性的指向とは何か?


性的指向という言葉を聞いたことがあるだろうか。性的嗜好ではなくて、性的指向の方である。


性的指向とは,人の恋愛・性愛がどういう対象に向かうのかを示す概念を言います。具体的には,恋愛・性愛の対象が異性に向かう異性愛(ヘテロセクシュアル),同性に向かう同性愛(ホモセクシュアル),男女両方に向かう両性愛(バイセクシュアル)を指します。ー法務省HP


​性的指向の例(一部)

・有性愛(異性愛全性愛多性愛同性愛両性愛)

無性愛

クエスチョニング

・個人別

用語にはWikipediaのページのリンクを付けておいたので、詳しい説明はそこで見てもらいたい。


性的指向は、誰かに強制的に決められるものではない。自分が決めるものである。必ずどれかに当てはめる必要性もない。変わってもよい。わからなくても、明確にしなくてもよい。

誰かに自らの性的指向を教える義務はない。自らの性的指向を教えてはいけないという法律もない。しかし、他人の性的指向は勝手に教えてはいけない(アウティング)。他人の性的指向を勝手に推測して、噂をすることも好ましくない。性的指向は重要な個人情報である。

忘れてはいけないのは、有性愛者には好みがあるということである。異性愛者だからといって必ずしも全異性が好みではないのと同じで、同性愛者だからといって必ずしも全同性が好みなわけではない(勿論、全異性を性愛対象とする異性愛者、全同性を性愛対象とする同性愛者も存在する)。これは性的指向の違いではなく、ただ個人差があるだけである。

動物にも同性愛・両性愛的行動がみられる。

社会の風潮として、異性愛が多数派で異性愛者以外は認められない流れがある。しかし、

①それが本当

②それがで、本当は異性愛者が多数派ではないが、他の性的指向を認めてしまうと少子化が進む危険性があるために多数派だと言われている

データとしては本当で、本当は異性愛者ではないが自ら言い出さない人が多い

という3つの可能性の全てを否定できない。

もし自分の性的指向に自覚したり、変化があったとしても、社会の風潮に合わせて自分を否定しなくてよい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?