒っているし、憤っている。これは決してイラついているのとは違うんだけど、他人には伝わりにくい。ずっと昔から何気なく交わされる言葉や、人の立ち居振る舞いにほんの少しだけ敏感だったように思う。いや、自分を特別視するのではないのだけれど。 みんな気にならないのだろうか。道路を塞ぐようにしてこちらへ向かって来る2人組みが。雨の日の本屋、傘袋に入れられずに剥き出しのままの濡れた傘が。電車待ちのホームで横入りして乗り込もうとする人が。自分でもわかっている。2人組みを避けるか

          そして生活はつづく。