出でよ!ジャンヌダルク!! #16

株式会社 Table a Clothの岡田奈穂子さん

「出でよ!ジャンヌダルク!!~女性経営者が未来を変える~」。
(毎月第一金曜日・午後7時~)https://www.be-happy789.com/
毎回、創業間もない女性経営者にゲストとしてご登場していただき、
何故、起業し、そして、今後、何をして行きたいのかを、お好きな曲とともに根掘り葉掘りお聞きしていきます。
10月のゲストは、株式会社 Table a Clothの岡田奈穂子さんです。

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(写真、真ん中)
まず、事業内容から。一言で申し上げると小さな旅行会社さん。
“おいしい旅”というテーマで、“旅と食のマリアージュ”と言うことをキーワードに、個人向けのオーダーメイドプランニングの旅行を提供しておられます。その会社名「テーブル ア クロス」も、どこの国やどこの地域に行ってもテーブルクロスを広げれば、そこから、“おいしい旅”が始まるというイメージを込めて付けられたそうです。
もちろん、そこには「食べるの大好き」「飲むのも大好き」と言う岡田さんの好みが大いに反映されていることは間違いありません。

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この会社が法人化されたのは2018年の4月。その直後から旅行の申し込みが入るなど、本当に順調な滑り出しだったんですが、そこにコロナ禍が襲いかかります。海外旅行を中心に扱っていたことから、他の旅行会社同様、大打撃を受けます。実に売上は「9割減」!
岡田さんは「いや、もっとだったかも知れない」と言います。
では、今はどうしておられるのか?それは、コロナの感染拡大前に、岡田さん曰く「たまたま」立ち上げていた国内旅行用の予約サイトが命綱になっているそうです。その国内旅行も“おいしい旅”がテーマで、農家民宿のような収穫体験が出来る宿や、お餅つきなどの“食”にまつわる体験が出来る宿に特化されていて、多くは田舎で、公共機関ではなく自家用車でないと行けない、加えて一棟貸しや、一日一組だけの予約と言ったように、密にならない環境があったことから、こうした状況の中でも、何とか業績の下支えになったと言うことです。これが、このサイト名です。

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今は、本当に試練の時ではありますが、岡田さんは、数年前までは、いわゆるOL。誰もが羨む好待遇の大企業で、2歳から学んでいたと言う英語を活かしながら、やりがいのある仕事に従事していて、趣味の海外旅行にも頻繁に出掛け、年間の旅行回数は社内一だったと言います。その岡田さんの旅のスタイルは、ツアーではなく、当時、まだまだ珍しかった個人旅行。旅行に行く前に、宿の手配や交通機関の手配など全て自分で行い、自分の行きたいところに行き、自分の食べたいものを食べると言うスタイルの旅行でした。
その楽しそうな旅行が社内で話題を呼び、同僚や先輩、後輩に至るまで、「私も、僕も、プランニングして」と言う依頼が殺到。多い時には年間20件にも及んだのです。しかし、まだ、雇われの身。そこから、自分で旅行会社を立ち上げようとなったのには、どんな経緯があったのでしょうか?
番組では“その瞬間”を切り取って、ラジオドラマ風にお伝えいたしました。
出でよ!ジャンヌダルク!!その誕生の瞬間です。

「皆さんが喜んでくれて、私も嬉しい。でも・・・」
奈穂子は少し悩み始めていました。
「仕事しながらはやっぱり、キツイ!それに、これまで一切トラブルはないけれど、万一の時が起ったら私は何ら責任が取れないし、保障も出来ない」
入社して6年。仕事は楽しいし、やりがいもある。
しかし、その一方でこうも思い始めていたのです。
「私がいなくなっても、大きな組織、誰かがやってくれる、誰かが引き継いでくれる。でも、私が提供する旅行は、私がいなかったら実現しない」と。
そこで、今の会社を辞め、給料は半額になることを承知の上で、旅行会社に転職することを決意するのですが・・・・

