DAM★ともリクエスト機能

2019/05/04


第一興商の提供するカラオケの録音・録画サイト・DAM★ともで、自分以外のユーザーに「この曲を歌って欲しい」というのを伝えるリクエスト機能がある。これにまつわる過去の思い出と、現時点での自分なりのスタンスをちょっと書いてみようか。

リクエストはするのもされるのも、回数はすごく少ないが、リクエスト自体にまったく興味がないわけではない。むしろ今の時点でも「あの方がこの曲を歌ったらすごいアツイのに!」と思ってはいても、マイページを見る限り「こんな曲知らないだろうな」とか「なんかリクエスト殺到してそうだな」とか思って出すのをためらっているのがある。

自分から送ったリクエストで思い出深いのは、globe vs push「dreams from above」だ。理由は単純に大好きな曲だということと、長期に渡って誰も公開していない・又は公開していても僕が見つけられていないために、自分から言い出さない限りとても聴けそうな気配がしなかったからだ。リクエストを出した時点では単に鑑賞目的だったが、後になってこの曲のライブ映像でマーク・パンサーが大活躍していているのを見て「おおーっ、これやってみたい!」と思って、想定外のコラボ録音に発展した。結構前のテイクだが、大事にとってある。

 それからTK PRESENTSこねっと「YOU ARE THE ONE」。これも結構前の話になる。コラボ録音に少しづつ慣れてきて、大所帯のコラボに興味が湧いてきた頃だった。男性陣は「絶対にこの方にやって欲しい!」というのがあったので、空けるパートと順番を練った上で、リクエストに応えて頂いたら即、自分で上書きするのを繰り返し、ある程度埋めておいた。あとは目に留まった方に自由に使ってもらえたらと思って置いてはみたものの、見つけてもらうまででも結構大変だし、上から重ねていただくなんで夢のまた夢だな、ということに後になってから気づく。女性陣の分も含めると、この曲に取り掛かっていた頃が一番頻繁に自らリクエストを出していた。

自分が受けたリクエストとなると、access「LYIN' EYES」かな。これはまたアツイ曲がきたな、と。試しに店内で流してみると、歌詞カードには載っていないラップパートのテロップが出てきて「ほぉーっ!」とビックリしたもんだ。何度も試してみたけど全然うまくいかない。やがてテロップ表記のタイミングと楽曲の進行が合っていないことに気づいて、「これはハードル高いぞ」となり、結局、満足のいくテイクは録れずじまいのまま、元の主旋律も下がってしまった。当時の僕はaccessの曲だと「CRAZY GONNA CRAZY」と「COSMIC RUNAWAY」の2曲ができれば十分満足で、深い痛手ではなかったが力量不足で申し訳ない。でもこれを上手く歌ってた方もいたんだよね。本当に凄い。強いアーティスト愛があればこそだと思った。

 それからMINMI「The Perfect Vision Wicked mix feat.JAMBO MAATCH」。これは店内で録ったわけではないんだけど、頂いた時点で「シングルの表題曲じゃなくてこっちのバージョンか、アツ過ぎるわ!」とかなり胸が高鳴った。だが、好きな曲なら何でも歌うのかというとそうではなく、自分のマイページの色というのが常に頭の中にある。そこから逸れる曲はどんなに大好きであろうと、「ハイ、即録音」とはいかない。m-floとのコラボ「Lotta Love」やm-floと小室哲哉絡みの楽曲と並べて置いとくなら収まりがいいけど、単品で置くのはやっぱり浮くなあ。というわけでまだ手を出していない。

この曲が嫌いというんじゃない。むしろ僕は発売日当日に買いに行ったぐらいだ。しかも発売日前日にフライングゲットしようとしたが店に置いてなくて、翌日もう一度探しに行ったぐらい入れ込んでいた。その楽曲が好きなことと公開曲として選曲することには、必ずしも相関性があるわけではない。リクエストを受けた時点で「Lotta Love」などを既に完成させていて自分のレパートリーとして持っていたとしたら、また状況は変わっていただろう。

 自分自身は関与していないのに刺さったリクエスト曲もある。他人が他人に送ったリクエスト曲を聴いて「コレすげええ!」となったのが、CORE OF SOUL「FULL MOON PRAYER」(2017/06/15公開)。歌い手自身の選曲ではないのに、ドンピシャリでハマっている。結構前の公開だが、まだ印象に残っている。僕は「アゲハ」とFukkoが客演でボーカル参加しているJazztronik「Tiger Eyes」の日本語詞しか知らないから、あまり偉そうなことは言えないけど。歌い手の力量もさることながら、リクエストを出した方のセンスに感動したものだ。自分だけでは絶対に探せなかったであろう名曲に辿り着けるのも、DAM★ともの醍醐味のひとつだ。

僕自身はリクエストを出す際には熟考する方だと思うが、みんなそうするべきだとは思っていない。初見の方に軽々しくたくさんのリクエストをしても構わない。ただ、応えてもらえるかどうかとなると話は別だ、という程度の話。リクエストは気楽にするのも、熟考して送るのも、両方アリだと思う。

 それに、楽曲を歌ってもらう以外の用途でリクエスト機能を使っているユーザーさんもいる。コメントを送れないので、その代用として楽曲のタイトルをコメントとして送る、という使い方だ。これについては以下のページも見ていただきたい。見られなくなっていたらスミマセン。

大量の曲が一度に送られてきた場合、曲名を数珠繋ぎのように追ってみると「あっ、そうか!」となることもあるかも知れない。リクエストに応えて歌うためではなく、こういったメッセージを拾うために設定を「受け付ける」にしている人もいたりするんだろうか。

じゃあ、コメント機能つけろよという声が上がるのは至極当然。だが、僕はコメントをするには有料会員になるのが必須で、それすらも検閲が入る今のシステムは、You Tubeなどにはない強みにさえ思える。不便だとは思うけれど、ここは変えて欲しくない。コメント欄どうこうよりも、画面中央に白い円がクルクル回って再生が途切れるのを少しでも減らすとか、配信曲リクエストに1曲でも多く対応するとか、音楽面そのものの方に力を入れて欲しい。

あくまで、執筆時点で思ってることを書いてるだけで、考えなんてコロコロ変わるんだろうけど。僕も始めた当時は動画の撮影まではとても考えていなかったけど、今は有料会員にしても漏れる動画も出てきているくらいだし。