第一部 さあちゃんが倒れた日
これを書いているのは、2023年4月3日のことだ。
母、通称「さあちゃん」のお葬式が昨日終わった。
数週間前まで「太ってきた」と父にいじられていたさあちゃんは、もうちっちゃくなって壺に収まっている。
享年63歳、誕生日がきていなかったので、正確には(俗世的には?)61歳だった。
私が21歳、最後の大学2年生の日だった。
なんでこんなものを書いているのかというと、さあちゃんを、少なくともさあちゃんと過ごした1週間のことを忘れないようにするためである。
それと、完全に同じ境遇の