「あれ?オーダーメイドの旅行を企画出来ると聞いて転職してきたにもかかわらず、海外旅行の案件が全くない。そもそも、誰もちゃんと英語を話せないし、海外の知識もない」
奈穂子は、旅行業界の古い体質に唖然とします。
そこで、その会社を僅か8ヶ月で辞め、自ら個人事業主として旅行業を始めることを決意するのです。しかし、そこにもハードルが!
旅行業を始めるには300万円の供託金と300万円の手元資金の計600万円の
資金が必要だったのです。

「大丈夫!それくらいの蓄えなら、ある!!」
そこで、奈穂子はついに独立するのですが、すぐにオーダーが入ります。
それは、会社員時代に、みんなのためにと提供していた旅行の素晴らしさが
口コミで広がっていたからです。
今回のジャンヌダルクは、自らが立てたプランで、多くの人たちが旅先で
笑顔になってくれるようにと、誰もが羨むような境遇をかなぐり捨て、自分が本当にやりたい、やらねばならないことに突き進んで誕生した起業家なのです。

いやぁ、何だか凄い!!まず給料半分になるにもかかわらず転職を決意し、さらに、その会社も辞め、それまで、ほとんど存在しなかったと言う個人で旅行会社を立ち上げる。これこそ「ベンチャー」だと思いました。
さて、冒頭の写真からも、分るかな?岡田さんのお腹がプックリしていますよね。今、岡田さんのお腹の中には、第二子がおられます。この時点で妊娠間もなく9ヶ月目。11月が予定日です。そんな時にわざわざスタジオまで、と申し訳なく思ったんですが、実は岡田さんは第一子を出産される際には、分娩室から仕事の電話をしていたと言う経験の持ち主だったのです。

「起業家には産休・育休はありません。第一子を出産したのは2019年10月。そのころ売上はめちゃくちゃ伸びていて、分娩台の上から『携帯、取って!』と、スタッフに連絡してましたね」

そこで、我々は聞きました。
「出産や育児は、起業家にとって大変ではないですか?」と。
岡田さんは、こう答えました。

「私にとっては、この仕事も言ってしまえば、自分がお腹痛めて生んだ第一子みたいなものなんです。長男が第二子、今から生まれる子が第二子と思えば、三人育てるのとあまり変わらないかな。仕事が凄くしんどい時には、子どもに助けられますし、子どもがやっぱり大変だ、もうどうしようもないと言う時には、仕事でうまくいったことで助けられることもある。そう言う意味からすると、分散と言うか、本当に良いバランスで過ごせているかなぁと思っています」

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さらに、岡田さんは、子どもが出来たからこその仕事の発見もある、とも言います。

「例えば、『子連れで海外旅行に行きたいけれど、なかなかね~』と言われても、何が困るのか以前はイメージ出来ていなかったけれど、実際に子どもを授かった後は必要なことが分るようになった。今後は子連れでヨーロッパ旅行など、これまで難しいと思われたものに挑戦したいですね」

いやぁ~、ホント、元気をたっぷり戴いた気がします。岡田さん、本当にありがとうございました。さらに岡田さんからはプレゼントも頂戴しました。
岡田さんが旅先で見つけられたおいしいお土産「明日香ルビーいちごのジャム&グラノーラ、飛鳥鍋のもと」のセットです。

太田さんズーム

そうそう、ボクたちが手にしているのが、それです。
これらのセットを3人の方にプレゼントしていただけることになりました。
岡田さん、ありがとうございます。プレゼントご希望の方はウメダFMのプレゼントフォームからお申し込み下さい。
https://www.be-happy789.com/

そんな岡田さんが「ここぞ!」と言うときに聴かれる曲は、スピッツの
「スピカ」♪だそうです。その中の「幸せは途切れながらも続く」と言う歌詞に心惹かれたそうです。これまた「なるほどなぁ~、そうだなぁ~」と深く共感したのでありました。

さて、次回の放送は、11月5日(金)です。
どんなゲストが、どんなお話しをお聞かせくれるのか?
皆様!!お楽しみに!(*^_^*)

株式会社 Table a Cloth
http://tableacloth.com/

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