♯2 Morning routine 〜腹痛添え〜

♯2で既に日記の舵取り失敗したんか、ってタイトル。

あんな可愛らしいMorning routineとやらを過ごすことはきっとこの先もしない‥多分しないと思う‥しないんじゃないかな‥?ま、ちょっとは覚悟はしておけ(※1)


して、わたしはとにかく朝が辛い派閥。

寝付きは悪いので眠れる処方薬を飲んで(レベル的に下で短期で消化されちゃうタイプのやつで間に合っている。これは多分単に"飲んだから寝られる"という暗示の域)いるのだけれど、入院中や「炎症」とがっぷり四つ状態だと眠気は謎の「腹痛かも恐怖アラーム」という体内が生み出したモンスターによって強制的にほぼきっかり一時間毎にスっと起こされる。  

こいつがまた正確無比。まじで一時間モンスター。

この一時間モンスター、通称:アラーム怪獣について話すにはまず、わたしの生活‥in livingについてざっと説明しないといけない。(※2)

そしてこのアラーム怪獣の話はまた別で話そうと思う。


この日記を読んでくれている、もしくは読み始めてくれた貴方とわたしはまず、住んでいる環境や周りの人間がそもそも違う。兄弟とかじゃないからね。

わたしは今は実家に父母わたしの三人(しばらくは姉もいた四人家族だったが、今は三人)で暮らしいている。

特にギクシャクするところもない、適当な単語で表すならばアットホームに近いような家だと思う。反抗期はちっっっっちゃくあった程度(ムカついてドアをバンッて閉めると母に「ドア!!」と言われるので「違う、強く閉めすぎただけ!」と言い訳を返していたような程度) 

父に対しては別に、二人娘にテンプレ的な「お父さんって〇〇〜」とかやったら確実にメンタルやられるよなって分かってたしやらなかった。あと別に「〇〇〜」っていうような程の過干渉・無干渉ではなかった。面倒くさくはあったけど、父にヘソを曲げられるよりマシ。

つまり家族仲は良好。

この時点で駄目だ合わないやと思った方、この文章のワンフレーズで苦しくなる方は読まないほうがいい。

世の中にはたくさん家族の形があって、貴方のあり方というのは貴方が模索して見つけた結果の結晶だと思うから。文字の中でも合わないところからは早々に逃げて。

わたしはまだ実家に暮らせている。

主治医と母や父の力を借りてこの病気を良くしていこうとする環境がまず整っているということ。恵まれている。ほんとうにわたしは恵まれていると思う。

環境に恵まれているというのは重々に理解しているし、理解しているからこそ、余計にわたしは七年くらい周りの(身内や主治医を含め)他人(自分以外の人間)に心の内や気持ちを全て明かすことが出来なかった。

この話も今度しようと思う。とても大きなことだから。


ここから下痢・嘔吐・胃液・便・おなら、などなどガッツリした直接的表現がサラサラと源泉かけ流しの如く流れてきます。苦手な方、自己防衛責任お願いします。 

さて、地獄の朝の話に戻そう。

♯1で軽く触れたが、わたしは『腹痛が先か、起床が先か』というくらい急にバチンと目が覚めて、まるで寝ていなかったかのような足取りでトイレまでスタスタと行く。 これが例え深夜三時だろうが朝方四時だろうが変わらない。何時だろうとバチン!スタスタ!トイレin。

この時にガス(おなら)が出るか出ないかは賭け。

便が出るかはもっと賭け。確率は低いが希に出る。

例え朝方四時にバチンと目が覚めてトイレに駆け込んでも一度でスッキリ〜!とは行かないので、「う゛、うぅ、‥‥う゛ぐ‥」と歯をギリギリ食いしばりながら、便座に座って頭を下げてお腹をぎゅうぎゅうに絞りながら文字通り絞ってしまう癖がある。

ヘソの下あたりをワシッと掴んで目一杯握り潰すという荒技。まじで腹回りの色素沈着ヤバイし、オススメはしない。労った方が良いんだけど "腹の痛さ<<<<<<腹を握り潰す痛さのマシ加減" になってしまって早十年以上経っているので、わたしは今労りキャンペーンを取り入れている最中。

そうして出たり出なかったりしたあと、フラフラと布団へ戻り行き倒れるように倒れ込み気絶する様に落ちて、またハッと起き上がりトイレへ行き、おならが出るか便が出るか、はたまた何も出ないのかをまたぎゅうぎゅうに握り潰す腹と、背中に爪を立ててやり過ごす。 

この時、腹痛につられて気持ち悪くなるときがある。腹痛いとつられて気持ち悪くなるのやめて欲しい。胃よ、聞いているか、君に言っているのです‥‥。

上を下へのすったもんだを繰り返して、「下から‥出そ、う??いや、上だ!今は上からの吐き気だ!ええいままよ!下はいざとなったらまた便座に座るから拭いてそのままで取り敢えず吐く!‥やばい!吐いてたらくっそ腹痛い!チェンジ!下!便かガスか下手すりゃ両方だぞ!間に合わんぞ!」というように朝からトイレの一室では首脳会談もかくや。という程のスピーディな上と下の丁々発止が行われている。

