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一歩踏みだしたり、一歩引いてみたり/大人とチームになろう。

前回、学校についてのnoteを書きました。


今日は、「家」について書いてみようと思います。


「家」ってどんなイメージがありますか?
例えば、、

  • 家族団欒の場所

  • ほっとできる場所

  • いつでも帰れる場所

  • 自分の居場所

などなど、、ポジティブなイメージがある方もいらっしゃると思います。
一方で、「家」が非常に辛い場所になってしまっていることもあります。その原因は様々で、簡単に解決できないものも多いです。長い時間を過ごす場所だからこそ、休まる場所にしたいのですが、うまくいかないこともあります。

家がしんどい子どもへ

「家にいるのがしんどい」というのは、なかなか言いにくいことかもしれません。しんどいと感じる理由も、様々であると思います。

そういう時にひとりで何とかしようとしても、うまくいかないことがあるかもしれません。それに、そもそもひとりで踏ん張る必要はありません。誰かに頼って良いのです。

もしかしたら、
お父さんやお母さんが、仕事に行ける状態じゃないかもしれない。
あなたにひどい言葉をぶつけたり、実際に叩かれたりすることもあるかもしれない。
反対に、あなたに対して関心を持ってくれず、あなたの世話をしてくれないかもしれない。

そのようなことがあるのなら、親戚でも、学校の先生でも、お友達のお父さんやお母さんでも、誰かに助けを求めてほしいのです。

本来、あなたは大人に守られるべき存在です。
どのような理由があっても、暴言や暴力、無視など、あなたを傷付けることがあってはなりません。

今はいろんな相談先があります。
お住まいの児童相談所、LINEやネットでの相談窓口、NPOなどあなたの生活を整えるお手伝いをしてくれる人がたくさんいます。
「家」から離れられないことはありません。必ず離れる方法はあります。あなたの心を守るために。

家がつらい大人へ

大人でも「家」がしんどい方がいらっしゃると思います。

そのような方も、やっぱりどこかに声を上げてほしいのです。あなたの声は必ず届きます。

今の制度では、じっと苦しみに耐えておられる方を見つけることが難しいです。苦痛にひとりで耐え忍び、もう死んでしまおうかという直前でどこかと繋がることができたという方も本当に多いです。

ひとりで耐える必要はありません。きっと、あなたの役に立つ社会制度があるはずです。「社会制度を使うなんて恥ずかしい」「迷惑をかける」とおっしゃる方もいますが、そうではありません。羽休めなのです。今まで耐えて、耐えて、エネルギーが尽きてしまったので、次にまた進んでいくためのエネルギーを貯める期間なのです。

どこかと、繋がってください。市町村の相談窓口、かかりつけのクリニック、NPO、ネットでの相談など、どこかと継続的に繋がることで、道筋が見えてくることもあります。

「もうダメだ」とひとりで思わず、誰かに伝えてみてほしいです。
勇気が必要なことかもしれません。
でも、あなたの命以上に大切なものはありません。

「家」のとらえ方

客観的に見て、そこまで辛い状況ではないのに、ものすごく辛く感じる。出来事(事実)と気持ちに大きなズレがある、、という方もいらっしゃるかもしれません。

それは思考の癖が影響しているかもしれません。

人の思考というのは、癖があります。同じ出来事でもポジティブなとらえ方をする人と、ネガティブなとらえ方をする人がいるのをイメージしてもらうと分かりやすいです。

気持ち•考え•身体反応•行動は繋がっており、どこかを変えてみると他の部分も変わってくることがあります。
この4つの繋がりを扱っていく心理療法を認知行動療法と呼びます。

認知行動療法の良いところは、スキルを身につけられるというところです。一度、しんどい気持ちから回復したとしても、またしんどくなることはあると思います。でも、悪化させないためのスキルを持っているとご自身で回復させることができます。そこが認知行動療法の醍醐味です。

あなたを回復させることができるのは、あなた自身なのです。

あかつきこころの相談室は、あなたが回復するためのお手伝いをできるかもしれません。


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