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自己紹介 : サクライ

はじめまして、サクライです。

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前職では「アメトラ」・「アメカジ」を主に、アメリカ、イギリス、フランス、イタリアなどのオーセンティックなアイテムを販売するセレクトショップにて、雇われ店長として働いておりました。


「アメトラ」?「アメカジ」?
という方もいらっしゃるかと思いますので、まずは簡単にざっくりと説明を。


「アメトラ」とは
これはアメリカントラディショナルの略語なのですが、個人的な感覚では1900年前後から80年代のアメリカンファッションにおける、気持ちドレッシー寄りのスタイルとそのアイテムを指すときにこの言葉を使います。

【アメトラ】
アメリカントラディショナル(1900-1940年代) 
アイビー(1950-1960年代)
ブリティッシュアメリカン(1970年代)
プレッピー(1980年代)
ニューアメトラ(2000年代)

前半はBrooks Brothers、アイビーにかかる形でJ.PRESS/Paul Stuart、ブリティッシュアメリカンを以てRalph Lauren。
プレッピーへ移りTOMMY HILFIGERが台頭といった感じで、細身・短丈がアイコンのTHOM BROWNEも現代アメトラの旗手と言える存在なのではないでしょうか。


「アメカジ」とは
こちらはアメリカンカジュアルの意で、系統に分けた分類のほうがしっくりきます。
(もちろんそれぞれのブームは時代別で発生しているのですが)

【アメカジ】
ウエスタン(Levi’s、Lee、Wrangler、etc.)
ワーク(Carhartt、Dickies、etc.)
ミリタリー(Schott、Alpha、Avirex、etc.)
スポーツ(Champion、Russell Athletic、etc.)
アウトドア(L.L.Bean、The North Face、Patagonia、etc.)

所謂メジャー所かつ専業的なブランドを例にピックしてみましたが、
もちろんまだまだいっぱいあります。

ヘビーデューティーを語るに欠かせないSierra DesignsやEddie Bauer、
夏の装いに人気のサーフスタイルではHangtenやOcean Pacificなど、
ヒッピースタイルやバイカースタイルも一世を風靡したアメカジファッションですし、JC PennyやSearsなどによるストアブランドも、それぞれ「アメカジ」を語るに欠かせない要素です。



「アメトラ」も「アメカジ」も脱線すればキリが無いほどにいくつも派生するストーリーがありますが、それは一先ず横に置いておいて。



日本国内におけるアメリカンファッション
そもそも日本国内にアメリカのファッションが入ってきた始まりとしては、戦後、連合軍の占領下の中、統制されていた食料品の密売を主にした闇市が出現し、朝鮮戦争開戦以降、GI(米兵)の横流し品や払い下げ品が売りさばかれる場所としてそこが利用され、食料品以外にも中古や新古品の衣料品が多く並べられるようになったのです。

ある世代以上になるとジーンズのことをジーパンと呼んでいますが、GIパンツが語源だというのもその当時の時代背景を感じます。

バラックの闇市時代を経て、最先端の舶来品が並ぶ流行のメッカとして、
多くの若者たちが未知なるものを求めて通い詰めていた60年代に上野アメ横にて、ジーパン(敢えてそう呼称します)の爆発的な売れ行きを目の当たりにした岡山県の学生服メーカーの営業担当者の報告をキッカケに、児島市が「世界のKOJIMA」と呼ばれ認知されるほどの一大ジーンズ産地へとなっていくのはまた別の話。。。

アメリカのファッションが日本全国に広く浸透したのは、故・石津謙介氏が率いるヴァンヂャケットの尽力によるものが大きいでしょう。
もちろんご存じの方も多いとは思いますが、アイビーを通してトラッドスタイルからカジュアルまで、日本人のメンズファッションの礎を築いたと言っても過言ではないでしょう。

「TAKE IVY/婦人画報社(1965)」という当時のアメリカの大学生たちの生活を切り取った写真集に収められたスタイリングは、長い月日を経た今となっても色褪せることはありません。
再発もされていますので、ご興味ある方は是非一度ご覧ください。

【さいごに】
ブランドやデザイン、スタイリングまで多様化しきった今現在、一つ一つのルーツを知ることで、また新たに装いの楽しさを得ることができるのではないかと思います。

co:doが提案する一つ一つのアイテムにも、そんな先人たちの思いや工夫に我々なりのエッセンスを加えていければと日夜試行錯誤を繰り返しております。

ではでは。

サクライ

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