ザリガニは"ウチ"であるか

ウチとソトの概念についてはWikipediaでも見てください。
今回は、ウチの概念が人間からそれ以外へどう拡張されるのかという話題に関しての雑感を。少しばかり。

牧野成一さんの『日本語を翻訳するということ』で、
共感の階層性が、

人間>哺乳動物>魚類・甲殻類>…

と表されていました。どのような調査を経てその結果に至ったのかは「三」で書きますが、取り敢えずこれが正しいとして続けます。

この本を読んだ時、いつか見た、スイスでエビやカニを生きたまま調理するのを禁ずる法律を思い出しました。
(https://www.discoverychannel.jp/0000006168/)

当時は甲殻類なんて…と考えていました。しかし、共感の階層性を鑑みると、哺乳動物の次にウチに組み込まれるのは甲殻類なのかと、どこか納得させられました(甲殻類までをウチと考えるのを肯定するわけではない)

『日本語を翻訳するということ』で行われた調査は、「タチ(たち/達)」という言葉が"共感"を示すことを利用し、グーグル・コーパスを用いて名詞が「タチ(たち/達)」をどれだけの頻度で使うかを調べたものです。

勿論、この調査が
グーグル・コーパスを用いた簡単なものである、
日本人(日本語)を対象に行っているので、ヨーロッパとの文化差を考慮する必要がある、
ということは無視してはいけないでしょう。

しかし、哺乳動物の権利が叫ばれる中、甲殻類が次の槍玉に挙げられたことに何か必然性を感じてしまうのはおかしいでしょうか?

多分次にこういったことで話題になるのはお魚さんだと思います。あるいは鳥さん。もう既になってるのかな?

しかし、そういえば日本で愛護動物とされてるのは哺乳類、鳥類、爬虫類ですね。これはウチソトの概念じゃなく、純粋にペットとして飼われる数でしょうか。そうなると魚や昆虫とかもいっぱい飼われてるし……。難しい。

終わります

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