This Heat の『Deceit』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は This Heat の『Deceit』を聴いてみた編をお届けします。

久しぶり来ました。ヤバイアルバム。

断末魔や悲鳴、民族感ある曲、爽やかロックな曲、なんでもアリ!あらゆる要素が大渋滞してます。
変態的だけど、しっかり格好良い音楽が40分に凝縮されている一枚です。

是非読んでみて聴いてみて下さい!

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1.Sleep
壊れたオルゴールみたいな音。仏教っぽい。ドラム缶とか叩いて演奏してそう。不思議な世界観。バタバタ聞こえるドラムが民族感を出してる。突然終わる。

2.Paper Hats
イントロの轟々とした低音から、歌い出しでふわっと少しだけ軽くなるの面白い。0:46〜で全てを悟る。断末魔。叫びに物凄い迫力とヒステリックさがある。曲の3分の1くらい進んだあたりでお祭り状態になる。1曲の中に3曲くらい入ってるみたい。掴み所のないリズムが不気味なんだけど格好いい。絶えず変化。

3.Triumph
キーボードをめちゃくちゃに弾いてたら良い感じに曲になった…みたいなイントロ。ブブゼラの可愛いバージョンみたいな楽器の音。積木が崩れるような音。よくわからない音が沢山聴こえる。計算してるのかしてないのかわからない色んなズレが楽しい。

4.S.P.Q.R.

疾走感。爽やか。アップテンポで明るい。さっきまでのは何だったんだ…?逆に違和感がある。相変わらず歌声の圧は強い。ドラムが格好良く響いてる。

5.Cenotaph
陰鬱な雰囲気。どろどろしている。この曲を日常生活で聴くに相応しい場面があるのか考えた。曲はゆっくり重く進んでいるのに、細かく音を刻んでるハイハットのような音が気になる。混沌。

6.Shrink Wrap
ヤバイ…これはなんかヤバイ。不安定。ダミ声みたいな歌声。理由無しに掻き立てて迫りくる圧迫感がある。びっくりしている間に曲が終わった。

7.Radio Prague
高速ドアノック。途切れ途切れの話し声。まだ狂気の本領発揮してなかったのか…。突然キーンってなる音に驚く。木琴の音?ホラー映画の一番ヤバイシーン。地獄の入り口みたいなラスト7秒。

8.Makeshift Swahili
さっきの地獄みたいな音のまま繋がって始まる。赤黒いイメージ。この曲の歌に音程など存在しない。本能。突然雰囲気が切り替わる→ごちゃ混ぜになる→ノイズでビキビキになる。要素が多すぎてプチパニック起こす。

9.Independence
なんとなく和風。時代劇の厳かな場面で流れそうな音たち。ゆったりしている。笛のような音が印象的。

10.A New Kind of Water
重苦しい。複数に重なった声。2:07〜まとまりがあって突然格好良い。勇ましい。本当にここでいいの?!ってところでブツっと切れて終わる。

11.Hi Baku Shyo
クライマックス不気味。鍵盤ハーモニカみたいな音と獣の呻き声みたいな音。「ベロベロ〜」って言ってる声。鐘の音。ローラーの付いた何かが通り過ぎる音。それぞれが不定期に鳴っている。生活音みたいだけど、非日常的で非生活的な音たち。

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This Heat は、イギリスで結成されたポストパンクバンド。1976年に結成、1982年に解散した。ジャンルとしてはポストパンク、実験音楽、プログレッシブロックなど。

● アフリカ音楽:舞踊の動作に関連して、手拍子や足拍子、腕輪、首輪、足首の鈴を用いる。異なる韻律を同時に奏する複リズム、張り詰めた発声、叫び声によって、多くは即興で演奏される。

●プログレッシブロック:進歩的、革新的なロックを意味する。世界ではプログ・ロック、日本での一般的な略称は「プログレ」。

久しぶりに物凄いのが来て、コレコレ…となってる自分が居て引きました。胸が高鳴る!面白い音楽に触れるのやっぱり楽しい…!

ただ変なだけじゃなくてちゃんと格好良いので、その塩梅が絶妙で素晴らしいなと思いました。

次回は  Nujabes の『modal soul』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに!

最後まで読んで頂き有難うございました!


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