「炎症」が酷いときややや普通に治りかけのわたしの朝のトイレは、脂汗と涙と鼻水と唾液と胃液とゲップ未満の空気と、気が遠くなるほどの腹痛、便やおならを出す前の痛みによる一瞬の気絶(に近いくらいの痛さ)で出来上がっている。


ここらで、おしゃんなタイトルらしいお役立ちをば‥

もし似たような感じで辛い朝をどうしていいか分からなかったり、身の回りでわたしのような朝を過ごしている誰かに何かをしてあげたいのにどうしていいか分からない、という人たちに役に立てばいいなと思う。

◎ 寝る前に水筒(どんなでもいいよ。ある人は)に白湯、もしくは少し熱いくらいのお湯を入れて枕元に置いておくという簡単なもの。トイレに立ったときその水筒を手に持っていけるから、マグカップより床に置いたとしても罪悪感ないし、雑にも扱えるのでおすすめ。

(ちなみに吐いても下痢をしても水分は奪われていく身体に温かいお湯は割としみる。じんわりする。じんわりして胃液がより一層活発に出てくる事もある。)

ちなみにわたしの用意している水筒はこのくらい。

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普通のトイレットペーパーと比べると少し小柄。

(こうなると大抵身体が心臓のポンプやら身体のエネルギーを動かそうとする力に負けて、心臓がドッコドッコとえらい速さでポンプ活動をし始めてグロッキー。

温かいお湯をちょびちょび飲み、空っぽの胃にお湯を入れて、気持ち悪くなってもっかいトイレへ駆け込み、お湯で薄まった胃液をじゃばじゃばと吐く。事もある。)

お湯があるから楽になるかは人によるし、わたしも括弧書きの中を書きながらお役立ちとは?とググりそうになっているので。


ちなみに地獄朝を迎えている時期のわたしの夜は、大抵は夜日付が変わる頃に睡眠薬を飲み、ストレッチを出来る範囲で無理なくちょこっとやりお布団に入って目をつぶるようにして、それで起きたら仕方ない。という感じだ。

水筒と携帯を持って(携帯はトイレで万が一の時のための家族へのコール用。ちなみにトイレも鍵はかけない)トイレへ蹲り、「う゛ぅ〜〜〜‥‥」とギチギチ奥歯を噛み締めながら獣のような唸り声で痛みを乗り過ごし、日本昔ばなしに出てくるような腰の曲がったおばあさんの様に布団へえっちらおっちら戻り、パタンと気絶、次にハッと目が覚めたときも同じ。繰り返し。

そして、潰瘍性大腸炎は免疫力が落ちていることがまぁある。ほんとうに菌にヨワヨワなのだ。

そこで我が家はトイレにこれを設置している。

◎ あると便利だよグッズ四選!

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① 時計 ‥ 篭ってる時間が分かる。今の時刻も

② ティッシュ ‥ 鼻水ヨダレ涙の吐き三コンボ対策

③ ゴミ箱‥ あるといい!ティッシュ流せないから

④ アルコール ‥ 必ずやる。手を洗うとしてもやる

これがあると吐いて鼻から鼻水が垂れ流されて、涙がボロボロ溢れてるのに嘔吐いて嘔吐いて仕方ないときも、隙を見てティッシュで鼻かんで涙拭けるし、ゴミ箱もある。これ便利。トイレットペーパーで拭こうとしてガラガラやってる途中で切れて「巻けない!イーッ!」ってなるときあるから便利オブ便利。


 そして、もう一つのオススメポイント

余裕があったり、余裕が出来たり、自分以外の誰かに頼める場合、お湯を沸かせて白湯を作れる人はマグカップなりなんなりに白湯(お湯でも可だと思う)にほんのひとつまみ程度の『お塩』を入れるといいと思う。

0S-1、つまり「経口補水液」はほんとに身体がエマージェンシーコールを鳴らしている時は必ず飲んでいた方がいいけれど、食べたり飲んだりがまるで金粉を剥がす時のような薄さで一つづつ出来なくなってきた場合、普段飲む飲み物がだめになってきたとき、スポドリが駄目になったりしたとき、一摘みでもお塩が入っていた方が割と身体が持つ。(持たせちゃだめな場合もある)

ので、具合が落ち目の時もこれから上げていこうという時も、ただの白湯よりもお塩入りの白湯はオススメ。

*)水筒にはお塩入れちゃだめだよ!注意!


