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Lightning Bolt の『Wonderful Rainbow』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Lightning Bolt の『Wonderful Rainbow』を聴いてみた編をお届けします。

ハイテンションな呻き声と絶叫。熱狂的なドラミングと超高速ベースが爆発し、暴走。

ベースとドラムだけで作り出す、止まることを知らない怒涛のノイズロックサウンド。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1.Hello Morning

Hello Morningにしては初っ端からやかましくて面白い。ちょっとベースの音は太陽っぽい。ナイスノイズセッション。それにしてもベースの音がギターすぎる。風通しが良い。

2.Assassins

ウェアエエエエ!!!!「ピギャー」っていうノイズの音を皮切りに、全ての音が一致団結して押し寄せてきた。暗殺者…。ベースとドラムだけでこんなやかましいの凄い。ドラム3人くらい居る。0:43〜超絶ブリブリなベース、重機みたい。ノイズにかき消されているけど、ノイズみたいな叫び声を上げている。2:50〜ここからの狂った展開格好良すぎて、心が痙攣した。ナニコレ……

3.Dracula Mountain

ドラムのテンションが怖い。無邪気な狂気。謎メロディを楽しげに歌っている声も怖い。相変わらずベースブリブリ。ベースアンプ3800Wってどれくらいヤバいことなのかわからないから調べたら、10Wが自宅練習、そこそこ大きなライブ会場で100Wだから、意味わからないくらいヤバいことだとわかった。曲の構成、パート分けされている。2:00〜二つ目の展開、狂気的すぎる。どうやって歌ってるの…?痙攣してるの?2:46〜ギターみたいなベースの音すぎる。三つ目の展開好き、超楽しい。日本の祭りを思い浮かべた。クセになるベースのメロディと、テンションを爆上げしていくドラムのコンビネーション技。終盤どんどんカオス。

4.2 Towers

え、待ってこれ、ベースなの?ドラム手数多すぎてどうかしている。ギターの速弾きにしか聞こえなくて混乱している間に、ドラムがえらい事になっている。ベースの高音域、トリッキーだ…。1:00〜エーーーーめっちゃ格好良い。凶暴なまでの繰り返しのフレーズ。一生終わらない気がしてくる。たまに興奮した誰かの声が聞こえる。5:02〜さりげなく変化し、スピードアップして爆走。阿吽の呼吸。デジタル版地獄みたいな世界観(なにそれ)。ドラムヒーローであり、ベースヒーローであり、ふたりはプリキュアということ…

5.On Fire

たまにひょうきんさを見せてくるのが、逆に不気味。「アッハッハ〜⤴︎」って笑い声に狂気が溢れ出している。でも何だかハッピーな雰囲気。狂気ハッピー。ドラムがそこら中ぶっ叩きまくってる。騒々しいけど、どうしてこんなにも爽やかなんだ…。激しすぎるマスロックみたいな展開の時ある。3:00〜歌っているようで…歌ってな…歌ってる?ベースの音、地盤を揺るがす。

6.Crown of Storms

高音域ベースの高速速弾き、圧倒的すぎる。力強すぎるドラムも重たい。全ての音が硬くて重たい。「ゴリッゴリッ」ってなってる音、ベースだよね…?ヤバ…。足取りの一つ一つが重たい。なのに快晴、草原…爽やかな絵面が頭に浮かぶの、こちら側がおかしいのかもしれない。ノイジーに終わる。

7.Longstockings

野蛮な香りがぷんぷんする。ドラムがバッタバタ。ベースって何にでもなれるんだな…。綺麗で穏やかめの音も素敵。2:15〜…とか思ってたらこの有様。全てをぶっ壊し爆走というか、その場で地面にのたうち回っている感じ。何が起こっている…!?!爆撃を受けた!?爆撃の嵐。

8.Wonderful Rainbow

爽やかな音色のベースに、合わせるように「クワックワッ♪」って鳴き声(?)が聞こえるのめっちゃ面白い…やめて…ずるい…。タイトな演奏。これがWonderful Rainbow…クワックワックワッ…

9.30,000 Monkies

始まった瞬間から騒々しさがピーク。速弾きベースと高速ドラムが、置いていったり、追いついたりしながら疾走。ギラ光りしている。細かく繊細なドラミング。2:20〜ウワ〜〜ブリブリノイズ。とめどない爆撃。これはベースによる爆撃…?ドラムも負け時と応戦。手を止めたら死ぬのか、という危機迫ったドラミング。

10.Duel in the Deep

どんな時にも漂っていた爽やかな空気が一切無い。さすが、深淵の決闘。とんでもなくダーク。高音ノイズが耳に突き刺さる。黒々とした渦に飲み込まれて行く感覚。「ア゛ゥ!」っていう掛け声と合わせて重たくリズムが刻まれてるから、一撃一撃が効く。ここは地獄。ベースの音がベキベキ。最後の最後もノイズまみれ。謎のピロピロ音で不気味に終わっていった。

裏はポップでかわいい

Lightning Bolt は1994年に結成したアメリカのノイズ ロックデュオ。メンバーはBrian Chippendale(Dr,Vo)と、Brian Gibson(B)の2人。本作は3rdアルバム。



↑日本公演のライブ映像

Brian Chippendale(Dr)の覆面姿がまた不気味で格好良い!ドラムを叩いている時の腕、手首、ヤバ!

歌声も音源では野生的というか、もはや獣という印象だったけど、映像を見てやっぱり獣!!と思いました。マイクは覆面に内蔵されているの…?マイク食べてるの…?

Brian Gibson(B)が呼吸を合わせようと、Brian Chippendaleを鋭い眼差しで見つめているのも良い…

ベース、ギターみたいで本当に凄かったな…(頭の悪そうな感想)!!!あんな音がベースから出るんだ、ベースであんな速弾きできるんだ、という驚きの繰り返しでした。

Sonic Youthのギター・ボーカルThurston Mooreもお気に入りのバンドらしいです。

肉体の限界を突破していくような人間離れドラミング、ドラムヒーロー編にふさわしすぎた!


次回は The White Stripes 『Elephant』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!

最後まで読んでくださり、有難うございました。

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