落胆に耐える

最近フリースクールでバドミントンの指導がめっちゃ楽しいです。こう思えるのも夜間定時での指導の経験があったからだなもしみじみ思ってます。

昔夜間定時の後輩の女子に指導をしていたことがありました。定時制なので基本的には昼間仕事して夜に学校で勉強をするというスケジュールなので部活を本気でやる生徒はほぼいないというのが現状でした。 
そんな中での指導だったので、『今日は面倒くさいから休む』とかは当たり前でした。部員が全員一週間続けて練習に来るなんてまずなかったです。
練習に来たら来たで、やる気のある日とない日の落差は激しいしキツイ練習とかは嫌がるしで。
だからといって一回でも怒鳴り散らそうものならその時点でその子は二度と部活にこなくなるという。注意をするにしても配慮は欠かせないというなかなかカオスな環境でした。
夜間定時での部活でなにが一番難しいかといえば、そんな生徒をやる気をださせて一年練習をする環境をつくることです。これが出来れば全国大会に行けるといっても過言ではないです。
当然指導する側は忍耐が求められます。『今日練習やるから』というからこちらも仕事を必死に片付けてきたらだれもいなかったとか数え切れないぐらいあります。
『フットワークをやれ』と上から目線でいってもまずやらないです。『面倒くさい』と言われて終わりです。ここに関しては本気で感心するぐらい姿勢が一貫してます。
だいたいの生徒は一ヶ月練習にくればいい方で、こちらがどれだけ熱心に指導しても飽きたらあっさり辞めるなんていうのは当たり前です。

その分どうしたらやる気を出すかということは必死に考えました。練習のレパートリーは増えました。ドタキャンされてもまぁいいやと思えるようにもなりました。そのノウハウが今のバドミントンの指導に繋がってます。
おかげさまでバドミントンの指導に関しては余程の事がない限りはイライラしなくなりました。こちらの言うことを聞いてくれる時点で優等生だと思ってるので。
自分も夜間定時で部活をやっていた時は、ほぼ毎日『フットワーク面倒くさい』とかいってたし、先生の言うことは聞かなかったしだったので、そう考えたら彼女達の行動も納得できるなと思えるようになった事もありますが。
指導とは『落胆に耐える』ことだなと今でもしみじみ思います。

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