見出し画像

子育て疲労が爆発して帯状疱疹になった話


2021年6月4日。朝から大雨。蒸し暑い。
テレビの天気予報では一日中雨の模様とのこと。

雨のせいかとっても頭が痛い。
「低気圧のせいで血管が広がって頭が痛くなるんだって。」得意の受け売りで、旦那を見送った、午前7時半。

7ヶ月を過ぎた娘は、ハイハイやつかまり立ちも上手にできるようになった。おまけに歯も上2本、下2本生えてきて、おっぱいを咥える時たまに噛んでくるのが痛い。

日中私が家事をするため、少し目の届かない場所に行くと大号泣して後追いするようになった。

洗濯や掃除はもちろん、トイレやゴミ出し
何をするにも娘とニコイチ(死語ですか?)

慣れない一人目の子の育児に奮闘しながら、息抜きに眺めるSNSでのトラブルにモヤモヤ。ワイドショーの事件にハラハラ。

今日はこの頭痛ずっと続きそうで嫌だな〜なんて思っていた。

この日、旦那の帰宅は夜8時頃だった。
娘の就寝時間と被って寝かしつけが終わってからの晩ごはんだ。

「1日疲れたね。」
「頭が痛いの治らんのよ。」
などと言いながら、お風呂に入って
早めに寝た。

この日の私のつぶやき。仲間を見つけたい(笑)

謎の頭痛、2日目

午前中の娘のお昼寝タイムにスマホをいじりながら、治らない頭痛にイライラ。

いつの間にかスマホの検索履歴は
⏱頭痛 症状 病気
⏱頭 片方 痛み
⏱頭痛 ズキズキする
⏱頭痛 原因 
          ︙

なんでも気になったらすぐ調べてしまうたちで。

しかし、どの病気も自分の症状とは違うような。
病気じゃなくてやっぱり天気のせいかな。早く晴れろ〜なんて思っていた。

この日いつもと同じように、育児と家事に追われて1日が終わった。頭が痛いせいで普段の半分くらいの要領でしか動けなかった。

早めに寝た。


謎の頭痛、3日目

今日は土曜日。旦那も休みで、家族3人で市内のおばあちゃん家(旦那の実家)に行く予定だった。

お昼ごろ到着してみんなでご飯。
家事をしなくていいってとっても楽だな〜と、お義母さんに感謝しながら過ごした。

私の頭痛にはまるで陣痛のような波があった。
全体的にぼーっとした痛みはあるが、ズキズキとした痛みは5分〜10分置きに、こめかみや頭頂部などに出ていた。また特徴として、右側だけが痛むのが不思議だった。

この日、実家から旦那の荷物を運ぶためダンボールを車の中に積み込む作業をした。

作業の途中、トランクの角に額をぶつけてしまい鈍い痛みが走った。幸い外傷もなく、その場で痛みもすぐに消えたので特に注意することはなかった。

そんなこんなで夕方。頭痛が酷くなり、横になって休むことにした。相変わらず、右側だけがズキズキと痛む。かき氷を食べたときに頭がキーンとするような締め付けるような痛みもあった。

「昼間額をぶつけた時、打ち所が悪かったんじゃない?」と旦那に言われ週明け整形外科に行ってみることにした。

謎の頭痛、4日目

痛い。というか、夜頭が痛くて何度も起きるほど痛かった。

ぶつけたところには特に傷や腫れはない。
何か他の病気なのかな?

スマホの検索履歴は、「頭痛 ○○」
で埋め尽くされていた。しかし、ピンとくるものがなかった。

この日は一日中ゴロゴロしながら過ごした。
早めに寝た。寝れなかった。

謎の頭痛、5日目

月曜日だ。朝一で子どもを実家に置いたまま、整形外科を受診。脳神経外科も兼ね備えているクリニックだった。MRI、レントゲンを撮ったが結果は異常なし。医者が言うには、おそらく内部の神経に触って痛むのだろうということだった。

