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TRFカラオケHITS Supported by DAM

TRFの配信アルバム「TRFカラオケHITS Supported by DAM」がつい最近の1月29日にリリースされたばかり。当ブログとしては素通りできない。その内容を追っていこう。

 収録曲はTRFのシングル・ヒット曲の歌入りオリジナル版と歌なしカラオケ伴奏版を併録。僕としては歌入りの方ははるか昔にすべて入手済なので、今更チェックすることもない。しかし気になるのは伴奏版の副題としてついている、-instrumental KARAOKE HITS ver.の表記だ。

 これは、どういうことなんだろう。アルバムタイトルに「DAM」と銘打っているくらいだから、もしかしたら過去にリリースされた、シングルに併録のインストではなく、第一興商のスタッフが制作した、カラオケ店内で流れる伴奏の方を配信することにしたのかなあ。なんて勘繰りもしたが、見事に外れた。すべて90年代に小室哲哉管轄のもとに制作された、ほんもののバックトラックだ。

 DJ KOOのラップ・パートや小室哲哉のコーラス・パートも抜いてあるので、男性客にも練習用音源として使えるようになっている。「EZ DO DANCE」や「BOY MEETS GIRL」の冒頭の「スリー・ツー・ワン…ブレイクダウン!」や「ア~チニョ~ウ~」といった声ネタまでは抜け落ちていないので、気分を削がれる心配もない。

 DAMのカラオケ伴奏だと、曲名の後にカッコ生音がついているバージョンは、脇役パートを切ることができない。主旋律をユニゾンするだけじゃあ味気ないから、頑張ってコーラスやラップをしているのに、これじゃあ既存の脇役パートと自分の歌唱が被ってしまうではないか。どんなにリモコン操作を頑張っても、どうにもこうにも既存の脇役パートがどいてくれない。カッコ生音バージョンはそもそもコーラスが切れない設定になっていることに気づくまで、そこそこ時間がかかったものだ。

 でも、これなら第一興商抜きでも制作できそうな内容なんだよね。どんな形で関わったんだろう。もしかしたら、収録曲がカラオケの人気順に並んでいるのかも知れない。明らかにリリース順ではないし、「Happening Here」や「BRAND NEW TOMORROW」、「Hey,Ladies & Gentlemen」など、ポツリポツリと漏れているシングルもある。デビュー曲も入っていない。人気曲のデータ提供という形で絡んでいるようにも思える。

 リアルタイムで体感した世代なら、CDシングルを買えばカラオケも自動的に入手できる時代もあったが、今やすっかり主流は配信。ボーカルが入っていないのを最初から分かっていながら伴奏のみを買う、というのは抵抗がある方もいるだろう。でもこれなら、一度手放したものの、再び入手してみようかという方には嬉しいオマケつき、といったところか。

 尚、TRFは今年3月1日に山口県下関市・BOAT RACE下関にてライブを開催。l.o.l-エルオーエル-も併せて出演するので、ほぼまちがいなく昨年リリースの「Brave up!! feat. DJ KOO」は披露されると思われる。

 TRFのオフィシャルHPには、どういうわけだか土曜日と記載されているが、この日は日曜日だ。お休みの方は足を伸ばしてみてはいかがだろう。会場は山口県とはなっているものの、肉眼で海越しに九州が見えるような場所だ。福岡県民の方も十分行動範囲に入る立地だろう。

追記:コロナウイルスの影響により、TRF・lol-エルオーエル-のライブを含む一連のイベント、すべて中止が決定。