MONO の『Hymn To The Immortal Wind』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

MONO の『Hymn To The Immortal Wind』を聴いてみた編をお届けします。

絶望から希望まで内包したシネマティックなオーケストラサウンドと、轟音ギターノイズによる魂の爆発。

クライマックスがひたすら続くような壮大な一枚です。

ぜひ、読んでみて聴いてみて下さい!

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1.Ashes in the Snow

近づいてくるノイズ。やや不気味なオルゴール(鉄琴…?)の音が寂しい。一音一音の持つ感情が重い。2:12〜底知れぬ絶望感があるのに、救われている…昇天。研ぎ澄まされた空間。3:22〜壮大と一言で言っても、宇宙規模の壮大さ。生命の誕生…もはや、どこまで遡ればいいのかわからない。アルバムのテーマ「魂の永遠性」が一曲目にしてわかったような気さえする。美しき孤独と憂鬱。8:00〜轟音シューゲイザー。音の厚み。圧巻。終盤にかけての盛り上がりが、スーパーウルトラダイナミック…!!!10分間の感動超大作。


2.Burial at Sea

ギターが寂しく漂う。どうしてこんなにも美しいんだ…。2:11〜輝きながら、小刻みに震えているギター。シンバル?銅鑼?物凄く神々しい。荘厳。「キング○ム」的な、歴史ものの国をあげて命懸けで戦う系の映画で流れていそう。8:21〜大爆発。ドラムの迫力凄い。あまりにもドラマチックすぎて、学校に向かっているはずの電車の中で、「一世一代の大勝負、今から絶対に負けられない戦に出向くのだ…」みたいな気持ちになっちゃう。

3.Silent Flight, Sleeping Dawn

悲壮感のバトンタッチ。繋がって始まる。この緊張感あるオーケストラサウンド、20人ものストリングスによって成り立っているらしく、それはこんな壮大になるわけだ…と納得した。ドラマチックというか、シネマティック。孤独や憂鬱、たしかに負の感情ではあるけど、とてつもないエネルギーに満ち溢れている。

4.Pure As Snow (Trails Of The Winter Storm)

誰もいない深い深い海の底。青。負の感情たちを全て包み込むような包容力。ささやかだけど眩しい光。ダイナミック。このアルバムの曲たち、常時クライマックス状態で訳がわからない。どこ切り取ってもピーク。7:26〜ノイジーに歪みまくるギター。生命力と押し寄せる情熱。園子温監督の映画「リアル鬼ごっこ」の最後を飾る挿入曲。幼少期の内山、既に聴いてたってこと…!?

5.Follow the Map

喪失感、悲壮、絶望。甘く悲しいメロディ。2:31〜タッ…大河ドラマ(ちゃんと見たことないけど)!?!?圧巻のオーケストレーション。えっ…学校に行っていいんですよね…?この電車は…私はこの先一体何処に向かうんだ…?なんか勝手に混乱してきた。


6.The Battle to Heaven

凄く生々しさがある。ドラムが生き生きとしている。ギターもゴリゴリで、バンドサウンド寄り。段々とストリングスも入ってくる。4:13〜轟音と音の壁でぶっ潰しにかかってくる。突然の力技、グッとくる…。「いいね」ボタン的な感じで音量上げちゃう。動からの静。静寂パートでもたぎってくるものがある。10:30〜魂の演奏。この曲が終わったら命尽きてしまいうんじゃないかって不安になる。

7.Everlasting Light

静かに跳ねるピアノ。灰色の死後の世界。2:00〜鳥肌立つ。ゾワゾワする。真っ白な死後の世界になる。眩しい光に包まれていくようなオーケストレーションがひたすら美しい。6:12〜轟音…天才。ノイジーなギターが全てを吹き飛ばしていく。圧。厚。コレが本当の…クライマックスのクライマックス…!スタンディングオベーションしたい。

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MONO は、1999年に結成した日本の4人組ロック・バンド。毎年およそ150本のワールドツアーを行っており、これまで60カ国以上に渡りツアーを行った。世界で最も聴かれている日本のバンドのひとつと言われている。オーケストラとギターノイズを合わせたスタイルが特徴。
本作は、『Hymn To The Immortal Wind』(邦題:不死の風への賛歌)という、ひとりの少年と少女の生と死、魂の永遠性をめぐる、 今作の為に実際に書き下ろされた物語に基づいて制作された。

70分間、ずっと山場しかなくて混乱しました。ひたすらクライマックスで圧倒されっぱなし!

こんな壮大な音楽聴いたことがない…!

約20人で奏でられるオーケストレーションと、シューゲなギターノイズとの絡み合いがトンデモド迫力。

ライブで聴いたら、全員成仏。成仏しても良いから身体中で音を浴びたいと思った音楽でした。

ポストロック面白すぎるよ……


次回は Sigur Rós の『Takk』をお届けする予定です。お楽しみに…!


最後まで読んでくださり、有難う御座いました。

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