長澤まさみより

23メートルあった髪を5メートルほど切ったのでもはやわたしは長澤まさみ。そうやって生きていくしかないんだ。ガッキーでもいい。わたしはいい大人なので生きる術を身につけている。そもそもなんで23メートルも髪が伸びたのか、そういえば三つ編みに憧れてたんだったと不意に思い出した。剛毛なので基本的にどうヘアアレンジをしてもピンピンとする。小さい頃から変わらず、どうせ無駄だとヘアアレンジの技術を身につけず、ずっとふんわりおさげヘアーに憧れるだけ憧れていた。短絡的思考から長ければさすがに綺麗にあみこめるとおもって頑張って伸ばしていた。ので、23メートルあった髪の毛でおさげヘアーで労働に勤しんだ。労働仲間のよいこたちが「三つ編みかわいい♡♡きゃっきゃ♡♡」と言ってくれたので「えへへへそうかな♡♡♡♡うふふうふふ♡♡♡♡」と言った。23メートルある髪を切ることに若干の抵抗を覚えてきたのもつかの間、特になんのスプレーやワックスで固めていない三つ編みはくんずほぐれつで邪魔だった。三つ編みからは労働に対する抵抗が垣間見えた。切ろう。

深夜に勢いで予約した美容院はナチュラル系だったので「これからイケメンとチェキ撮るんで浅葱色にしてください」とは言い出せず自然な感じにしますねと言われて「任せます〜」と言った。自然な感じにするのにブリーチはやめようと思ったけどなんか美容院とか通うのだるそうなタイプで頻繁に染め直ししなさそうならハイライトでもいれますかと言われて「任せます〜」と言った。いい感じだった。近所にサーモンといくらの丼ランチ屋さんがあってめちゃくちゃにハチャメチャに美味しかった。3種のサーモン食べ比べ丼の国産サーモンはしっかりとしたコクがあり国産サーモン(白)はさっぱりと輸入サーモンの肉厚なのに蕩ける脂のりが最高だったよ。何よりも食べ終わったあとのお茶漬けが死ぬほど美味しかった。わたしが死んだらあの鮭出汁汁をお墓にかけてくれ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?