飲み薬の痛み止めと塗り薬の痛み止めを処方してもらい、二、三日様子を見ることにした。

この日は天気が良かったし、暑かった。
診察が終わって、子どもを迎えに実家へ。

お昼ごはんを食べて帰宅し、何もできないまま夜を迎えた。相変わらずこめかみあたりがズキズキと痛む。右側だけ。

疲れからなのか、肌荒れしていた。

謎の頭痛、6日目

「昨日もらった塗り薬、塗ったけどあんまり効いてないみたい。医者も患部を見てくれなかったし、態度でかくて嫌だったわ…」

旦那にそんな愚痴をこぼしながら、この日も家事と育児に追われていた。

お昼ごろ、お義母さんからLINE。
『木曜日も休みだから、もし内科も行くなら子ども預かるよ。』
とってもありがたかった。

やはり、べつの病気だったら嫌だし内科も念の為受診しておこうと思った。

額のところに塗り薬を塗って寝たが、朝起きると肌が荒れていたので薬があってないのかな…なんて思っていた。

謎の頭痛、7日目

夜は頭痛と授乳で殆ど寝ていない状態が続いていた。しかし、頭痛は激しくなるわけでもなく熱もなかった。

鈍い痛みが、24時間続いた。
もしかしたら、偏頭痛かな。などスマホで得た知識で憶測を立てて過ごしていた。

肌荒れが酷い。額にニキビ、Tゾーンにも大きなニキビができていた。

そしてこの日、右耳下部のリンパが腫れた。

「なんかリンパ腫れて来たし、違う病気かもしれん。今日病院行きたいけど、会社休める?」と旦那に相談するも

「いきなり?むりだよ。」と断られてしまった。

しかたなく、明日行くことにして腫れを抑えるため額部分に冷えピタ、首にはアイスノンを巻いた。

頭痛が始まってから1週間。なんだか頭痛にも慣れてきて、痛いが家事や育児はこなせる様になっていた。

明日は内科にいくぞ。そう決めて、寝る。
痛くて起きる。寝る。起きる。寝る。の繰り返しで朝が来た。

謎の頭痛、8日目

8時に子どもを実家に預けて、かかりつけ医の内科を受診。

肌荒れが酷くなっていた。

自分の番がきて、診察室に入った瞬間
先生が一言。

「帯状疱疹だわ。」

まだ何も聞かれてないし、言ってないのに
すぐに耳馴染みのない病気を宣告されて
死ぬのかと思った。

先生は私のこれまでの頭痛の様子を問診し
「すぐに大きな病院に紹介状を書くから、今日この後受診して。」と仰った。

1時間後、大きな病院での診察。

「帯状疱疹で間違えありません。このまま入院できますか?1週間」と言われた。

えええ…子ども7ヶ月なのに、入院〜!?!?
待ち時間の間に帯状疱疹のことをいろいろ調べたが、ほとんどの人が通院で薬を飲む治療だったため、入院というワードに驚きを隠せなかった。

先生は、通院内服薬での治療ももちろんできるが、私の場合患部が目と脳の近くのため万が一の場合麻痺や失明などの後遺症が出る場合があると言われ入院をオススメされた。

その場で家族に連絡。
旦那は急遽午後から休みを取り、実家の母も仕事を休んで子どもを見てくれることになった。ありがたい。近くに実家があることはこういう時本当に助かるんだな〜と実感。

8日目にして謎の頭痛は帯状疱疹だとわかったのであった。


その日の私はこんな顔でした。(2021年6月10日)


忙しくて自分の顔を鏡で眺める時間があまりなかったので、ニキビではない帯状疱疹の水疱に気づかなかった。今思うと全て右側だけに出ているのはおかしいと気づく。

この日から1日3回の点滴と、4種類の飲み薬。
2種類の塗り薬を使っての治療が開始。

この記事は現在病院のベッドの上で執筆。

入院3日目にして顔は幽霊のように変容。
⚠次の画像、閲覧注意⚠









入院3日目の朝、ボロボロの顔。
左は何ともない。


入院4日目〜5日目。全体的にかさぶたが多くなってきて目立つ。顔の輪郭が歪むほどの腫れ






帯状疱疹になって思ったこと

帯状疱疹の発症理由は主にストレス・疲労と言われている。水疱瘡を引き起こすヘルペスウイルスが、神経を刺激することで痛みや痒み、肌荒れ、水疱をつくる。

特徴的なのは痛みの広がりが身体の片方だけ(私の場合は右側の頭〜首)に起こることだ。

痛みの種類は、ズキズキ、ビリビリといった神経を刺激するもので、歯を抜いた経験がある人なら麻酔が切れた時の治療後の痛みに似ていると思った。(個人の感想です)

また、私のようにニキビのような肌荒れは痛みの後にできるのが一般的で、最初はただの頭痛、ただの腰痛などと勘違いする人が多いようだ。

ちょうど、夏の始め(まさに6月頃)から発症する人が多く、小さいころに水疱瘡にかかったことがある人は誰しもが発症する可能性のある病気だそうだ。

そして、問題は子どもに感染するということ。
まだ水疱瘡を発症したことがない小さな子どもには、空気や接触を通して感染するようだ。

殆どは免疫力の低下した老人がかかる病気であるが、私のように、ガラッと環境が変わり慣れない子育てで自然と疲弊しているお母さん達が、かかることも多いと医者の先生はおっしゃられていた。

子育て中のお母さんたちに、私の経験が少しでも役に立てば良いと思いnoteに書き留めた。また、続く頭痛で悩んでいたとき、頭痛だけで検索しても帯状疱疹にたどり着けなかったため、片方だけの頭痛で悩んでいる方がこの記事にたどり着いて、帯状疱疹を疑うことができれば早めの皮膚科または内科受診に繋がるのではないか。

改めて蓄積されたストレスや疲労は日々身体を蝕んでいることに気付かされた。

私のようなことになる前に、何かリフレッシュできる趣味や居場所を見つけてほしい。

終わり

この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?