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King Crimson の『In The Court Of The Crimson King』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は King Crimson の『In The Court Of The Crimson King』を聴いてみた編 をお届けします。

様々な音楽要素を取り入れ、巧みにコントロールし、躍動するドラマチックな演奏。

プログレッシヴ・ロックというジャンルを確立した一枚です。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

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1.21st Century Schizoid Man (including "Mirrors")

「21世紀の精神異常者」という邦題がもう凄い。不穏なノイズで始まる。0:30〜アァア!!!!コレ!!知ってる。一発でドカーンと来るフレーズ。ヘヴィなギターとサックスの絡み合い、最高。ドラムは何故リズム取れるの…?0:51〜拡声器で歌っているみたいなボーカル。パワーとオーラ。格好良すぎ…圧倒される。歌詞の2行目で脳神経外科医が叫んでいてヤバそう。 1:50〜パトカーめっちゃ居そうな雰囲気。サックスが優勝し続けている。2:00〜テンポアップ。頭の中ではパトカーと何かの犯人がカーレースで追いかけっこしてる。3:05〜ギターがキュインキュインに歌う。だんだんと、それぞれの楽器が自由を求めて暴れ出す。4:03〜もはやフリージャズみたいになってる。解放。ドラムはずっと一生懸命。4:50〜絶対に息を揃えて演奏しなければならないゲームが始まった。でも、どうやって息を合わせているのか全くわからない。5:54〜散々好き勝手やっていたのに、綺麗に戻ってきた…!?最後の最後はまたやりたい放題暴れ倒して、カオスになって終わった。

2.I Talk To The Wind

突然春が来た。一曲目と雰囲気が違いすぎて風邪ひく。プリンセスと小鳥の幻覚が見えてしまうくらい、フルートが美。寂しげで甘くてうっとりするような歌声。うっとりしてたらまずいことになる気はする。別人…?メロトロンの音、幻想的で浮遊感ある。深淵な歌詞の世界観、踏み込みすぎると戻ってこれなくなりそう。美しくて爽やかで、それが怪しい。フルートの舞。

3. Epitaph (including "March for No Reason" and "Tomorrow and Tomorrow")

エピタフ=墓碑銘。重々しい。重大な、姿勢を正さなくては…となるドラミング。私語厳禁な感じ。「渡る世間は鬼ばかり」のメインテーマが始まったのかと思った。全ての曲、雰囲気が違くて面白い。1:43〜「confusion, (ジャン!)will be my epitaph(ジャン!)」のジャンが良い。ドラマチックで美しいメロディ。そもそも「“混乱”こそ我が墓碑銘」という歌詞のフレーズが強い。歌詞から絶望が溢れている。 3:58〜壮大で哀愁たっぷり。荘厳にギラつきを放ち続ける。パーカッションによって色鮮やかになっていく。どんどん空間が広がっていくような展開。フェードアウトにかける時間が長い。その間に浸っては、しんみりしてしまう。

↓西城秀樹さんもカバーしていた…!!!

4. Moonchild (including "The Dream" and "The Illusion")

もの悲しいメロディと、その悲しさの中に甘さのあるメロディアスな歌声。1:13〜寂しく鳴り響いているギターの放つオーラ。シンバルのきめ細かいタッチ。2:30〜霞がかったようなメロトロンのサウンド、モワモワで心地良い。緊張感のある間。5:49〜少しおちゃらけてきた。お互いの様子を伺いながら、出たり隠れたり、ちょっかいを出したりしているような演奏。終盤はギターとドラムがヒソヒソと会話をするように演奏する。会話のように無音も楽しんでいる。

5.The Court of the Crimson King (including "The Return of the Fire Witch" and "The Dance of the Puppets")

前の曲がとても大人しかったから、この華やかなイントロがより引き立っている。歌のメロディの怪しくなりすぎる一歩手前で踏みとどまるから、美しさが絶妙なバランスで保たれている。一瞬激しくなるビブラードで感情が昂る。2:24〜ちょこまかしているドラムがお茶目で、面白いけど美しくて、どういう気持ち…!?4:15〜フルート大活躍。5:50〜アツい。「ア〜〜」のコーラスが耳に残ってしかたない。6:45〜エンディング感強いのに、あと2分以上残ってる。7:21〜…!?可愛い。赤ちゃんがハイハイしている映像と一緒に聴きたい。8:00〜元の世界に戻ってきた。ちょっと宇宙感が加わっている。突然ガッッッと不穏になり終わる。

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↑この絵を書いたのは、イギリスのBarry Godberという青年。「パラノイア」と「精神分裂」を表現したらしい。

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 King Crimsonは、1968年に結成されたイングランド出身のプログレッシブロックバンド。アルバム『The Court of the Crimson King』で1969年にデビューした。リーダーのRobert Frippは、バンドのメンバーを次々と替えては、音楽性も多様に変化させてきた。
本作は1stアルバムで、プログレッシブ・ロックというジャンルを確立した作品。その後のロック史にも大きな影響を与えた作品として知られている。


誰もが一度は見たことあるこのジャケット、ついに持つことができて嬉しいです!!!

いつもニコニコして写真撮ることが多いですが、寄せました!(アイドルの形を保てる範囲内で)

本気バージョンも撮ったけど、ママが爆笑してました。見せません。

↓様々なバージョン

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鏡で自分の顔を見て描きながら、こんな顔中の穴という穴広げられるんですね…器用だな…
   
ロックンロールだったり、カントリー、フォーク、ジャズ、クラシック、色んな音楽ジャンルを組み合わせるセンス、ダイナミックで複雑な想像力掻き立てる楽曲を演奏する技術、圧倒されました。

歌詞も不思議で、でも深読みもできる内容で面白かったな〜

ジャケットだけずっと知っていたけど、プログレッシブ・ロックの「幕開け」のような一枚、やっとしっかり聴くことができて嬉しかったです。


↓「21st Century Schizoid Man」を弦楽四重奏しているこちらもめちゃ格好良かったのでぜひ…!

プログレと親しくなって行きます。

数ヶ月前、10日間連続で聴き続けるチャレンジをしたコチラ!


次回は Pink Floyd の『The Dark Side of the Moon』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!


最後まで読んでくださり、有難う御座いました。


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