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シン・エヴァのヒロインは誰が何と言おうとアスカです

親子というテーマが前面に押し出され、凄くきれいな終わり方だったと思う。
Qで14年間の時間が飛んだ理由も、シンジを成長させるために周囲の成長が必要だったって事だとか、「これがやりたかったのかぁ」って納得させられることが山ほどあった。

これまで誰かが作った希望や絶望に翻弄されてたものが、人の意思で作られた槍で世界を書き換えるという話の本筋も、最後に相応しい流れだと感じた。

ただ、ネットの感想に溢れている、アスカケンスケ、シンジマリエンドってのはあんまり理解できない。
序盤のアスカの発言には、孤独さの強調や、近い立場のシンジに理解して欲しい様なものがあることや、
シンジに「好きだった」と伝える部分は、事前の会話で死装束の話があったり、死ぬ前に未練を断ち切る為の物で、そこで「今も好き」と伝えたら、それは心残りになるからでは無いか。
また、シンジも「好きだった」と伝えるタイミングでは、ユイがシンジの代わりに槍を使わなかったら帰れなくなる、今生の別れとなる状況であるからこそ、後ぐされを無くすセリフとも読み取れる。

次に、ケンスケとの仲の良さについてだが、ケンスケがアスカの裸に動じないというのは、14歳の裸に28歳の男、それもシンジのメンタルケアしてるやつが動揺したら台無しになるだろう。
ベットが一つしかないというのも、そもそもアスカがエヴァに関わる施設が無いあんな場所に住んでいるとは考えにくく、ケンスケ一人の住居だからという方が納得がいく。

自分の期待が無かったらあそこまでスパルタな接し方しないし、気持ちが残ってなければ、好きだったと言われて照れたりもしない、死ぬ前に会っとこうなんて思わない。

マリエンドでも無い理由としては、そもそも破の頃から、一貫してシンジに発破掛ける役割を担ってたり、アスカのシンジへの気持ちをからかったりと、話を進めたり導く働きが強いこと、「ユイさん」などのユイの意思を継いでいる様なセリフ、もう一人の息子のようにシンジを扱っていたミサトの思いである槍を届ける役割を担っていたことなど、「親」という役割や意思を表していると言える。
だからこそ、最後に新しい世界にシンジを連れ出す事は、マリにしかできない役割だったのだと思う。

てか作中で気持ちを伝えあったのシンジとアスカだけなんだから、それでいいじゃないか。

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