26.ネットで出会う為に

 以前書いた「マッチングアプリ」についての記事が妙にハートの数が多いので、高校の時からネットの海を漂って来た身としての、「ネットでの出会い」について書いてみようと思う。悪用はしないように。あくまで「中々話が続かないな」「会ってもらえないな」と感じている、本当に出会いが欲しいと思っている人のために書く。

 ただし、これはあくまで「僕の私感」であるから、「全然違う」という意見もあるだろうし、実践して失敗したとしても責任は負えない。

 まず、マッチングアプリなどで知り合ったのち「リアルで会う」、所謂「出会い系」を目的としている場合。ある程度自分についてをオープンにしなくては、話に乗ってくれる人は少ないだろう。

 正体不明の、顔も分からない人とリアルで会うリスクを知らないのは小学生くらいのものだ。いや、小学生だってきちんと教育を受けていれば、それがいかにリスクのあることかわかっているだろう。

 だからといって、いきなり「写真見せて」「ビデオ通話しよう」なんて誘いには誰も乗らない。まずは話をして、大概のひととなりをある程度把握して、悪い人じゃなさそうだな、と感じたら漸く「顔見せ」に繋がる。

 そのために、「自分がどんな人か伝える」のだが、間違えて「自分語り」をしてしまってはいけない。それは「うざい」「鬱陶しい」と思われて切られて終わってしまう典型だ。「自分語り」をうんうんすごーいと聞いてくれるのはキャバ嬢くらいである。それも陰で何といわれているやら。

 自分は教養があるだとか、いかに博識かとか、仕事でどんな案件を抱えているかとか、そういうことに相手は興味がない。婚活であれば学歴や社会的地位を気にする人も多いだろうが、もっとライトな出会いであればそれは重いし、婚活であっても気にするのは「学歴」「社会的地位」であって、「それによる自慢」「マウンティング」が聞きたいわけではない。

 では何を話せばいいか。「出身地・居住地」「業種・職種」「年齢」「趣味」辺りがまず候補としてあがる。出身地などは、別に市区町村までいう必要はない(北海道、東京、など都道府県が限定されていればある程度の地区名は必要だが)。年齢も「アラサー」とか「二十代」とか、そんな程度でいい。これだけの情報があれば、ある程度会話を盛り上げることが可能だろう。

 話し方も大事になる。「どこ住み?」「何歳?」などと訊くのではなく、「自分は○○の辺りに住んでます。あなたはどの辺り?」のように、まず自分の情報を開示するのだ。そうすると、相手は(教えてくれたんだから、自分もそれくらいは教えた方がいいのかな……)と思いやすい。

 あとは「共感」が大事になる。特に女性を相手にする場合。「今日~~で~~ってことがあってね」などと話してくれたら、「それは大変だったね」「良かったね」などと感情に共感するのだ。「それで?」とオチを求めたりしてはいけない。男性を相手にする場合は共感より褒める方が有効かもしれない。「すごい!」「頑張ったんだね」などと肯定すると、気分がよくなるタイプが多い。

 決して焦らず、そうやって相手の心を開かせる。そうすると写真を送ってくれたり、実際に会ってくれたりしやすくなる。勿論、中には即会ってやることやって、相性がよければ続く……という人もいるだろう。そういう場合はこういう気の長い遣り取りは逆効果になる。どちらかは最初の内のやり取りや、相手のプロフィールから察するしかない。

 次にSNSで知り合った人と……という場合。まずSNSは出会い系ではないので、大抵の人は出会い目的でやっていないという認識が大事だ。それでも例えば同じ趣味の人なんかとは実際に会って交流する場合もある。恋愛やらではなく、そういう同好の士と会って話したり、コラボカフェに行ったり、イベントに行ったり……と、そういう場合。

 まず趣味が同じ人を探し、フォローし、挨拶をし、相手の投稿に適度にイイネを送り時にはRTする。そうして交流を重ね、そのジャンルのやり取りをする内に個人的な話をすることも出てくるだろう。会話の仕方は前述と変わらない。女性相手なら共感、男性相手なら肯定。

 あとは居住地が大事だ。マッチングアプリなどと違って、プロフィールに居住地を書いていない人も多い。だから相手の投稿から推察するか、ある程度仲良くなってから訊く必要がある。仲良くなって訊いたはいいが、会える距離という保証はないので、最初からリアルでの交流も視野に入れている場合は、フォローをする前にどの辺りに住んでいるか、どの辺りが行動範囲か、絞っておく必要がある。

 よっぽどでなければ、普段の投稿で同じ、もしくは近隣の都道府県に住んでいるか否かの判断はできるだろう。天気の話題、イベントの話題、利用している店の話題、など。調べればある程度絞ることは可能だろう。決して悪用してはいけない。

 SNSを利用している人は逆に、そのあたりを気を付け、写真への映り込みにも配慮すれば、特定をある程度避けることができるので気を付けて欲しい。

 大雑把に書くとこんな感じだろうか。

 もっと会話の盛り上げ方が知りたい、という人もいるだろうが、長くなったので割愛する。実際に何度も当たって砕けて話術を磨いてくれたまえ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?