三○分日記 その四

怖くなった。このままずっと家族や友達と会えなかったらどうしよう。オンラインでしか会話出来なくて、その時の空気感を共有する事ができなくなったら。居心地のいい相手としか交流しなくなったら。嫌な時は遮断すれば良いって、怖い。穏やかでずっと温かったらどうしよう。人に会いたい。会いに行きたい。行く。自分の体を使って体感したい。ニューヨーク、ニューオリンズ、台湾に行った時が嘘みたい。どれもまだ半年も経ってないのに。皆思ってるんだろうなぁ。Twitterでnew worldについて書かれていた。飲食店が半減したり、都市の価値が下がったり、コンテンツ周りは配信が基本となったり、交通系ビジネスは大打撃を受ける、とか。面白かった。ミシェルウェルベックの小説にもそういう未来の事がかかれた話がある。それはSFとして描かれていたけどもうそうでも無さそうな世の中だね。
小説で思い出した。私ずっと小説が苦手で避けてきたんだけどここに来て凄いよみたい。誰かの作り上げた世界にお邪魔したい。何読もう。三島由紀夫をずっと読みたいのに、なんか買いに行けない。(服とか家具買っちゃうからお金無いだけ)私にとって服は私自身だから、しょうがないね。タイミングの良い時に出会えますように。外で読みたいな。草の上で読みたい。
日記って、もしかしてその日の行動を綴るのかな。だとしたら結構これ脳内日記だな。脳の中を書き出す。ぜんぶは出せないけど出せるだけだす。30分間全力で出し切る。
叔母のこと。
私の憧れ。小さい頃から大好きで私の色彩感覚とか美意識なんかは絶対彼女から影響を受けてる。ララランドでエマストーンが最後オーディションのシーンで歌う時、叔母が出てくるじゃん?私にとってもあんな感じ。周りからは似てるとも言われて育った。容姿がね。性格は似てない。叔母は自分で何かを作りあげる。ベビーシューズのブランドを立ち上げたり、絵本を描いたり、今は塾を開いてカナダ人の旦那さんと一緒に英語を教えてる。叔母は他の科目も教えてるんだっけな
彼女になりたいとか、そういう事じゃなくて。“影響”について考える時期がきてるだけ。わたしは確実に叔母からの影響を受けている。血も繋がってるけど、私を構成する細胞の一部は叔母で出来てる。そんな気がする。
会って何か深い話をする仲でも無いし、(家族ってそんな感じだよね)でもなんかどこかに書き留めておきたくなった。から、書いた。書きたいときに家族一人一人について書いていきたい。
あぁ、あと4分もある。全然書く事ないよいま。電車の音が聞こえる。板の色とか、お母さんの実家に似てるんだよね、今の家。帰りたいって素直に言えない。帰ってずっとそこが居心地よくなったらどうしよう、って思う。ヌルさが怖い。だからここ数日もこわい。こわくてたまんない。これを打破しなきゃなのかー。ど