Steve Reich の『Reich: Drumming』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Steve Reich の『Reich: Drumming』を聴いてみた編をお届けします。

何なんだこのアルバムは…本当に…一体何だったんだ…?

切れ目無く続く全4曲の約55分間、気が狂ってしまいそうになるのを必死で耐えていた…!ミニマル・ミュージック、手強い。

迫り来るリズム、心して聴いてみて下さい!

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1.Drumming: Part 1
・1分〜5分
太鼓の音。だんだん細かいリズムになりながら変化している。音色の違う太鼓。遠近も変わる。3分くらいから少し違うリズムになる。だんだん盛り上がっているような気もするけど、そんなことより頭がおかしくなりそう…
4分後半からズレが生じて、リズムの感じが変わる。

・5分〜10分
ひたすら変わり続け、音が減ったり増えたりを繰り返している。音色もやや変わっている。これを17分やり続けるのか…?人の手で奏でているなんて凄すぎる。8分頃、音数が今までで1番多くなる。
9分に突入したくらいから、ズレが生じて、また整う。

・10分〜15分
音の数が減り始め、最初と同じくらいになる。そろそろ悟りを開きそうになる。止まってしまいそうになる程音が減っていき、再びズレから音が増え始める。気を抜くと自分は今何を聴いているのかよくわからなくなる。13分から急に格好良い見せ場みたいになる。突然ペースアップする。

・15分〜ラスト
音量が上がり、スピード感が増す。ラストスパート。太鼓だけでここまで来たの凄い。本当に凄い。衝撃。最後まで聴けた人も凄い。

2.Drumming: Part 2
・1分〜5分
前の曲と繋がって始まる。一生終わらないのかもしれないと恐怖に震えていたら、可愛らしい楽器の音に変わる。寝ちゃって夢でも見てしまったのかとドキドキした。マリンバの音になった。どこか幻想的でもやがかかっているような感じ。響いている。ついに歌声らしきものが入る。

・5分〜10分
音の響き、マリンバの音と声のバランス、リズムがPart1の時のように少しずつ変化している。Part 2の方が音の輪郭がぼやけている分、自分が起きてるのか寝ているのか分からなくなる。6分半頃やや大きく変化する。音が増える。何かの鳴き声のようなボーカル。

・10分〜15分
一度入ったら抜け出せないようなヤバイ森に入ってしまった感。見たことないような小動物たちに囲まれているイメージ。決して怖い音ではないのに、なぜか不気味。ボーカルが2人居るということにやっと気づく。13分頃から音が活発に鳴り出す。気が狂う…

・15分〜ラスト
マリンバの音が、ボーカルが、すぐそこまで来ている感覚。追い詰められている。迫りきている。ラストスパート、音が軽くなっていった。

3.Drumming: Part 3
・1分〜5分
また前の曲を引き継いで始まる。楽器が変わる。グロッケンシュピール(鉄琴)という音らしい…。可愛いらしい音も延々聴いていると参ってくる。 2分頃から口笛が加わる。凄く微かに、気づかれないよう吹いている感じ。4分頃から音色が変わっていく。

・5分〜ラスト
宝石。煌めきが凄い。リズム、音色が変わっていく。物凄くむず痒い気持ち。音数が最後になるに連れて減り、ズレていく。壊れたオルゴールみたい。

4.Drumming: Part 4
・1分〜5分
ようやく最後のPart 4も前の曲と繋がって始まる。今までの総編集版、オールスターズ。これまで鳴っていた楽器が全て集まる。音数が増えていき厚みが出る。ズレているのか、揃っているのかよくわからない。絶えず変化。4分頃から勢いが出る。

・5分〜ラスト
音量が上がり、このアルバム1番の激しさを感じる。ボーカルも加わり、全ての楽器も勢いづいて迫り来る感じ。全てを巻き込んで、音が大きな渦巻きになって立ち向かってくる感じ。あと一歩で気が狂うところまで来る。耐えた…危なかった…


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Steve Reichは、アメリカ出身のミニマル・ミュージックを代表する作曲家。


(↓は自分の勉強用の単語メモです。)

●ミニマル・ミュージック:音の動きを最小限に抑えて、パターン化された音型を反復する音楽。現代音楽のムーブメントの一つで、1960年代から盛んになった。


今回のアルバムは、凄かったな、、、

ミニマル・ミュージックなのに、聴いている間の心は全然ミニマルではなくて、ぐちゃぐちゃにかき乱され、混乱してしまいました。

これ、日常生活で聴いている人は居るのでしょうか…?最後まで聞くことができて本当に良かったです。実は心配だった…!

次回はレコ屋でまた新たなアルバムを調達してきます!お楽しみに!

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(↑最近紹介した3枚のアルバムをゲットした時)

今回も読んで頂き有難うございました。

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