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「アイヌの美しき手仕事」展を見てきた話

23日までとのことなので、急遽予定を変更して外出のタイミングで行ってきたよ。
平日なのに結構混んでた。

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何気に初めての日本民藝館。
展示を見る前に、まず建物が良い。
外にでっかい瓶(かめ)などがデンデンっと置いてあったり、展示室内も柔らかい光とそよそよ風の音が入りこんできたり、落ち着く。

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装着した靴カバーと虹色の西陽の図。

メイン展示の前に、
併設展の古い箱を集めたコーナーが気絶するほど素敵過ぎて、箱好き箱女は静かに興奮。
螺鈿のキラっキラした重箱とか、卵の殻を砕いて貼り付けて模様にしたものとか、、
きゃーー!って叫びたいぐらいの美しさ。

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メインのアイヌのコーナーは
遠目から見るとダイナミックで力強い模様なのに、近づいて見ると見れば見るほど本当に細かい手仕事がぎっしり詰め込まれていて、いつまでも見ていたいと思うものばかり。

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ゴザを織る様子を追ったVTRも見入ってしまった。
縦糸は石に巻き付けて重りにして織っていくんだけど、その石がかちかちぶつかり合う音さえも美しい!←文章じゃ全然伝わらない〜
手仕事って美しい。

私にとってアイヌと言えば、数年前に家族で北海道旅行に行ったときに立ち寄った、阿寒湖近くのアイヌコタンの雰囲気を思い出す。

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人の温度を感じるのに、どこか冷たい悲しさも感じる不思議な気持ちになった。
それがアイヌの人たちの歴史なんだろう。

きっと全ての展示作品に語り尽くせないほどのエピソードがあるんだろうな。
会場にはあんまり詳しい説明とか無かったのに図録は売り切れで買えなかったから残念。
アイヌ文化について知りたいことたくさんある。
勉強しよう。
ウポポイにもいつか行きたい!

気の遠くなるような手間と時間をかけていることが一目見て分かる、手仕事は人の思い。
作る人の思いがこもっているからこそ美しく、感動させられる。

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暖かな秋の日に、良いものたくさん見れて良かったな。

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