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なぜ夏休みの宿題はギリギリまで終わらないのか? 心理学的な理由

夏休みといえば宿題ですよね。僕は夏休みが始まってすぐに「宿題が終わりました」という人にであったことがありません。

だいたい、「ぎりぎりまでやりませんでした」という方や、最後にプッシュして夏休みラスト一日で終わらせる方が多いのではと思います。なかには、きっちり一日ずつかけて、ちゃんと終わらせたレアな方もいらっしゃると思います。本当に素晴らしいです。

やれない方ですよね。これ、どうしてやれないかというと、 パーキンソンの法則というものが、僕たちの心理メカニズムの中に埋まってるからです。パーキンソンの法則は、イギリスの歴史学者であり、政治学者でもあるパーキンソン博士のご著書「パーキンソンの法則:進歩の追求」で提唱されているものです。

「役人の数は、仕事の量とは無関係に増え続ける」とおっしゃっています。
具体的には、
第1法則:仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則:支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

というもの。

今回は第1法則についてふれていきますが、時間があればあるほど時間を使ってしまうということなんです。

夏休みの宿題もそうですけれど、仕事でもこういったケースがあると思います。仕事をお願いされた際に、「3日で仕上げてほしい」と言われて3日で仕上げる。これをまったく同じ仕事でも、余裕をもって「7日間でいいよ」と言われると、3日で終わるものでも7日かけてしまう。

この場合、4日間はなくてもいい時間のはずです。けれど、7日といわれると、その分うしろに送ったり考えてしまう。

時間があればあるだけ使ってしまう。これがパーキンソンの法則なんですね。これはしかたないんですよね。僕たちの脳のメカニズムとして、あればあるだけ使ってしまう。このため、夏休みの宿題もできないわけなんですね。

では、どうしたらいいかというと、期限を切るということです。「宿題をやる!」という大枠の期限を決めてももちろんやらないです。そうではなく、細かくやることを決めていくということ。算数は〇日までに。漢字は〇日までと、ゴール設定に日付を決めて行くことが大切です。

Voicy本編では、じぶんのペースでやるとどうなるか? の追加実験や、行動するための対策をさらに2つお伝えしていますので、よかったらお聴きください。(10分程度です)


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