#1 乳がんがわかるまで

初めて乳癌検診(マンモグラフィー、乳腺エコー)を受けたのは2021年の秋、会社の健康診断だった。
コロナワクチン接種後で、リンパは腫れているけどワクチンが効いている証拠ですねと言われ、検査結果は『異常なし』だった。

すっかり安心していた。

2022年春、当時のパートナーから「しこりない?」と言われ、その数日後、突然しこりと脇が痛いと感じるようになった。
普通の生活の中で、チクチクとした痛みが止まらない。
流石に心配になり乳腺外科の予約をとった。二週間後くらいに予約とったが、痛みが収まらず急遽日程変更をして病院へ駆け込んだ。

4月6日(激混みで全部終わるのに3時間かかった)
マンモグラフィー(2方向)
乳腺エコー
触診
「複数のしこりがあります。現段階では良性か悪性かわからないので組織を取って検査をしましょう」と言われた。
自分の認識は1つだったから、複数ってことにびっくりした。正直、その時からもしかしたらこれは良くない結果かもしれない…と覚悟していた。

4月19日 生検
局所麻酔をし、エコーをしながら少し太めの針をさして細胞を採取。右胸の3つのしこりから、細胞を採取した。
麻酔が効いていなくて激痛で大号泣した。(もうやりたくない&針の跡がいまだに治らない)
「結果が出るまで不安だと思いますが、あまり心配しすぎないで過ごしてくださいね」と医師に言われた。
あまり詳しいことを知らなかったけど、明細を見て「乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術」と記載があり、通院後たくさん調べた。針生検飛ばしてこれならやっぱり先生は悪性疑いなのかもしれないと思った。

4月26日 「お伝えしなければいけないことがあります」と言われた。しこりは悪性で【乳癌】と告知された。
良性だったらラッキーくらいの気持ちが少しと、きっと癌って言われるかもしれないと覚悟してたから淡々と先生の話を聞いた。
「すごく普通に聞いてますが、大丈夫ですか?」と逆に心配された。看護師さんの前でちょっとだけ泣いた。
もうここから検査ラッシュ。

4月27日 転移がないか調べるため大きい病院へ。
造影CT検査
骨シンチ
ひたすらに注射されるのが辛かった。針を刺されている自分の手を見てなんでこんなことしているんだろうって悲しくなった。造影剤は背中が一瞬ブワッと熱くなりますよ〜と言われてたし実際そうだった。いや、そんなことよりも血管に生理食塩水ぶわーーっと流し込まれた時の方が気持ち悪くてたまらなかった。(もうやりたくない②)
骨シンチは動かず横になってるだけ。閉所恐怖症の人とかは無理だと思う。目の前(鼻の先)まで壁が迫ってくる。私は余裕だったから30分くらい寝てた。

そんなこんなで初診から告知まで20日。こんな短い期間で、人生が180度変わってしまった。まず知らないことが多すぎる。知らないまま、言われるままに治療するのは嫌だしとにかく何を何のためにするのかとにかく知りたくて、告知された後すぐに本を買ったりネットを見たり可能な限り調べた。現実と向き合いたくなくて、とても憂鬱な気分にもなったし、気持ちをどこに吐き出していいかわからなかった。


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