見出し画像

ゼロから学ぶ、アカウンティング基礎(財務三表)【メモ】

研修で学んだ経理財務アカウンティング基礎について、皆さんにも共有します!

このWeb記事を読むべき理由

アカウンティングの知識は、事業や企業活動を理解するうえで欠かせない武器です。

このWeb記事では、初心者でもわかりやすく、

  • 損益計算書(P/L)

  • 貸借対照表(B/S)

  • キャッシュフロー計算書(C/F)

を基礎から解説し、
あなたが「数字で考える力」を身につけるお手伝いをします。
会計の基本を押さえることで、会社の経営状態を分析し、判断力を強化させましょう。

想定読者

  • 企業会計の基礎知識を学びたいビジネスパーソン

  • 財務諸表を読む力を身につけたい起業家や個人事業主

  • 企業活動を数字で理解し、分析力を高めたい経営層や中間管理職


お知らせ

X (Twitter) でもたまにつぶやいてます。
もしよろしければnoteに加えてXでもフォローいただけたら励みになります。ご意見ご要望など、DMもお待ちしております。

[PinoのXプロフィールをチェックする]
https://twitter.com/_7_pino


アカウンティングは「経営の羅針盤」

現代のビジネス環境では、数字を読み解く力が不可欠です。

経営者やマネージャーが直感や経験だけに頼るのではなく、データを根拠に意思決定を行うことが、競争の激しい市場での成功に直結します。

その中でも「財務三表」は、企業活動の健康状態を把握し、適切な戦略を立てるための基盤です。

これを理解することで、事業の収益性、安定性、そして将来的な成長可能性を見極める力が身につきます。

本記事では、アカウンティングの基礎を深掘りしながら、実際のビジネスでの応用方法も解説します。


財務三表の全体像を理解する

財務三表は、それぞれ異なる視点から企業の状況を表す「経営の鏡」のような存在です。

1つだけではなく、3つすべてを組み合わせて理解することで、企業全体の活動が明らかになります。

損益計算書(P/L) - 「どれだけ儲けたか」

損益計算書(Profit and Loss Statement)は、企業が一定期間でどれだけの利益を上げたか、あるいは損失を出したかを示すものです。

この書類を見ることで、収益の柱となる事業がどれだけ効率的に利益を生み出しているかを把握できます。

  • 売上:企業の事業規模や成長性を示す指標。売上高が継続して増えていれば、事業が順調に進んでいる可能性が高いですが、そこに潜むリスクも見逃せません。

  • 営業利益:本業の収益性を測る指標です。特に、多額の広告費や人件費がかかる事業の場合、営業利益がマイナスになることもあります。

  • 経常利益:営業利益に加え、金融収支や為替差益などの「本業以外の要素」を加味した結果を示します。事業の安定性を測る重要な指標の一つです。

例えば、新規事業に多額の初期投資を行った場合、営業利益が赤字であっても、将来的な経常利益でプラスに転じる可能性を考慮できます。

この視点を持つことで、短期的な数字に惑わされず、戦略的な意思決定が可能になります。

貸借対照表(B/S) - 「どこに資金を使ったか」

貸借対照表(Balance Sheet)は、企業がどのように資金を調達し、それをどこに投資したのかを示す「資金の地図」です。企業の資産、負債、純資産のバランスを把握することで、財務の健全性が明らかになります。

  • 資産:企業が保有するリソースです。たとえば、現金や預金、売掛金、在庫、さらには土地や建物などの固定資産も含まれます。

  • 負債:企業が抱える借金や未払い金です。これには、短期的に返済する必要がある流動負債(例:未払いの仕入代金)や、長期的に返済できる固定負債(例:銀行ローン)が含まれます。

  • 純資産:負債を差し引いた後の、企業が実質的に保有する資産です。ここがマイナスになる場合、企業は実質的に債務超過であると判断されます。

たとえば、ある企業が新しい工場を建設するために借入金を増やした場合、資産の増加と負債の増加が同時に発生します。

このとき、将来的にその工場が利益を生むかどうかを分析することで、投資の成否を判断できます。

キャッシュフロー計算書(C/F) - 「現金はどこに行ったか」

キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement)は、企業が現金をどのように稼ぎ、使い、残したかを示す重要な指標です。

キャッシュフローは、企業の経営の生命線であり、これが枯渇するとどんなに利益を上げていても事業は立ち行きません。

キャッシュフロー計算書は、以下の3つの活動に分かれます。

  1. 営業活動キャッシュフロー

    • 日々の事業活動で得た現金の流れ。ここがプラスであれば、事業が健全に運営されている証拠です。

  2. 投資活動キャッシュフロー

    • 設備投資や事業買収などに使った現金の流れ。将来の成長のためにどのような投資が行われているかがわかります。

  3. 財務活動キャッシュフロー

    • 借入金や株式発行による資金調達、または借金返済や配当金支払いに使った現金の流れ。

たとえば、新規プロジェクトに投資する際、一時的に投資活動キャッシュフローがマイナスになることがあります。
しかし、その投資が数年後の営業キャッシュフローを大きく改善するものであれば、ポジティブに捉えるべきです。

財務三表を読む力をつける3つのステップ

1. 数字の背景を読む
数字はただの結果であり、その背後には必ず原因や物語があります。
たとえば、売上が増加している場合、その増加がどの顧客セグメントやどの製品カテゴリによるものなのかを深掘りする必要があります。
また、売上増加に伴い在庫が急増している場合、効率的な運営がなされているのかも確認が必要です。

2. トレンドを追い、変化をつかむ
財務データを単一の時点で見るのではなく、過去数年間のトレンドを比較することで、企業の方向性が明らかになります。
たとえば、売上が増えているにもかかわらず営業利益が低下している場合、コスト構造の見直しが必要かもしれません。

3. 仮説を立て、質問する
数字の意味を深く理解するためには、「なぜこの数字になったのか?」という質問を繰り返すことが重要です。
たとえば、広告費が増加している場合、それがどの程度売上増加に寄与しているのか、またその効果が持続的であるのかを考察します。

実際のビジネスへの応用例

  1. 新製品開発のリスク管理
    P/Lをもとに、製品開発にかかるコストと予想される売上を比較して、投資の妥当性を判断します。さらに、C/Fで短期的な現金流動性への影響を分析します。

  2. 事業買収時の評価
    B/Sで買収対象企業の資産と負債を確認し、純資産を把握。さらに、C/Fで買収後の現金の流れを予測し、適切な価格での買収を目指します。

  3. 経営戦略の最適化
    財務三表を総合的に活用し、売上の向上だけでなく、コスト削減やキャッシュフローの改善を目指した戦略を構築します。

最後に

数字を読み解く力は、正確な意思決定とチームを導く力を生む。
財務三表を理解すれば、キャリアも事業も次のステージへ。

ビジネスの現場で数字を正しく読み解く力を持つことは、意思決定をより的確にし、チームを強力に導くための必須スキルです。

本記事で紹介したアカウンティングの基礎知識を活用し、財務三表を「読める」人になることで、あなたのキャリアや事業活動が次のステージへと進むことでしょう。

数字は難しく思えるかもしれませんが、一つ一つを分解して理解することで、必ず身に付けられます。

この記事をきっかけに、会計の世界を楽しんで学んでみてください!

キーワード

  • 損益計算書(P/L)

  • 貸借対照表(B/S)

  • キャッシュフロー計算書(C/F)

  • 営業利益

  • 純資産

  • 資金調達

  • 会計基礎

  • 財務分析

  • キャッシュフロー

  • 企業会計


いいなと思ったら応援しよう!