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「情熱は確かに、フットボールにある。」 #3

午前中の2つのミーティングを終え、
今日は久しぶりのオフを満喫できた月曜日でした。
思えば週に6日間高強度の運動をして、1日で疲れを取れって無茶な話だなと。
部活動生って凄いんです。我ながら。

今日はそんな部活動生に是非読んでほしい内容です。
週に1回の貴重なオフの、貴重な時間を少しだけお裾分けください。^ ^

本題の前に、まず私の近況報告を。

遂に今週から、私が企画した福岡大学サッカー部GKプロジェクトが本格的に始動します。
(アカウントはこちら→ 福岡大学サッカー部強化部GK部門

このプロジェクトの目的・意図の一つに、

GKコーチのいない環境でゴールキーパーをしている子どもたちの環境を変えたい。

このような思いがあります。
日本サッカーのレベルは確実に上がっている中で、環境の格差を感じます。
特にゴールキーパーに関しては、指導者がおらず十分なトレーニングを行えない環境のもと、それでもサッカーが好きだから、ゴールキーパーが好きだから。
日々土まみれになりながらも練習に励む子どもたちがいることを私は知っています。

そんな子どもたちにきっかけを与えたい。

ライセンスを持っているわけではないけれど、
それでも大学生の私たちだからこそ出来ること。
私たちだから伝わることは必ずあると思います。

そういった思いをコーチ陣、日々切磋琢磨しているGKの仲間たちに
伝えてようやく形になりました。

是非フォロー、拡散してください!(週に1回の頻度で私も動画に出てきますので要チェックです^_^)


本題に入りましょう。


今、私の周りは就活という大きな人生の岐路を迎えています。
先にお伝えしておくと、私は現在”就活”というものは行っていません。
内定をもらっているわけでもありません。
たくさん考えて、悩みに悩んだ結果こういった選択をしました。
(至った経緯、思いを述べるととても収まらないのでまた次回書こうと思います。個人的に話を聞きたい方がいれば連絡ください!なんでも答えます!)

毎日一緒にサッカーをしている同期もおそらく今、就活の佳境を迎えているのではないかと思います。
部活と両立しながら就活を行う同期に尊敬しつつ、今私が感じている、危惧していること。

それは、その未来に熱中できるのか。待っている未来にワクワクできるのか。

大学サッカーも4年目に突入し、改めて私が感じているのは、
みんなサッカーが大好きだということ。
それぞれ環境やレベルは違えど、幼い頃からここまで一つのことを続けている。
いろんな動機はあると思いますが、「好き」でないとここまで熱中できないと思います。

ただ、これから先サッカーを続けるということは、これまでとは大きく意味合いが変わってきます。
もう学生ではない。一人の自立した大人、社会人として今後の人生を歩むわけです。

これまでのように親の力を借りながら、好きなサッカーをやっていくわけにはいかず、経済的自立のためにお金と向き合っていかないといけません。

では、お金という側面で部活動生の人生を振り返ってみましょう。
大学生になるとアルバイトをして自分の時間という資産をお金に変えて、お金を稼ぐことができます。


もし、部活を行う時間でアルバイトをしていたら。
考えたことはありますか?


平日(+土曜日)の約2時間の練習、日曜日の試合。
平均的にこのような1週間が続いていくと仮定すると、(時給1,000円換算)

(¥1,000×2h×5d+¥1,000×3h) ×52週間
=676,000
676,000×4y
=2,704,000

1年間で約68万円。4年間で270万円。
加えて、練習だけでなく、ミーティング、筋トレ、他カテゴリー応援などを含めると、(仮:MTG1h,WT2h,他カテゴリー応援2h)

¥1,000×5h×52w×4y
=1,040,000

4年間で合計400万円弱。
(あくまでも福大スケジュールでの計算なので気になった方は各々計算してみてください。)

ばらつきはあるかもしれませんが、300~400万円の計算結果になるのではないでしょうか。

無情にも「サッカー選手として生きていく。」という道が途絶え、
就職を選んだ私たちにとって、この長い年月を経て得た技術的スキルは役に立ちそうにありません。

GPSデータで脅威の走行距離・スプリントを記録したあなたも、空中戦で競り勝って吠えたあなたも、カリスマ的センスで憧れを抱かれながらプレーしてきたあなたも。
サッカーから切り離された生活を前にあなたは、培ってきた技術、自信、名誉全て白紙となったあなたとしてこれから何十年と生きていく訳です。

どうでしょうか。焦り、不安、虚無感、喪失感。色んな感情が浮かんできたのではないでしょうか。
そしてあなたは、大学生活で稼げていたであろう400万円を捨てて、明日もグラウンドに立っています。

であれば、この大学生という時間を部活動に捧げている以上、もっと他にできることはないでしょうか。

と、偉そうに語ってますが私もその一員です。
だからこそ、今回のGKプロジェクトをはじめとする色々なことに挑戦したい。
これも就活を行っていない理由です。

就活を行うことで見えてくる、大学サッカーの価値もみんなそれぞれ感じているのではないでしょうか。

その未来に熱中できるのか。待っている未来にワクワクできるのか。

先ほど述べたこの問いかけへの答えは人それぞれです。
その答えを自分で導こうとするその過程に価値があります。

400万円を犠牲にして、生きている今。
もっと貪欲に、もっと活力を持って部活に励む。
大学でも部活をやる意味を考え直すきっかけになっていれば幸いです。
ここまで一つのことに熱中できることってそう簡単なことではありません。

部活動生って凄いんです。我ながら。


それでは。


蔵元勇翔


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