詰将棋とわたし(5)

5回目です。
図面のすぐ下に作意手順があります。初見なのでチャレンジしたいという方はお気を付けください。

初形

★下記で手順を並べることができます。
http://yakkun1987.web.fc2.com/tume/nyusen/005.htm

詰将棋パラダイス 2003年5月号 大学
作意手順:24香、23香合、同香不成、11玉、22香成、同玉、24香、23香合、13歩成、同玉、15香、14金合、同香、同玉、16香、15角合、13金、同玉、15香、14金合、同香、同玉、23香成、15玉、37角、16玉、14龍、27玉、17龍、同玉、28金、16玉、17香まで33手詰

高専に進学したころに入選した作品。受験勉強もしていたはずなのですが、いつ作ったんでしょうね。
これまで当時の自分のことを振り返りながら書いてきましたが、ここから先は作者がなかなか歳をとりません。というのも、高専在学期間中だけで約30回入選しているからです。
作品の解説を主体にしつつ、時には少し脱線して、当時の指将棋のことなどにも触れようと思います。

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さて、4回目も合駒がテーマの作品でしたが、今回も合駒がテーマの作品。計5回の合駒が出現します。▲24香△23香が睨みあった状態で香の王手を1筋ですると、2筋~3筋方面を守るために高い合駒が複数回現れるという仕組みです。2度目の金合を取って23香成以下、収束に移行します。この時期は長編の習作を作ったり、合駒作品を作ったりと色々な分野に挑戦していたようです。

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なお、2手目は22香合ではなく23香合が正解。同香不成に11玉とすれば、22香成以外の詰み筋はないため、単に22香成とするよりも手数が2手長くなります。ここは注意すべきポイントです。

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本作で45歩と47桂は収束を成立させるための配置です(厳密には45歩は他の役割も兼ねています)。主眼である金合~角合~金合の成立に影響を与えない範囲で、右下エリアには自由に駒を置くことができます。試行錯誤して見つけたのがこの配置。やはり大駒は1枚は消したいところですので、及第点というところでしょうか。このような配置の発見は慣れが必要なのですが、いろいろな方との交流や、自身の経験の積み重ねによって、少しずつ身に着けることができました。



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