劇場版シティーハンター

2019/03/30


※2019年2月にmixiで掲載した日記に加筆したものです。

 福岡県北九州市の映画館へ足を伸ばして、劇場版シティーハンターを観てきた。この街は原作の北条司先生の出身地でもあり、なんだか感慨深い。内容には触れないようにするが、とにかく良かった!宣伝用の映像などでも知らされていたが、エンディングテーマ曲がTM NETWORK「Get Wild」。ふつうの映画の告知だと、最後のスタッフロールで流れる音楽について、ここまで声高にアピールすることはないと思う。だが、CITY HUNTERだと、この曲で締めるということが観に来る動機づけになるんだから凄い。実際に、物語が終わってスタッフロールになっても、僕の視界の範囲内では誰も立ち上がらなかった。
 映画館なんてかなり久々。最後に来たのは甥っ子に仮面ライダーを見せるためだったから、自分の意志で見たくて来た映画となると、思い出せないくらい昔のことになってしまう。時間作ってわざわざ訪れて観るのって、なんだかいいな。
 内容が良かったから記念にグッズ買って帰ろうかと思ったけど、Tシャツが1枚置いてるだけだった。公開からまだ2日しか経ってなかったんだが、まさかの品切れか?その1枚もサイズ合わないので結局何も買わずじまい。でもこの公開に合わせてリリースされているボーカルコレクションのCDはメッチャ興味ある。

 CDの話を出したので、主題歌について少し触れてみたい。シティーハンターは名曲揃いなのは多くのファンの見解の一致するところだろう。特に「Get Wild」はオリジナルのTM NETWORKのみならず、幾多のアーティストによって、発売から現在まで何度もバージョンアップが施された屈指の名作。この1曲に、今まで何人のアーティストが関与してきたのか、その膨大な数を把握できる者はいるのだろうか?というぐらいだ。
 産まれ変わっているのは「Get Wild」だけではない。最近発表された2作を紹介する。
 まずは、岡村靖幸「スーパーガール(エチケット2019ver.)」。ボーカルも録り直してあり、歌い回しにも若干の変更がある。間奏はガラッと変わって聴きごたえ抜群のアツい仕上がりになった。何というか、TM NETWORK好きが興じて、この曲に辿り着き、2005年あたりから日本産ハウス・ミュージック、クラブジャズに浮気して、また今現在TM NETWORKや小室哲哉を聴き直している僕の為に作ったんじゃないかと勘違いしてしまう程、両者の良いとこどりのようなミックスだなあと思うのである。DAOKOとのコラボ「ステップアップLOVE」も素晴らしかったが、その延長線上でも全然違和感なく聴ける。ただ、昔からの生粋の岡村靖幸ファンにはどう映っているんだろう。
 もう一つはKentaro Nishida「SARA(Midnight City MiXXX)。彼はNishi-Ken名義で宇都宮隆のライブや楽曲提供に携わっている。カバーでよくある、関係ない奴が突然しゃしゃり出てきた感はまったくない。ライブでコーラスを聴いていて、良い声だなとは思っていたが、実際にリードボーカルを担当しても全然イケる。作曲からアレンジまで自分でこなせて、歌も上手いしルックスも良い。何から何まで持っているなあと思う。このバージョンは、独自のコーラスラインが施されており、ギターはかなり影を潜めてシンセサイザーを前面に打ち出した、これまたTM NETWORK好きが興じてSARAを聴いてきた僕にとっては、たまらないニューバージョンになっている。
 どちらも今年から配信リリースされているので、シティーハンターの主題歌に興味がある方はチェックしてみて欲しい。
 SARAに至っては、本家FENCE OF DEFENCEの演奏をバックに、宇都宮隆がリードボーカルをとる、というスペシャルなコラボも過去に二度実現しており、この次はこの曲でKentaro Nishidaと宇都宮隆が絡んだらさらにワクワクするのだが。
 この次はどの曲がバージョンアップされるのかも楽しみなところ。