タイトルはお洒落だけれど中身はしびぃー‥感じになってしまったけれど、わたしは毎朝が幸せを感じるられるような情緒を持ち合わせていないので仕方ない。

夜中から朝から(まず朝ってナニ?概念ナニ?)常にトイレとラブラブカップル状態でいると、四時五時あたりがまぁ辛い。まぁー、なんかメンタルに来る朝日が。

(去年十月〜十一月頃に入院してたのだけれど、入院中はアラーム怪獣のせいで眠れずすごしてモンスターヨジゴジにメンタルぼっこぼこにされた過去を持つ。)

しんどすぎて、家にいるときでもトイレ前の廊下で行き倒れた様に横になり、床と壁の境を見つめてたりした。何でかわからないけれど無性に泣けてきて号泣したあと虚無になったりしていた。ほんとに虚無。

ちなみにモンスターヨジゴジに心身ボコボコにされていた入院中、ひたすらベッドの上でボイストレーナーでYouTubeをやっているしらスタ(おしらさん)のカバーした『僕のこと』をただひたすら聞いていた。なぜ本家でないかは覚えてないが、おしらさんに支えられてた。 ( https://youtu.be/Cbs7fhhRc8A )(※3)

そんな朝をひたすらトイレの中で耐え忍ぶしかない貴方がもしいたら、誰かが貴方の側にいるのだとしたら、ものは試しの一つとして上記のお湯持ち込みとかやってみてほしい。楽になるかは保証できなくてごめん!

そんでしんどかったらお湯なんか沸かさなくていいし、廊下で蹲ってていいし、音がうるさいなら音楽なんかかけなくていいし、無音が辛いなら好きな曲爆音でリピートしていいし、虚無っていいし、泣いてもよし!!

もうホント、なんだっていいんだよ!そんときは。

『こんなん皆耐えてんの?』『こんな辛いか?』『他の潰瘍性大腸炎の人どんな感じなの今』『朝駄目な人いるのかな』『トイレ行きすぎじゃない?』『吐き気ヤバすぎるの平気なのか』『つかしんど』って思ってても、

どれもこれも、わたしもそう、貴方と一緒だ。


耐えられないし、でも耐えるしかない。

こんなにも辛い、でも仕方ない。

どんな感じ?もうめちゃくちゃしんどいな。

やっば朝だめ?昼くらいまでチューニングかかるよ。

トイレ行きすぎ?こっちもほぼトイレ在中って感じ。

吐き気やばい。脱水気をつけて、なるべく経口補水!

しんどい。わかる、わたしもめちゃくちゃしんどい。


潰瘍性大腸炎でググったとき、よくこの病気やクローン病という病を抱える人たちのネットワークのたまり場のようなサイトがトップにヒットしたり、あとは医者であって潰瘍性大腸炎でもある人の「抱えて生きてます」系のサイトがヒットしたりする。

コミュニティはあったほうがいいし、できる限り外の同じ病気を持つ人と『共感』した方がいいと思う。

だけどなぜかマイナスなことがあまりなくて、ポジティブばっかりで、お医者さんで潰瘍性大腸炎の方も結構いらっしゃるみたいなのだけれど(しかも中には大腸手術までしてて今のわたし酷い症状になったのだろうな)、『いやでも‥‥いま辛いんよな、この絶望感とか孤独感の共感性ってないのか‥‥』と思うばかりでスンッとしてしまうのだ。

元気なときはよくよく読める。いいサイトばかりです。

この朝の絶望感と孤独感を誰かも抱えていないのか、という気持ちから生まれたといっても過言ではないのがこの日記。めっちゃマイナスから生まれすぎてる。

でもポジティブにこれおすすめ!ってやれるところもあるから、全部が全部どよーんとしてるわけじゃないし、闇の精霊を呼び出してる魔法使いの男前(※4)よりマシだよねってなるときもあるから気分次第。

マイナスで共感して、いけるときにプラスにいこう!

薄い薄い生ハムくらいの薄さを重ねるくらいのペースだとしても、またプラスに振れるタイミングがある。

しんど、ってなってハウルってる日の夕方がめちゃくちゃ調子良かったら最高だと思う。その日いい日認定。

そういうスタンスで書いているから、お役立ち〜なんて偉そうな書き方をしてブログのようなエッセイのような体の文章だとしても、やっぱり根幹は苦しいときにわたしもそうだと遠くて近いところで手を挙げてると貴方に伝えることだから。貴方と、辛い時のわたしに。

絶対にわたしだけじゃない。貴方だけじゃない。


ちなみにさっきアイスとかいう洒落たもんを食べたんで、もしかしたらだめになるタイミングが来るかもしれないけれど、来ないかもしれないし、なによりアイスがはちゃめちゃに美味しかったから良しとする。花丸。


※1 『関白宣言』‥ シンガーソングライターのさだまさしの楽曲、あるいはこの曲を収録した1979年7月10日に発表したシングルである(ちなみに賛否両論あるかもしれないけれど、わたしはこの曲が可愛らしくてすき)

※2 『in living』 ‥ https://youtube.com/c/inlivingjp

※3 『しらスタ』‥ https://utaukimochi.com

※4 『ハウルの動く城』‥ スタジオジブリ制作の日本の長編アニメーション映画。監督は宮崎駿。

イギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説『魔法使いハウルと火の悪魔』(原題:Howl's Moving Castle)を原作とし、呪いで老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの奇妙な共同生活が宮崎監督により「戦火の恋」を柱として脚色され描かれている。