
話を聞いてもらう時間の大切さ~息子編~
次男から話があると言ってきた。
家に入れるお金、今月は無理そうだと。
次男は この状況に至るまでの経緯を話す。
バイトの勤務日数が体調不良で減ったために収入減少。
通信制の大学に所属している次男にとって課題は必須項目である。
課題優先のため、バイト日をこの春から減らした。
時間はあるのに課題に取り組めない状態。
気分転換に外に行くことは次男にとって課題消化のために大事なこと。
外に行って何か食べたりすることを自分のモチベーションキープのために
この2年間やってきたらしい。
外に行くにしてもお金がない。
だから、週2のバイトを週3にしようという相談。
あれ?
バイト増やすと課題できないんじゃないの?
と私が言うと
理屈ではそうなんだけど
家にいて時間がたくさんあっても課題に取り組めないんだよね。
次男は ゆるいほうへ流れていくタイプ。
ねばならないをパッと手放し、楽な方にいってしまう傾向がある。
今までは長男と二人暮らしをしていた。
在宅勤務が増えた長男が隣の部屋にいることで
ある種の緊張感からか時間がタイトな中で課題が進んだという。
実家に戻って来てから約2カ月。
基本一人で家にいて時間に余裕がある。
課題に取り組み放題なのに進まない。
朝起きるのがルーズな日々が続いたという。
自分を律して生活しないとコンスタントに課題提出はできない。
身をもってわかった次男はとりあえず1か月 週に3日、働くことにする。
私の許可を得た次男は
「よかった。やっぱり誰かに話すって大事だよ。俺は話して進むらしい」
と笑顔だった。
「俺は できないことが続くと動けなくなるから、家にいるとよくないんだ。
できるだけ出るようにしている。こういうふうに考えていることを話すのって
やっぱりいいね」
(もしかして彼は寂しかったのかな)
夕飯は一緒に食べようと思った。
今夜は素麺パーティ。
急に暑くなったから今年初の素麺だ。
初物の枝豆も添えてみた。

「杏さんの動画を見て
つけだれを真似てみたんだ」と話すと
「へぇ~」「どれどれ」「これおいしいよ」
同じものを食べることで
会話が弾む。
一緒に食べるのは久しぶりであった。
私が子どもにできるのは
これくらいしかない。