週末のちいさな事件

　先日家族で車に乗っていた時のことです。私が運転。後ろに3歳の子どもと夫。買い物をすまし、道路に左折で出ようとしてたのですが、車が続いていてなかなか出れませんでした。歩道を塞ぐ形で前に出て、出れるタイミングを伺っていたところ、自転車が来ました。

（ああーごめんなさい、道塞いじゃって、でもなかなか出れなくって、すみません）と思いました、そうしたら、前を通りながら自転車に乗っていた人が

「歩道を塞ぐな馬鹿！」

と叫んで通り過ぎました。

まず、子どもは寝ていてよかった、と思いました。あまり怖い言葉を聞かせたくなかったのでした。（あちゃー、ごめんなさい、そうだよね、でも、そこまで言わなくても、いやでもこっちも悪いしな。）などぐるぐると頭の中を駆け巡る。（もしかして仕事やお家で嫌なことがあってサイクリングに来たのに、あのバカの車のせいで嫌な思いしたから怒鳴ってやったんだというところかな）などなど。

　後ろの座席に乗っていた夫は最近ペーパードライバー講習を受けたばかりだったのもありご立腹。

「歩道を塞がなければ道には出れないんだ、なんなんだ！」

と怒っていました。

　それを聞いて私は見知らぬ人に怒っても仕方ないし、いろんな人がいるんだよなと思いました。怒るパワーがもったいないなと。（もちろん心の中で）夫とはもう１０年以上一緒にいますが、同じ事件（大袈裟ですが）に遭遇しても感じることは全く違うのだと改めて感じました。

　人それぞれ感じ方は違うから、こっちがこうして欲しいのに、してくれないと思っても仕方がない、気持ちを伝えることが大切だなと改めて思ったそんな週末のちいさな事件でした。

今週のお裁縫

　先週末、改装のため一時閉館となる日本民藝館に行ってきました。建物の雰囲気も、売店で扱っているものも好きです。日本の手仕事を色々見聞きしていきたいなと思います。そんなこともあって、今縫っている甥っ子のシャツの胸ポケットに「刺し子」で柄を入れてみよう！と思いついたのでした。刺し子の本を眺めてみるものの、図面を見てもなかなか頭に入ってこず、これは落ち着いて取り組まないと無理だと、諦めて抜きキャンバスでクロスステッチをすることにしました。こちらはポーランドの「魔除けの刺繍」。楽しい中学生活を送って欲しいなという願いを込めてみたりして。週末に完成を目指して進めています。